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かわねこの愛車 [スズキ エスクード]

整備手帳

作業日:2022年3月25日

プロペラシャフトAssy交換

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
基地に帰投していつものように、ガレージに格納しようとしたところ、ゴンッというギア抜けのような音と、軽いショックがあり、シフトを入れてもクルマが動かなくなってしまいました。

クラッチは繋がる感触があり、下からかすかにカラカラ…という音が響いたので、駆動系トラブルなのは確定。おそらくは、プロペラシャフトジョイントか。

幸いなことに、駆動モードスイッチを4HーLOCKにして直結4駆にしてみると、なんとか走行が可能でしたので、自走で主治医のもとへ持ち込みました。
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主治医に診てもらったところ、やはりリアプロペラシャフトの前側、センターデフに繋がる部分のジョイントが破損していました。

つまり、リアのペラシャがダメになったことで、センターデフが効いて走れなくなり、デフをロックして直結にすると、FWD状態で走ることができたようです。

ペラシャだろうな、と、当たりをつけていたのは、もともと、昨年クラッチオーバーホールをしてから、件のジョイントにガタが出てしまい、アクセルオン時にコクッという振動と異音、アクセルオフ時にカラカラ…という異音が出るようになっていたのと、アクセルを吹かすと、わずかながらに走ろうとする動きが見られたことでした。
三代目エスクードのセンターデフには、カム式LSDが入っているので、それが効いて動こうとしていたのでは、と推測しています。

画像のプロペラシャフト左端がそのジョイント。
ちなみに画像は、三代目エスクードがデビューした時のカタログ掲載のものです。
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センターデフやトランスファーのトラブルも考えられましたが、センターデフの故障だと、ミッション全バラでのオーバーホールになり、工賃が幾らかかるやら…なので、ペラシャで幸い。
昨年の車検時にも、交換するか主治医から打診されていましたが、その時点では異音だけだったので、様子見となっていたのです。

と言うのも、スズキはジョイントが壊れる前提にないのか、ジョイント単品での部品供給はなく、プロペラシャフトAssyでの交換になってしまうので、部品代が高いのですよ。

パーツリストの下、シャフトの先端に付いているのが、ジョイントです。
ちなみに、図の上はフロント用プロペラシャフト。
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そして入庫から3週間後、修理が完了したとの連絡があり、引取に行きました。

見せてもらったのは、交換したペラシャのジョイント。
パーツリストを見て、ユニバーサルジョイントが描かれていなかったので、もしかしてと思っていましたが、実はエスクのペラシャジョイントは、ユニバーサルではなく、ドラシャのそれのように、ボールベアリングが入った、等速ジョイントだったのです。

画像奥のシャフト側にボールが見えていますが、これが入るはずの、アウターレースが削れて変形しています。

これにより、駆動トルクがかかる時には「コクッ」というガタがあり、トルクが抜けた減速時には、ボールが遊んで「カラカラ…」という音を発していたと推測します。実は、年末年始の遠征をしてから、心なしか異音が大きくなってきたような気もしていたのですが、変形が進んでいたのでしょうね。ジョイント内でボールが遊ぶため、加速度的に変形が進んだと思われます。

画像は確認のために主治医が分解していますが、本来は非分解のようです。
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引取の翌日。タイヤを本番用スタッドレスからなんちゃってスタッドレスへ交換した際、ジャッキアップしたので、新しいペラシャを撮ってみました。

交換に際し、中古品も検討しましたが、安価なものが見つからなかったため、今回は新品を選択しました。
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で、実は今回、トラブっていないフロント側ペラシャも交換しています。
と言うのも、発注ミスでフロントペラシャも来てしまったもよう。
お店で大幅な値引きをしてくださったので、今後もエスクには長く乗ることから、安心のために交換しておくことにしました。
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フロント側ペラシャは、こんなかんじ。

ペラシャジョイントの破損は、極めて珍しい事例と思いますが、原因に関しては不明です。まあ、一時はオートテストでぶん回したりもしていたので、乗り方が荒かったり、さまざま複合的な要因でしょう。
今年夏で10年、オドメーターも13万km越えなので、なにかと出てきますね。

修理後のエスクは、当然のことながら驚くほど静かになり、走りもスムーズになった気もします。駆動トルクが無駄なくかかるようになったのでしょう。

部品の到着が遅れたりで、3週間、と、エスク史上最長入院期間となりましたが、年度末の車検激混みの際に緊急修理を受けてくれ、代車も出してもらったので、主治医には感謝です。

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この記事へのコメント

2022年4月1日 8:49
まずは、復旧おめでとうございます。
なかなか聞かない事例なので、興味深く拝見させていただきました。

コムロもマイナートラブルは、いくつか経験してますが、駆動系は今の所皆無です。

場合によっては、AT車でも起こり得る事例ですので、緊急時の対処を含め、参考にさせていただきます。
コメントへの返答
2022年4月1日 20:52
ありがとうございます。
おかげさまで、無事復旧しました。

わたしも先代のテラノを含め、駆動系トラブルははじめてですね。

極めて珍しい症例と思いますが、なにかのご参考になれば、幸いです。

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