
今年も恒例のプチアドベンチャーに行ってきました。
長文ですが、興味のある方は読んであげてください。
今年も夏がやってきた。
毎日の忙しさにダラダラしてしまうと、あっという間に夏は過ぎ去ってしまう。
そこで休みを1日取って、今年のアドベンチャー、しかも安く何かできないか企画してみた。
ETC搭載車は土日祝のみ一日1000円という今の施策が始まってから、あまりその恩恵を享受していない。うーん、どこか行かなネバダ。
大阪に住んでるワタシは、東北や九州は疎遠であり、東北は行ったことがないし、九州も福岡ぐらい。
ロングツーリングも好きとか自称しているが、どんだけ走れるか未知数である。
じゃあ1000円高速どこまで行けるか、やってみようという企画を思いついた。
正確に1000円で最後まで走ろうとすると、東は大津、西は西宮北が起点となり、1000円では行けない。
そこで、大津・または西宮北から午前0時に入って24時間で1000円でどこまでいけるかということとし、テレビで大間のマグロが特集されていたので、単純であるが目的地は大間に設定した。
1日休みを取ったとしても3日間で、約3000キロ走破するのは一人ではムリである。
罰ゲームのような企画に賛同する企画にノってくれる人はいない。いない?いや、いた!!
そう、あの「おっさん」である。
(去年、ワタシのうどんツアーのブログで登場した、無類の新しモノ、流行者好きな、ブロガーであり、サイコーの遊び友達です。)
しかも、プランニングもやってくれるという嬉しい話。
ただ、若干不安ではあるけれど・・・。
金曜日の晩、仕事からまっすぐ家に戻り、さっさと荷物を積み込んで、11時過ぎににトレードマークの赤いリュックサックを背負ったおっさんと合流した。
今回の旅のパートナーはやはりW124である。このクルマを買ってから、得意なロングドライブはしていないので、真髄に触れたいという気持ちもある。ただ15年選手なので、
もしもの時のリスクを考えなくてはならないが・・・。
そのまま、吹田ICから名神高速に乗った。
何事も無く30分くらいで大津ICに到着、一旦750円払って、名神高速から出た。
これは1000円という表示を青森で実証するためで、20分程時間調整して、FMでJALジェットストリームが始まったのを確認してから、0時ちょうどに大津ICのゲートをくぐり、この旅が始まった。
予定ルートは、首都圏を走ると1000円で行けなくなるので、名神→北陸道→磐越道→東北道と首都圏を回避するコースとなる。
大間まで1300キロ、休まず走っても17時に到着とナビが表示している。
あまりの数字の大きさにあまり実感がなく、走り続ける。
最初の休憩地は北陸道の賤ヶ岳SAである。0時57分、走行距離94キロ。
あっという間に到着!!って思ってたけど、ジェットストリームを聴いてると眠くなってくるので、ちょうどよかった。
ここでは伊吹そばソフトクリームを食べた。おいしいがわざわざソフトクリームにお茶を入れなくてもいいような気がした。
そう、このツアーのコンセプトは、おっさんが企画した1県1特産を食べていくというグルメなツアーという側面も持っているのだ。
ソフトクリームを夜中に食べ、寒くなってしまったが眼は覚めたので、ひたすら暗闇の中を走り続ける。
次は福井の南条SAで停まるように指示された。今回は福井名物セットなるものを食べるらしい。福井名物セットは越前おろしそばとソースカツ丼の組み合わせ。
時間は1:44。走行距離141.2キロ。ソースカツ丼、なかなかさっぱりしてておいしい。おろしそばを一緒に効果かな。ただ、おっさんが夜中にカツ丼食うのはちょっとキツイ。
どんどん福井県を北上し、あっという間に石川県突入。
自分的にはノッてきたが、おっさんからは石川県は「尼御前SAで停まるように、指示された。
2:45着、走行距離205.9キロ。またソフトクリーム!!しかも五郎島金時ソフトクリーム!!!イモ入ってるやんか!!!
罰ゲームかって思ったが、お互いメタボが気になる年代なので、おっさん2人でソフトクリームを分け合った。これって他の人が見たら、ホモに見えるだろうなって思ったけど、
ブタになるのは嫌だったので食べることにした。
肝心のお味・・・めちゃうまい!!!ソフトクリームの中にイモ入れてどうすんねんって思ったけど、サツマイモの風味がバニラのソフトクリームとよくマッチしていて濃厚でとても美味しかった。
ここでおっさんに運転をバトンタッチする。
気が付いたら富山に突入、有磯海SAに4:30に滑り込む。走行距離327.4キロ。
眠気を絶つためにおっさんがチョイスしたのは、ます寿司。
1300円払って購入。木の容器の中にケーキのように直径15センチくらいの丸います寿司が入っている。赤身がきれいだが、押し寿司なので、ご飯の量が結構多い。
これを夜明けに食べるのは結構拷問である。2人で付属のプラスチックのナイフで切って貪り食べた。さすがに名物、旨いが、ますに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
すっかりお腹いっぱいになりながら、新潟に突入したころで夜が明け始めた。夜明けの日本海を堪能しならがら米山SAに6時10分に到着。走行距離456キロ。
しかし、ここでは食べたいものがなく初のパス。家から持ってきたクリームパンを食べた。
その代わり、残り少なくなったガソリン50リッター給油。
ここで、家から500キロを越えた。まだ半分以下と思うと気分的にしんどい。
しばらく走って長岡JCTから磐越道に入る。海沿いから山の方に向かって、何か日本を縦断している感じがする。2時間ほど走って、福島県に入り、8:15磐梯山SAに到着。走行距離652キロ。
磐梯山がよく見える。行ったことはないが雑誌の試乗記によく出てくる裏磐梯とか、大自然の中を走ってみたい。
ここまで650キロ。フェラーリでも来れない距離じゃないなぁとか妄想しながら、朝からラーメンって思ったけど、喜多方ラーメンをおいしくいただいた。
ラーメン食べて、エネルギーを蓄えていよいよ東北道に入り、北上開始。
磐越道も東北道も広々して、クルマも少なく走りやすいのであまり疲れないで、ipodで音楽聞いて、おっさんとしゃべっているうちに宮城県は長者原SAに10:50到着。
大津から850キロ。昼飯にはちょうどいい時間だが、食べまくっているせいか、あまり腹は減らない。しかし、おっさんが提案したスペシャルメニューは、美味し国「伊達な味くらべ」。宮城県産黒毛和牛と岩出山産大崎さくら豚のしゃぶしゃぶから、おにぎりまで宮城の特産を素材に何種類ものメニューをこれでもかと並べ立てた見本市のようなメニュー。
さすがにこれは一人で一人前食えないと判断し、タン塩定食と一緒に注文、2人で分け合って食べた。
SAのメニューながら、丁寧に作ってあって1500円は安いかも。
タン塩定食も肉厚で食べ応えがあった。ンマー!!
食べ過ぎたと反省しながら、ひたすら北上、岩手に突入。12:45、紫波SAに到着。ここまでの走行距離は955キロ、達成率は82%。時間的にも距離的にも全走破が現実味を帯びてきた。
ここでまたまた盛岡冷麺を食べる。もう苦しい。でも冷麺は外せない。
決死の覚悟で冷麺を注文。
冷麺、スープが赤くなくて透明。キムチは別皿で、好みによっていれるらしい。まずはそのまま味わって、キムチ入れて辛すぎたら、玉子の黄身を崩して調整しろと書いてある。
透明なスープに戸惑いつつも、そのまま食べる。辛くないけど、さっぱりしてめちゃくちゃ優しい味。美味い。美味すぎる。一気に半分くらいそのまま食べてしまった。
このままでは冷麺がなくなると思って、キムチを入れてみる。このキムチ、ちょっとでもめちゃくちゃ辛い。こっちもパンチが効いてて美味いがワタシ的には圧倒的にそのまま食べる方が美味かった。
ヒジョーにマンゾクするが、お腹に限界を感じながらまた北上する。
秋田に突入する。ずいぶん北へキタなー。走行距離も1000キロ突破。
ガンガン走って早くゴールしたいって思ってた矢先、花輪SAに停車するように要求される。
14:40 花輪SA着 走行距離1059.5キロ。
比内地鶏の親子丼を食べるとおっさんが発表した。もうムリ、食べられへんって思ってたけど、
弾力ある噛みごたえのある肉質と濃い玉子の組み合わせが絶妙で夢中になって平らげた。
食べまくっているせいか、予定時間より1時間半ほど遅れてきた。
ちょい焦りながらクルマに乗り込み、ラストスパート。
間もなくして、青森突入。やがて津軽SA到着。15:32,走行距離1112.3キロ。
ここが最後のSAだ。
ここでは、津軽の郷土料理「けの汁」と津軽漬をのせた「ねぶたご飯」のセットメニュー「津軽セット」を
食べることになっていたが、先に胃袋に限界が来てしまい、初のパス。
ま、青森ではマグロを食べるんでいいことにしようと勝手な解釈で。
ドライバーをここでおっさんと交代、その時に備える。
青森ICでETCゲートをくぐる。たかがETCゲートでおっさん2人でドキドキしてる。
ちゃんと1000円って出るっ???
出たっっ!!「割引 ¥1000」!!!!! オバカなロングツーリングが報われた瞬間だった。
しっかりと助手席からカメラで撮りました。
16:37、青森東ICで一般道に出たところでおっさんと運転を交代する。
みちのく道路でショートカット。これで通行料金¥850。納得できないなぁ。
まだ日は高い。ここからはひたすら一般道を走る。いかにも自然が豊かで美しい田んぼの中や、集落を縫いながら走る。しばらくすると海に出た。陸奥湾だ。
海を左手に見ながら、東へ走る。
国道279号線を北上、風力発電のプロペラが見えたり、美しい夏の夕方の光景が広がった。
しばらくすると海から離れ、陸地へと入った。海とおさらばかと思ったら、今度は海が右手に広がった。
むつ市を縦断して、今度は右手に海が広がった。津軽海峡だ。
まだかろうじて日がある。日没と競争しながら、大間を目指す。
ナビには対岸
ついに19:00大間町に到着。疲れたというよりも達成感に満たされた。
行ける、行けない、賛否両論あったこの旅の結論が出た。
1000円高速、1日で、大津からは青森東まで行けます!!!
大間までいくことが出来ます!!!!
宿を目に付いたビジネスホテルにさっさと決め、目指すマグロを目指す。
1にマグロ、2にマグロ、3,4がなくてもマグロちゃん!!
大間の地図をもらって、寿司屋を探す。
外は7時過ぎなのにもう真っ暗で人通りもほとんどない。
しかも、さすが北国、風が強くてTシャツだと寒くて歩けないくらい。
ちょっと探して盛り場といっても寂しいけど1件の寿司屋を見つけた。
恐る恐る扉を開けると客が一人もいない。
大間のマグロのメニューから最上級のまぐろづくし 一人前5000円をオーダーした。
マグロのお造り、にぎり3貫、マグロ丼がセットになったもの。
美味い。美味すぎる!!あっという間に口の中で溶けてしまう感じ。
美味かったけど、1つの弁当箱に入れずに1つづつ出してくれれば、もうちょっと高級感があったかも。
5000円で大間のマグロなんて、あっと言う間になくなってしまった。
腹いっぱい食べられないからこそ、マグロは王様なんだろうと思った。
今度は、もう1つの楽しみ、本州最北端の大間温泉に向かう。
大間温泉 海峡保養センターに行き、ひとっ風呂浴びる。370円で体中癒されました。
ホテルに戻ったのは21時。でもベッドに横になった瞬間、テレビも電気も点けたまま、深い眠りに落ちてしまったのであった。
こうして1日目は終わったのであった。