前回の続きです。
9月2日(火)
夏休みは次の日まででしたが、最終日は自宅でゆっくりしたいと思っていたので、この日は大分からフェリーで四国に渡り、愛媛県を東に向かい香川県に入り、香川ではうどん屋巡りをして、夕方には千葉の自宅を目指して高速入り。ひたすら東に向かい、ETCの夜間割引を利用するため日付の変わった午前0時過ぎに東名高速の東京料金所を通過、午前1時半には自宅に帰る計画を立てました。
前日にうちに四国から東京までの高速道路の距離を調べたところ約700キロだったので、平均時速100キロで7時間、途中の休憩を入れても9時間あれば十分帰れると思いましたが、その考えの甘さがこの後の“一人耐久レース”の様なハードな走りになるとは、この時は思いもしませんでした・・・。
午前5時に大分市内のホテルで起床。朝風呂(温泉)に入り、午前6時にホテルを出発、佐賀関から午前7時発の始発のフェリーに乗船し、九州を脱出して四国を目指しました(午前6時半には港に着きましたが、すぐに乗船開始になったので写真なし)。
1時間10分の船旅で、愛媛県の三崎港に入港し四国に上陸。四国最西端に延びる佐田岬を東に走り松山道を目指しますが、佐田岬から一番近い大洲北只ICからすぐに入るのではなく、しばらく下道を走り伊予ICから松山道に入ることにしました。
三崎港から国道197号線を東に走りますがこの道は山の上の方を走る道路で眼下には波のない穏やかな宇和海の景色が広がっていました。八幡浜市内から国道378号線に入りましたが、こちらは伊予灘に沿って海沿いを走る道で、こちらも左手には波のない穏やかな広がり、走っていて気持ちのいい道でした。
伊予ICから松山道に入り、東に向かい香川県に入り大野原ICで降りて、観音寺市内にある岩田屋さんに向かいました。
実はこの
岩田屋さんには4年前にも行きましたが、その時はお店は開いていましたが誰も人がいなくて(多分、麺の配達に行っていたと思います)食べると事ができなかったので、今回は“4年前のリベンジ”に行きました。
ところが4年振りに訪れてみると、お店のあった場所は更地になっていました・・・。近所の方に聞いてみてところ、既に閉店してしまったとのことでした・・・。
最初から空振りをくらってしまいましたが、次にどの店に行こうかと考えようとコンビニの駐車場で改めて作戦を練り直すことにしました。
最初に岩田屋さんに行った後は、前日のうちに
がもうや
山越と言った一度は行ったことがある有名店にもう一度行ってみようと思いルートを考えていましたが、時間も丁度お昼になってお腹も空いていた(うどんに備えて朝から何も食べていませんでした)ので、コンビニのすぐ近くにあった
十日屋さんに入ることにしました。
この先何軒か回る予定なので、こちらではひやひや(冷たい麺に冷たい出汁)の小を注文しました。久しぶりに本場の讃岐うどんを食べましたが、このもちもちの食感とコシの強さは関東では味わず、ここまで食べに来たかいがあったと思いました。
次に以前行ったことがある
やまうちに行こうと思いましたが、その前にガソリンを入れるためガソリンスタンドに立ち寄りました。するとスタンドの反対側にうどん屋さんがありました。
スタンドの方に聞いてみると、「あの店は雑誌やテレビの取材は断っているので地元のしか食べにこない。
麺通団の田尾さんも食べに来たが、雑誌とかには載せていないお店です。」と言われました。
そう言われたら食べに行くしかありません!!
給油を終えた後、そのまま道路の反対側にあるうどん屋さんに行きました(このお店の屋号は伏せておきます)。

こちらのうどん屋は細麺でしたが、それでもコシの強さは太麺にも負けないくらい強かったです。
いきなり入った十日屋さんとガソリンスタンドの方からの情報で入ったうどん屋さんのうどんをを食べて、以前行ったことがあるお店を回るよりも今まで行ったことのないうどん屋さんを回った方が面白いと思い、今回はその場で情報を集めて今まで行ったことのないお店に行くことにしました。
次に行ったのはやはりガソリンスタンドの方からの情報で行った
シラカワさんに行ってみました。
こちらも人気店の様で、行った時には店外に行列ができていました。10分ほど待って入店し、食べたうどんがこちらです↓
こちらのお店は一般店ですので、セルフ店より値段は高かったです(それでも350円)。
次に向かったのは橋村製麺所です。
このお店、一見すると普通の民家にしか見えませんが、一階がうどん屋さんになっています。

こちらのうどん屋さんはテーブルの上におろしがねと生姜が置いてあり、まさにセルフと言ったお店でした。
以前は一日に8軒回りましたが、寄る年波には敵わないのか胃袋が小さくなったのか、ここまで4軒回ったところでお腹がいっぱいになってしまいました。
午後3時過ぎには香川を出よう思っていましたがこの時点ではまだ午後1時過ぎでだったので、少し休めば後何軒か回れると思ったので、途中で見かけた立ち寄り湯の“環の湯”に行って少し休むことにしました。
こちらの温泉、サウナから露天風呂まであり、露天風呂は温度が低くて長く浸かれて良かったです。
温泉から上がった後は休憩所で1時間程横になってから、瀬戸大橋に向けて出発しました。その途中でうどん屋さんを見つけたら入ろうと思いましたが、お腹は減らずどこのお店に寄るかともなく、このまま坂出北ICから高速に入り千葉を目指すことになりました。
そして、ここから
一人耐久レースが始まりました・・・。
予定より遅れて午後4時過ぎに高速に入り、すぐに瀬戸大橋を渡り本州に戻り、そのまま山陽道に入り関西方面を目指しました。
兵庫県に入り三木SAで最初の休憩と給油をして再び出発しましたが、ここからが地獄の始まりでした・・・。
兵庫県から大阪府に入った辺りから日が沈み暗くなり始め、更に雨も降り出しました。大阪府内はSAがなく、止まって合羽を着ることもできずに仕方なくそのまま走り続けることになりました・・・。
メッシュジャケットが濡れるとすごく寒く感じ、ここでもグリップヒーターの出番がやってきて暖を取りながらの走行となりました(今回の旅は夏とは思えないくらい寒く、グリップヒーターが大活躍でした)。
大阪から京都に入り、更に大津SAに入った頃には雨もすっかり止んでいて、濡れたジャケットもすっかり乾いていました。ここで給油をいようと思ったところ、ここの給油所は閉店してしまったということで隣の草津PAに移動して給油しました。
草津JCTから新名神に入り標高が高くなるにつれて気温が下がっていくのがわかり、ここでもグリップヒーターで暖を取りながらの走行となりました。
亀山JCTから東名阪道に入り、四日市JCTから伊勢湾岸道に入りましたが、この道はずっと高架上を走るので景色がいいんですが、当日は風が強くて気を抜くとすぐに隣の車線まで飛ばされそうになって景色を楽しむ余裕はありませんでした。

東名から新東名に入り駿河湾沼津SAで休憩と給油をしましたが、この辺りまで来るとアクセルを捻る右手がかなり痛くなっていました。
オドメーターを見ると

となっていて、10万キロとなったところで写真を撮りたかったんですが、高速上を走っていたので止まることができず、撮ることはできませんでした(この後、御殿場付近を走行中に10万キロとなりました)。
この後、自宅までガソリンが持たないようだったので海老名SAで最後の給油をして、予定より大幅に遅れて午前1時半に東京料金所を通過し、自宅に帰った時には午前2時半になっていました。
午後4時に香川県を出て東京まで700キロ。休憩を入れても9時間で帰ってこれると思っていましたが、現実はそんなに甘くなく、10時間以上かかっての帰宅となりました。
さすがに疲れて、夏休み最終日の翌日は何もする気が起きず、本当に自宅でゆっくり過ごして終わってしまいました。
夏休みが始まる寸前までどこに行こうかも決めてなく、直前で九州行きを決めて出発し、予定していたフェリーにも乗れず、当初の目的地であった知覧にも行けませんでしたが、初の九州上陸を果たし、いい景色を見れて、いい道を走れ、美味しいものを食べることができたのでいい旅ができたと思います。
次回はしっかりと予定を立てて、九州最南端の佐多岬を目指してたいと思います。
この日の走行距離 1007キロ。大阪で雨の歓迎を受ける・・・。
4日間の合計走行距離 2783キロ
終わり