イプシロンが1000キロを越えたので、オイル交換に行ってきた。
お馴染み友人メカニックは自分の城を築き、毎日忙しくしている
入庫車を見ても、彼がどんな男かお分かりになると思う。
いつもバカ話しながら、楽しく作業しているのだが、たまに我々はとても深い話をすることがある。先日も
「車を学校に例えると」
という話になった。イタリア車は美術室、ドイツ車は体育館、アメリカ車は給食室、日本車は職員室。そしてフランス車は保健室。
一見、意味不明な会話だが、実に的を得ていると思った。また謎かけをやって名作が生まれた。
古い車とかけて、帽子と解きます。
その心は
カブってハンチングします。
昭和50年代生まれの男二人の会話にしてはクラシックである。
閑話休題
そんなこんなしているうちにオイル交換が終わり、試運転に行った。現時点でのイプシロンの感想は
「イタリア車って、温故知新を完璧にマスターしている」
ということである。イプシロンを運転すると、この車が新しい車なのか、古い車なのか一瞬わからなくなる時がある。最新のテクノロジーを使いつつも、保守的な部分が随所に感じられる。それが私のような保守的な車好きにとって、たまらなくイイね!なのである。チンクエチェントにしろ、ジュリエッタにしろ、アバルトにしろ、マセラティギブリにしろ、自社の歴史を尊重し、それを新しいテクノロジーと切り口で見事に表現しているのである。
私はいつも思うのだが、我が愛するシトロエンはイタリア車のこの面を見習って欲しいと思う。シトロエンには素晴らしい歴史があるのだし、ルノーだってゴルディーニを復活しているのだから。
無理は承知だが、新型マセラティギブリのV6エンジンを積んだシトロエンの2ドアクーペが出たら、私は総司令に半殺しにされても買う。C3クラスのハイドロニューマチック5ドアハッチが発売されたら、家を追い出されても買う。ツインエアを積んだコウモリ傘のような大衆車が出たら、内臓売ってでも買う。
結果、ランチアイプシロンに乗って一番思ったことは、シトロエンの未来を案じることであった。

Posted at 2013/07/28 00:45:26 | |
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