元気の源

新年度が始まり、毎年恒例の仙台での会議オンパレードが始まった。

我が町の同業者組合は人数が少なく、様々な担当を一人何役もこなさなきゃならない。各担当者がその都度県の組合の会合に召集されるのだが、私は5つの仕事を兼務しているので、年度初めの4月には最低でも5回の会合に出席しなければならない。そしてこれらの会合は決まって平日の夜からである。


昨日も仕事を早めに切り上げエグザンティアに乗って向かった。


会議を2時間行い、その後懇親会に突入し、皆さん日頃のストレスが溜まっているらしく、アルコールが回って超ご機嫌である。例によって私はソフトドリンクである。

そしてある先輩が話かけてきた。


「○○君(私)の活躍は聞いてるよ！いろいろご苦労さんだね～いつも元気だけどなんか健康の秘訣あるの？オレさ～最近元気なくてさ～教えて欲しいんだよ～」

と。

私は下ッパかつ下戸なので酔っぱらいに絡まれやすい。なので私は逆に酔っぱらいとの会話を楽しむようにしている。


「先輩は口がかたいですか？じつはちょっとヤバいモノを愛用してて、それが元気の秘訣なんですよ！」


「かたい！かたい！ぜ、ぜ、是非教えて！」


「それはですね～フランス原産の機械で、緑色の油を入れるとシューっカチッてなって上下するんです。たまにその機械の中に入って自分も上下すると、疲れが一気にぶっ飛んで超ハイになれるんです」


「へ～凄い機械なんだな～それは日本でも売ってるの？」


「日本全国で売ってますが、私には緑色の作動油を入れるタイプで球が5個付いているヤツが一番効くんですが、新品はもう売ってないので中古品を愛用しています。」


「それはどこで買ったの？」


「ネットで探せば全国で見つけられますが、私は埼玉県産、特に入間郡三芳町で養殖されているモノを愛用しています。」


先輩はかなり酔っぱらっているので、この冗談はエンドレスに続きそうだったので、私はちょっと悪ふざけし過ぎたと反省し、本当のことを言おうとしたら、私を良く知る先輩で、フランス車好き人が近寄ってきて


「どう？最近、調子いい？女王様は元気？」


と。

フランス車好き同士の会話なのでこんな風になってしまったため、最初の先輩は「元気が出るヤバい機械」に対しての期待感は最高潮になってしまった。


緑色の油、女王様、球、上下、シューっカチっ・・・

よく考えてみると、私の元気の源かなりヤバイのかもしれない。