システムキャリア・オーバーホールのどたばた
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
新車で購入後すぐに取り付けた、スーリーのシステムキャリア。
さすが15年の風雪にさらされ、フットは色褪せ、剥げがひどく、バーに到ってはこのありさまで表面の樹脂コーティングが剥がれて、スチールバーが錆びまくっています。
昨年の全塗装に合わせて、いったん降ろしていたキャリアを使うシーズンになったので、こちらもオーバーホールしてやることにしたのですが・・・。
2
樹脂コーティングが剥がれて、見事に錆びてしまったバーは交換です。
以前は車幅に近い、1650mm長のバーが出ていたのですが、現在はラインナップから外れてしまっています。
昨今は、3ナンバーサイズのクルマも多いのにな・・・。
わたしの場合、ロングバーの幅が、実用上必要なので探したところ、テルッツォから出ていることが判明しました。
取り寄せてみるとバーのコーティングが、スーリーのは厚みがあって溝付きの裏表があるのに対し、テルッツォのはコーティングが薄く、裏表はありません。
モノ積む時はパッドを巻くので、わたし的には無問題。
ただ、コーティングが薄いぶん、フットとのかんごうがスカスカです。メーカーが違うので仕方のないことですが。
3
スーリーのフットは分解して錆を落とし、再塗装しました。
可動部には潤滑剤を吹き込み、動きを良くしてあります。
ちなみに、使用した潤滑剤はWAKOSのラスペネ。かなり高価なんですが、一般のC○Cなどとは比べものにならない潤滑性と持続性です。
ゴムのパッドも硬化していましたが、単品で部品が出ないとのことだったので、アーマオール漬けにして柔軟性を多少復活させました。
先ほどの、テルッツォとのかんごうが甘い部分の対策に、フットの内側にウレタンを貼ったりして、バーのズレを防ごうと考えました・・・・・・が・・・これを甘く考えていたために、事態は悪い方向へ展開してしまいます。
これでフットはバッチリ!と意気揚々取り付けたのですが・・・・・・。
4
見た目はちゃんと付いている、スーリーフット+テルッツォバーのハイブリッド。
しかし!。こんなものでは、走行中の振動でフットがずれて緩んでくることが判明。
バーとフットをボルト締めにするテルッツォに対し、スーリーはバーのコーティングによる、摩擦で固定する考え方なので、他メーカーのバーと相性が悪いのだ、と気付いたときは時既に遅し。
ちなみに逆に、「テルッツォのフット」に「スーリーのバー」の組み合わせは、バーの挿入が硬いけれど使うことはできます。(スイスポで実証済み)
わたしの場合、重量物を積むので、いい加減な取付は大事故に繋がります。
せっかく直したフットですが、この時5月連休のツアーを控えており、安全を考えると残念ながら諦めるしかありませんでした。
5
調べてみると、以前スターレットに付けていた、テルッツォの古いフットが同じ型番で使えることが判明。
さっそくD21テラノ用のホルダーセットだけを買い求め、古いフットを磨き直して組み直してみましたが・・・。
なんと!フットを締め込むノブネジがことごとくかじっていて、使い物になりません。(大泣
なんでこんなにかじるんだろう。
ダイスで切り直せば使えそうですが、時間がありません。
仕方ないので、最終手段。
スイフト用に購入していた新品フットを分解し、再度テラノ用に組み直し。
モノがモノだけに、今回は確実性を取りました。
ちなみに画像は外す直前のもので、バーのフット内側に巻いている、黄色いテープは間隔のマーキング。これをしっかり測らないで締め込むと、キャリアがゆるかったり、逆にきつすぎてバーが海老反ったりしますので注意。
6
このテルッツォの新型フット。カッコはいいのですが、風切り音低減のため?ローマウントと呼ばれる、低いタイプになっています。
一般的な使い方では、この方がいいのだろうけど、わたしの場合はモノ的にルーフとの間隔が欲しいところ。
クリアランスが少なすぎるのが気になってしまいました。
そこでツアー終了後に、オクで旧タイプのフットを見つけて購入。
再々度組み直しとなりました。^^;
うん。やっぱりこれくらいクリアランスがある方が、気を遣わなくて使いやすいです。
7
おまけ。
横からのロー/ハイフットの違い。
長モノを積むので、バーの間隔は最大限広く取ってあります。
裏技で、クォーターウインドのモールを切り取ってフックをかければ、リアゲートぎりぎりまで幅を取れますが、そこまでしなくても積めるので、現在はこの設定に落ち着いています。
ちなみにこれを付けるとき、ツアー直前の夜だったので、焦ってガンガン締め付けたら、フットの横幅が足りなかったようでバーは海老反っているわ、レインモールはゆがんでいるわ・・・。(滝汗
言うまでもない教訓。キャリア取付は、明るいときに焦らず確認しながらやりましょう。^^;
8
こちらがハイフット。
旧タイプのフットは、六角レンチでバーとフットを固定し、ホルダーはおおきな手回しノブで締め付けます。
キャリアは工具を使わず外せるようにしておけば、積載物とみなされて、車検時にも全高に含まれないための処置だったはずですが、新型フットはどちらも六角レンチで固定するので、法改正されたのかな。
ローフットに比べ、3cm程度バーの高さが上がります。たかが3cmですが、この3cmが大きいのです。^^;
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