いよいよ謎の中古車品定めツアーへ。
今回は友情出演で、お馴染み友人メカニックにも同行願った。友人メカニックにはプロの観点から品定めしてもらうのと同時に、私の暴走を食い止めてもらうための言わば「ESP役」である。
20年前、私はBMWが大好きであった。3シリーズはE30、5シリーズはE34、7シリーズはE32までの知識は誰にも負けないと自負していた。
しかし、現在私はシトロエン一色の人間である。BMWマニア道からは完全に足を洗った。その証拠に道で最新のBMWとすれ違っても、それが3シリーズなのか、5シリーズなのか判別不能である。
伯父からその出物が「M5」だと教えられた時、私はE34だと思っていた。予算的にE39以降は不可能であるがゆえ(笑)
しかし、現地に到着し対面した瞬間、それがE28だと知った時、私は頭のネジが外れた。
「総生産台数約2400台、日本では正規モノは30数台しか販売されていないE28M5・・・」
無意識に昔の知識がよみがえってくる。
その時、店員さんがボンネットを開けようとした。
「や、や、止めてくれ!ヘッドカバーと6連スロットルのリンケージを見せられた日にゃ昇天してしまう!あ~あ~!!」
やっちまった・・
私の隣で友人メカニックが伯父に説明している
「下回り、エンジンルームも確認しましたが、大きな事故はやってないですし、錆もありません。記録簿見ると機関面にはかなり手が入ってます。内外装は年式相応ですが、コツコツ仕上げる楽しみはありますね。ただタイヤだけは要交換ですね」
私はすかさずタイヤを見た。
「220/55VR390」
「ギャ~!!!ティ、ティッ、TRXだ~!!」
完全にノックアウトされた私・・・
友よ、君は「ESP役」ではなく「LSD役」だったのね。
かつて愛したBMWの要素がてんこ盛りのこの車、悩んでいる伯父に
「細かい所の手直しは俺が手伝うから・・・」
角目ジャガーの時とは正反対の私のモチベーションと熱意に伯父は心を決めてくれた。
今、ここに新たな戦いの歴史が始まる。
ちょいボロE28M5、オンボロXJ-6ソブリンの後任として着任決定。


Posted at 2013/03/02 23:25:58 | |
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