あの日のこと。今思うこと。

東日本大震災で亡くなられた方々にご冥福と、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

3月1１日(金)。

私は前日からの夜勤が終わって昼過ぎに帰宅。土日は連休の予定で日曜日にはツーリングの予定があったので、それに備えてバイクの洗車（整備）をしていました。

スポンジ持って体を動かしていましたが、目眩のような違和感を感じて手を止めると少し揺れを感じました。その直後に町全体から今まで聞いたことがないような「ゴー」という地響きが聞こえてきて、激しい揺れが襲ってきました。屋根から瓦が落ちてこないか頭上に注意しながらも、手はバイクが倒れないようにしっかり支えていました。

非常に長い時間、揺れ続けたように感じました。揺れている間にエアコンの室外機の上に置いてあった植木が落ちるのが見えました。今まで物が落ちるほどの地震は体験したことがなかったので、今回の地震がかなり大きなものだと思いました。

揺れが収まり家の中に入ると、熱帯魚の水槽から大量の水が溢れだして床が水浸しになっていました。倒れたものはあっても壊れたものはなく、私の部屋ではタンスやテレビが動いて(幸いにも倒れるようなことはありませんでした)、戸棚に入れておいた本やＣＤが床に散乱していました。

自宅の無事を確認した後、家屋の倒壊や火災が発生していないか自転車で近所を見回りました。

途中で強い余震にもあいましたが、幸い近所でも大きな被害は見当たらず、自宅に戻った後はいつでも職場に行ける準備をし（私の職場では緊急時に集合がかかります）、テレビで各地の被害状況を確認しつつ、職場の方々と連絡を取り合っていました。

幸い職場に行く必要はなく、その後は自宅でテレビを見て過ごしましたが、この時はこれほどの大惨事になるとは思っていませんでした。


地震から10日以上経ちましたが、今感じることは自分の無力さです。

今、原発が大変状況になっていることはご存じだと思いますが、私の会社でも現地に派遣された人がいます。

私は特殊な技術を持っていないので現地に派遣されることはありませんが、同じ会社の人や自衛隊・消防隊・東電の社員の皆さまが危険な仕事をしている時に自宅でいつも通りの生活をおくっていていいのかと思ってしまいます。

私のたちが生活していくためには、見えないところで支えている人がいるんだと改めて思いました。

原発で作業している皆さまの安全をお祈りします。