第116期定時株主総会 事業報告より
私の左手にありますクルマには、当社が開発中の自動運転車に関する最新のハードウェアとソフトウェアが搭載されています。また、右手にありますクルマにも画期的な先進技術を搭載しており、バッテリーに手を加えることでどこまで電気自動車の航続距離を伸ばせるかを追求しています。
現在、電気自動車の航続距離を伸ばす確かな方法は二つしかありません。
一つは充電インフラを充実させて、出先でどこでも簡単に充電できる環境をつくることです。
もう一つの方法は、車両に今より大きなバッテリーを搭載して航続距離を伸ばすことです。しかしながら、現行技術では、バッテリーを増やすと、その分、コストも上がります。
ご存じのように、当社は、世界で最も積極的に充電ネットワークの整備を推進している企業です。
私どもの取り組みと、政府と民間部門のパートナーのご協力により、日本は世界で最も充電インフラの発達した国の一つとなりました。今や全国に、家庭用充電器を除いても、14,000基以上の充電器が設置されており、お客さまは、本州ではどこでも安心して、電気自動車にお乗りいただけます。
一部の市場のように、充電インフラの整備が始まったばかりの地域とは異なり、国内のお客さまには今すぐにでも、日産リーフのメリットを感じていただける環境が整っています。国内の大規模な充電ネットワークは、皆様に日産自動車のゼロ・エミッション技術をお使いいただくのに十分なきっかけになると考えています。また、今年度、国内の充電器の数は更に増えていきます。
しかしながら、当社が現状に満足し、バッテリーと車両技術の取り組みの手を緩めることはありません。
近い将来、当社は電気自動車をご利用いただくお客さまに、従来の内燃機関に匹敵する、更なる航続距離の「安心」をご提案できると信じています。
新たな材料や化学を駆使して、より薄く、軽く、そして低コストのバッテリー開発に取り組んでいます。いずれ、クルマをフル充電して家を出発すれば、帰宅するまで一日中安心して走っていられる日が来ると考えています。
今からご覧いただくのは、現在研究を進めている電気自動車を使った日常のイメージです。
<ビデオ>
ご覧いただいたビジョンを念頭に、バッテリーの先進技術研究を今後も続けていきますが、完了を待つことなく、次の段階に移行します。
今年後半には、航続距離拡大に向けた最初のステップをご紹介する予定です。
Posted at 2015/06/23 22:44:52 | |
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