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コロ衛門のブログ一覧

2009年09月05日 イイね!

1000円高速アドベンチャー(後編)

1000円高速アドベンチャー(後編)いやー、遅くなりました。

愛読者のみなさま、スミマセン(いてるのか??)

後半は1000円高速が達成したので、グダグダです。
それでもよければ長文お付き合いくださいませ。

テレビの音声で眼が覚めた。
あまり爽やかでない目覚めかただ。
昨日、ビールを半分飲んだとこで意識が飛んだんだと思い出した。
時計を見ると4時半。5時に目覚ましかけてるから、眠るワケにもいかない。
ちえっっと舌打ちしながら外を見るともう明るい。
停泊している函館行きのフェリーが見える。外は曇り。雨じゃなくてヨカッタ。
シャワー浴びてガサガサしているとおっさんも起きてきた。
さすがは元ツアコン。自己管理が出来てる。
さっさと荷物をまとめ、チェックアウト。

5:55ついに本州最北端、大間崎に立つ。
何か、おっさんとW124と一緒にいるのがフシギである。道路からすぐなので、クルマとの記念撮影もできるクルマ好きにはイイ場所。
最北端の碑とマグロ一本釣りのモニュメントが立っている。
記念撮影をして、道を挟んだ最北端の土産物屋でお土産を買った。といっても最北端のお土産物屋、4件くらいあるんですけど。
ほしいものがなかったので、マグロ煎餅を買った。こんなん誰が喜んで喰うねんって思って買ったけど、結果的には大好評だった。

ひとしきり記念撮影をして、おっさんが行きたいというかっぱの湯を目指す。
混浴で無料だそうだ。朝から絶世の美女が入ってたらたまらんのうと2人でエロ話をしながら走る。
薬研温泉かっぱの湯に6:50到着。温泉に行くとキャンパーらしきクルマが停まっている。
期待していくと、美女がいるわけでもなく、爺さんが一人一生懸命体を洗っていた。
温泉は川沿いにあり、うっすら緑がかっていて美しい。
温泉の熱さもちょうどいい。岩の割れ目からところどころ熱いお湯が湧き出している。
非常に気持ちがいいので、30分くらいいたが、来るのは当然ながらおっさんばかりであった。
風呂から上がって霊場恐山へと向かう。近づくにつれ、温泉玉子のような匂いがする。
流れる川の色も黄色がかっていたり、緑がかっていてちょっとヘン。
しばらくして、湖のほとりに川がぶち当たり、赤いきれいな橋がかかっている。
橋の欄干には、白い布が巻きつけられている。
何かと思って、橋を見ると「三途の川」とある。霊場恐山に行くのは、この三途の川を渡って
死後の世界へ行くってことって気付いた。ふーん、ここから演出されてるんや。
湖のほとりを走ると、ほどなくして霊場恐山到着。
ここで初めて、なにわナンバーのクルマを見た。
入場料一人500円支払って入る。
晴天の朝なんで、怖さはない。でも石が積み上げられて、風車がカラカラ音を立てて回っている。朝一番だったので、観光客も周りにいない。
静かすぎて、不気味だった。
意外に、構内に温泉があってびっくり。
イタコの控え室がある建物があり、ここは恐山ということを主張している。
順路とおり、歩いていく。殺風景な岩場を地獄に見立て、いろんな地獄を歩いていく。
至る所に石が積み上げられ、そこに差し込まれた風車がカラカラと音を立てている。
賽の河原に出ると幼くして亡くなった方の墓碑が控えめにあったり、真新しいおもちゃが供えられたりするのを見ると、悲しくなってしまう。
岩場を抜けると目にも鮮やかで美しい極楽浜という浜が広がり、そこがまた不気味さともの悲しさを感じさせる。
1時間ほどで、一周して戻ってきて感じたのは、仏教をわかりやすく広めるためのテーマパークのような存在なのかなって思った。子供のころにテレビで植え付けられた怖いイメージは無くなっていた。

次の目的地は急遽ワタシが泣きついて、わがまま言った十和田湖とした。
一度行ったことのあるおっさんは、それなら奥入瀬渓谷も行くべきと、ルートを決めてくれた。
道中、対向車線に白いNAロードスターと緑のNBロードスターがランデブーで走ってきた。
めちゃくちゃ気持ち良さそう。やっぱりサンルーフじゃ役不足だなぁ。
白いNAにトランクキャリアって、もしかして白神爺さん!?
奥入瀬渓谷は十和田湖から流れでる川のほとりをクルマで走れる清涼感満載のコースである。
奥入瀬渓谷の見所や、クルマと写真を撮れる場所で停まったりして、自然を堪能した。
渓谷を楽しみながら十和田湖に到着する。
想像してたよりもすごく大きい。陽光が反射してキラキラ眩しい。

このころすでにお昼前だったので、ヒメマスを食べようとたくらんでいた。駐車場を見つけてさっさと入れる。駐車料金\410。東北へ来て初めて駐車料金を支払った。
この場所は東北で駅前以外でお金を取れる一等地だとおっさんが助手席で知ったかぶっていた。
近くの定食屋でヒメマスの焼き魚定食と刺身定食を注文、半分ずつ食べて堪能した。
クルマを置いて乙女の像まで湖畔を歩く。
晴天の下、木々の緑と湖の青さが眩しい。大きな遊覧船が湖面を走っている
思わず靴脱いで、湖の中に足を入れた。冷たくて気持ちいい。
もう何年も忘れていた感覚を味わえた。

乙女の像って、こんなのだったっけ?
田沢湖の像とコペンハーゲンの人魚の像と自分の中でごちゃごちゃになっていた。
両方とも見たことないけど。
クルマまでの帰り道は、ガマンできずに、りんごソフトクリームをなめなめ、歩いた。

十和田湖、近くでもキレイだけど、やっぱり高くから見たいということで秋田側になる発荷峠展望台に登った。
ここからは南側からすぐ近くに広がる十和田湖の大パノラマを堪能できた。
こんなに大きかったんや!!
エアコン効いた車内で日光を浴びてたら、急に睡魔が襲ってきた。
ここでドライバー交代し、おっさんが運転する。
さすがメルセデス、整然としたコクピットにおっさんも慣れた手つきで運転してる。
おっさん曰く、ベンツの右ハン車のアクセルの重さに違和感を感じてるとのこと。
高速だとこれが軽いアクセルよりラクチンなんだけどねぇ。
外から見たら、オーナーに見えるよなと思っているうちに寝てしまった。

寝ているうちに、クルマは十和田ICから大鰐弘前ICを出て、山道を走っているところで、
ワタシは目覚めた。
そう次なる目的地は、世界遺産・白神山地だ。
おっさんがワタシと旅に出る目的のひとつに、クルマの機動力に魅力を感じているからだ。
大間と恐山と白神山地はちょっと組み合わせる人はおらんとおっさんが力説する。
力説しているうちに雨が落ちてきた。テンションが下がってきた。

白神山地は青森県の南西部から秋田県の北西部にかけて約13万ヘクタールの地域に広がる世界遺産に登録された山地で、ブナの原生林を主体とする世界でも最大級の貴重な手つかずの自然が広がる世界遺産の登録地。1993年に世界遺産に登録された。
白神山地そのものが広大な地域である為、入山箇所は数カ所にわかれている。
なお実際人々が観光する場所は世界遺産の外側に設けられた緩衝地帯であり、世界遺産である白神山地の原生林の中に入山していくのは相当の技量を持った人間でも難しいとされている。実際世界遺産に登録されてから、世界遺産の核心地に入山し遭難する人が増えているらしい。
おーこわい。去年富士山で遭難しかけたことの暗い過去のあるワタシはちょっとビビった。

しばらくして白神山地ビジターセンター、アクアグリーンビレッジANMONにたどり着いた時には
土砂降りになった。時間はすでに15時を回っている。テンション下がりまくり。
もう帰ろうと思ってお土産を物色していたが、おっさんがどうしてもブナの原生林ぐらいみたいという。
そりゃ、一理あるな。雨も小降りになったので、クルマから傘を出して出発。
最初は暗門の滝を目指したが、遠そうなのでやっぱりブナの原生林を目指す。
整備はされているが、道が細く、川べりに架けられた鉄パイプを組んだ橋はスリル満点だが、運動不足で、ロングドライブで疲れてるおっさんには、ちとキツい。
ブナの原生林のコースも最初は登りが続いてきつい。また富士登山の記憶が蘇ってくる。
ブナが林立するなかで、朽ちて倒れたブナの上にコケが青々と生えているのを見るともののけ姫に出会っちゃいそう。

ブナの原生林の中を歩くと、短い間でも何千年も続いてきた大自然の命の営みを感じることが出来た。
往復一時間のお散歩にしては、思ったより感動できたので、さすが世界遺産、来てよかったと思いながら、17:10白神山地を後にした。
今から目指すは激戦が予想される盛岡を目指す。
激戦の地、盛岡の店は20時までとあるので、店に電話を入れて、20時入場ならOKと了承してもらって予約する。
雨の高速をひた走り、19:30盛岡駅着。
今日の戦の会場は、そう、わんこそばだ。
便秘で苦しいけど、生まれて初めてのわんこそば。ずっと憧れてきたわんこそば。
食べ放題のコース\3150をオーダーする。
ちょっとだけ刺身が付いてたり、そばに入れる具もなめこおろし等、いろいろあるんや。
汁が飛ぶらしく、紺色の前かけさせられる。前かけが赤かったら子泣きじじいやな、これ。
やがてお姉さんが登場する。お姉さんはグループに一人つくらしい。
たくさんのグループで行ったほうが、インターバルが開くのでラクで、一人残るとストイックな戦いとなり、非常にきついらしい。
スタートすると同時にお椀にそばが投げ込まれる。
「そーれ」
「どんどん」
「じゃんじゃん」
「じゃんが」 え、じゃんがって何なん?
じゃんじゃんって言う意味だそうです、ハイ。

一杯あたりの量は結構アバウトで、ひとすくいで食べられる時とふたすくい半くらいの時とマチマチ。一回に20杯くらい運んできて、無くなるとお待ちくださいと言ってまた取りに行く。
美味しいが、蕎麦と出汁がからんだタイプなので、あまり勢いよく食べると出汁が喉に入って咳き込んでしまう。お椀にたまった出汁は、捨てるように出汁入れが用意されている。
出汁を吸い込んで、苦しまないようにもしなくてはならないのだ。
大体15杯で盛り蕎麦1人前で、男性平均が50~60杯だって。
このインターバルがちょっとした胃袋のオアシスになる。
一生懸命食べるが、おっさん食べるの、はやっっ!!
遊びと食べることと仕事(?)は、このおっさんにはかなわんわ。
きれいに食べないとお姉さんにスキをみて蕎麦を放り込まれる。
思わず聞いてしまった。「エスでしょ??」彼女は否定したが、瞳の奥に見えるエスの炎をワタシは
見逃さなかった。

案の定、ワタシが本調子じゃなかった(ことにしておこう)から、112杯でダウン。
おっさんは一人で善戦し続け、目標の150杯まで食べた。スゲー!!!
100杯食べると木でできた証明手形がもらえる。
大阪にもあれば、便秘じゃない時にバトルするんだけどな。。

そばを食べて腹をさすりながら、盛岡駅の駐車場を出て、走り出そうとした時に、一方通行かどうかわからなくて、確認のためにちょっとバックした時に、鈍い衝撃を感じた。
ルームミラーで見ると後にクルマがいる!!!えっ、ぶつけちゃった!?
とりあえず路肩に寄せ、怪我の有無とクルマの損傷を確認。
怪我もなく、クルマも両方ともキズひとつなし。
許してくれたので、丁重にお礼を言ってその場を去った。
大阪じゃこうはイカンやろうな。皆さんもバックするとき、注意してくださいね。


ま、こんなこともあったのと休みは明日の一日しかないことで、明日の平泉はやめて、このまま帰って、距離と時間を稼ぐことにした。
やっぱり1000円高速で帰りも帰らないとね。
盛岡ICに乗る。行きにも寄った紫波SAに寄る。
わが愛しの冷麺がレストランにあったが、わんこそばに占領されたお腹にそのスペースがなかった。
うー、それにしても1000キロ以上あるなぁと思ったとたん、運転する元気がなくなって、おっさんに
ハンドルを渡した。
助手席に座ったとたん、深い眠りに落ちてしまった。
しばらくして、おっさんの歌声で目が覚めた。
クルマはいつのまにか磐越道の暗闇を引き裂きながら、疾走していた。
おっさん、眠いからガンガン飛ばしていたらしい。おーこわ。
すぐさま磐梯山SAでおっさんからワタシに運転交代。
ここまでノートラブルって感心しているとエンジンオイル警告灯が点灯。
夜中の高速でオイル漏れでストップ!?って思ったけど、数秒後には消灯した。
その後も2回点灯したが、すぐに消えた。
これって、怪談より背筋が凍るやんということで、給油でストップした北陸道の米山SAの
スタンドでオイルの量を確認したけど、規定値通りだったので、とりあえず安心。
帰りは同じ道はつまんないということで、上信越道・長野自動車道・中央道経由で帰ることにした。
おっさんがむくっと起きて、ジャンクション手前でナビをやりだした。おっさんと旅行していつも感心するのは、どんなに寝てても、肝心な場所になると自発的にナビしてくれるところだ。
今はナビの案内も進んでるので、必要ないのだが、やはりこういう心配りはありがたいものだ。
突然強い雨が降り出してきたが、上信越道に無事入った。間もなく長野自動車道に入った。
雨も上がり、山の稜線がうっすらと見え始めた。夜明けだ。
松本ICが近づいてきた。ここからよく行ってた飛騨が近い。飛騨から下道で帰ろうとおっさんに提案するが、あっさり却下された。こういう時のおっさんは静かで物静かだが、何か迫力がってコワイ。普段わがまま聞いてもらっているので、プランナーに敬意を表して、引っ込めた。
姨捨SAに5:20到着し小休止。
晴天の下、青々とした山が美しい。
中央道は次は駒ヶ根SAで停まる。信州最南端だ。
ここで山菜そばを食べる。うまい。山菜ってこんなにうまかったのね。

しばらく走ると岐阜県突入。もうここまでくれば帰ってきたのも一緒。
その後、恵那SA 8:00着、養老SA9:00着、多賀SA11:05着、大津SA11:20と今回の長くて短い旅の終わりを惜しみながら、豊中IC11:55ついに高速を出た。


おっさんの家の近くのコンビニで旅の終わりを祝して、野菜ジュースで乾杯した。
実に走行距離2953キロの旅が終わった。
たかが1泊3日の旅。
海外旅行で言えば、経由便で行ってトランジットが多かっただけの薄い旅かもしれない。
でも、自分たちで走ったから日本が長いことがわかった。
15年前のW124が現役の高速ツアラーとして資質を持っていることがわかった。
日本にはおいしいモノがいっぱいあることがわかった。
日本には美しい場所がいっぱいあることがわかった。
そして、大阪に自分の愛する人がいることがわかった旅であった。

おっさん、次は西へ走ろうか??
Posted at 2009/09/05 21:32:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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