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ｉＰＳ虚言の森口氏　内閣府から人件費として９６７万円

　人工多能性幹細胞（ｉＰＳ細胞）を使った治療の大半をうそと認めた森口尚史氏（48）に,内閣府の研究支援事業から人件費として11年3月～12年9月に967万円が支払われていたことが16日,分かった.前原誠司科学技術政策担当相が同日の会見で明かした.

　森口氏が暮らす千葉県市川市のアパートの管理関係者（78）によると,1年ほど前に契約を更新する際,森口氏は書類の年収欄に人件費とほぼ同額の950万円と記述.管理関係者には「助手の給料をこの中から出すので,お金はいつも足りない」と言っていた.また,数年前に隣室の男性と騒音をめぐりトラブルになり男性が直後に引っ越したこともあったという.

　森口氏はこの日夜まで市川市のアパートには戻らなかった.特任研究員として籍を置く東大医学部付属病院は,2回目の聞き取り調査のために森口氏を自宅待機としている.雲隠れ状態となっているが,同病院は「（連絡が取れない状態とは）聞いて いない」とした.また東京医科歯科大はこの日夜,森口氏と同大教授との共著論文に関する調査委員会の初会合を開いた.

[ 2012年10月17日 06:00 ]