内装カーボン化計画（序章2）

続きです。

真空引きで余分な樹脂を吸うと所々に巣穴が出来ますので、これを埋める為にエポキシ樹脂を塗ります。
ここで気泡が入ると製品の出来に影響がでるので、樹脂を混合してから一回デシケーターに入れて真空ポンプでエア抜きをしてから塗ってます。

塗りこみはゲルコートを塗布するのに使われるような柔らかめの刷毛がいいです。

エポキシは結構粘度が低めで、垂れすぎると後の修正が面倒なので攪拌後しばらく放置して若干粘度が上がってから塗りたくると失敗が少ないです（ポッドライフ短くなりますがｗ）。

エポキシの硬化後、ダイヤモンドやすりと#600、#800の耐水ペーパーを駆使して仕上げます。
下の方は重力で樹脂が垂れて厚ぼったくなっているのでそこもちゃんと修正していきます。

下地なので慎重さと根気のいる作業ですがテーブルに水の入った洗面器おいてTVでも見ながらコツコツやってればキレイになりますｗ

仕上げ塗装は毎度おなじみウレタンクリア。
垂れないようにマメに乾かしながら厚く吹いていきます。
大まかに乾燥したら45度に設定したオーブンレンジに2時間くらいブチ込めば完全硬化します。
私は普段のテクニックとしてやってますが妻帯者は家族の同意がないと半殺しにあうかと思いますｗ

ウレタンクリアの硬化後は#1200、#1500、#2000とサンディングしてコンパウンドでピカピカに仕上げます。
この辺の工程はバッフルボードで説明してるので割愛。
くれぐれも下地を出しちゃわないように注意。

そして完成。
塗装の保護にブリスでも塗っておきましょう。

取り付けた所。中々いい感じです。
一部巣穴が埋まりきれてないですが、目立たない所なんで良しとしますｗ

裏側のアップ。
今回はバギング法で作ってるのでここまできっちりカーボンが回ってます。
ハンドレイアップで作ったらここまでいきません。

市販品みたいでしょｗ

車に付けるとこんな感じです。

おー、カッコイイじゃないかｗ

とりあえず駆け足で解説しましたが参考になりましたでしょうか？
リアルカーボン加工は真空ポンプさえあれば出来ますので是非挑戦してみてください。
手間と時間を掛けただけ仕上がりに反映するのでやった甲斐はあるかと思います。

次は本番のセンターコンソールですな…