
思いついても、なかなか実行に移せないマダオっぷり。
幼少の時からの悪い癖がなかなか抜けないアスカルです。
今日は車関係の話題ですが、シャランでもレガシィでもバイクでもなく、ノートがお題です。
ただ、たまたまノートのパーツってだけで、車種は関係ないのでご安心を(って何を?)
みなさん、タイヤ交換ってどうやってますか?
普通はショップに頼みますよね。
時間と経験値がある方は、タイヤレバーを駆使してDIYで交換されてるかと思います。
アスカルも過去に、何度かタイヤレバーを使って交換作業をしました。
「貧乏だから・・・」
特に、バイクのタイヤ交換は「二度としない」と心に誓いつつ、数年たつと忘れてレバー片手に涙を浮かべる事を繰り返しています。
そんなタイヤ交換作業ですが、昨年の春ごろにオカンから、とあるオーダーが入りました。
「ノートのタイヤを夏タイヤにしたら、ちょっとうるさいねんけど、小さい車はしゃぁないんか」
確かにノートの純正タイヤは、ロードノイズが大きめです。
とはいえ、比較するのがシャランやフーガ。
そら、うるさいのも当たり前っていうか比較対象が悪いんですが、ノートに静粛性を求めるオカンの要望もかなえてあげたいな。
なんて事があって、ネットでダンロップのLM704が安くなってたんでポチッといっちゃいました。
LM705にモデルチェンジしたからか、4本で送料入れても4万円しませんでした。
ただ、安かったのが205/45/R17ってサイズだったんですね。
純正サイズが185/65R15なので、ちょうどいいインチアップサイズです。
タイヤだけが届いても装着できるホイールが無いので、これもヤフオクなぞで中古ホイールをポチッといきます。
本当はOZのスーパーツーリズモが欲しかったのですが、スポンサー様から資金提供されない勝手カスタムに費用はかけられません。
似たようなフィンタイプのRAYSホイールをこれまた1万円くらいでゲット。
せっかくなんで、ボディ同色にしてやろうとプライマー、下塗り缶スプレー、上塗り缶スプレー、ウレタンクリアーと買い込んで、これまた1万円くらいの散財。
すべての材料が7月には揃ったまま、半年以上も倉庫で熟成させて、寒くなった1月に入ってからゴソゴソ作業を始めた次第です。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
通常、DIYでタイヤ交換(タイヤ組み換え)を行うには、タイヤレバーさんを駆使することになります。

すると、こんな風にリム周りにガリ傷をたくさん作ってしまいます。
今回は自家塗装ホイールなので、特にガリガリになりました。
ウレタンクリアを吹いても、塗膜自体は薄いので剥がれやすいです。
実は1本目の組み込みは、タイヤレバー主体で作業したので、ボロボロホイールが1本出来上がってしまいました(笑)
さてさて、ではどうするのか。
作業に使った工具はこんな感じです。

左から、シリコンオイルスプレー、木工用クランプ(広口)、タイヤレバー(中)、バイク用ビード落とし、木工用クランプ、タイヤレバー(大)、タイヤレバー(特大)、 タイヤレバー(中)、リムガード、ビードヘルパー(2個)になります。
タイヤレバーは記念に一緒に写っていますが、実際の作業ではなくても大丈夫です。
今回は補助工具として、ちょっとだけ使うシーンもありました。
リムガードは不要です。
こいつのせいで、不要な作業が増えたくらいです。
では具体の作業説明です。

まずは、ホイールが傷つかないよう下に養生マットを敷きます。
アスカルは段ボールという
可燃ごみ(養生マット)を下に置きました。
ホイールのリム部には、シリコンオイルを塗っておきます。

次に、装着するタイヤのビード部にもシリコンオイルを塗りつけます。
塗った部分がてかってるのが分かりますかね。
シリコンオイルは無溶剤タイプがお勧めですが、乾燥も早いのでグリススプレーもお勧めらしいです。

タイヤのビード部にシリコンオイルを塗ったら、斜めにホイールにかけて片側のビードを嵌め込みます。
この時、方向性パターンのあるタイヤだと、アウトサイドの表記がある方がホイールの表にくるように気を付けてください。

こんな風に、リムの奥にあるホイールの溝みたいな部分に片側のビードをかけてゆっくり体重をかけていくと、スポンって感じではまると思います。

片面がホイールにハマった状態です。
ここまではタイヤレバーを使っても同じ工程(作業)になります。

ここからがレバーを使わない方法になりますが、まずはバルブ(空気入れ)の部分にタイヤの軽点(黄色い印)を合わせます。
そして、バルブがある位置を時計の12時方向とした時に、3時の位置にビードヘルパーを装着します。
普通はタイヤレバーを使うのでしょうが、ビード落としを使えば簡単にヘルパーが入るだけのスペースを作ることができます。
ヘルパーが1つ装着できれば、4時~8時方向をホイールリムの下にビードが入るよう、落としていきます。
ここもビード落としを使えば、難なく入ると思います。
ただ、ビード落としを使うとホイール裏面に傷が入ったりする場合があるので、慣れていればこの作業はタイヤレバーの方が早く進めることができます。
タイヤの1/3がリム下にビードを持ってこれれば、次は8時~9時の方向に2個目のビードヘルパーを付けます。。
この時、ビードが突っ張るようであれば、4時~8時方向のビードがホイールの溝にはまっているかチェックしてください。

もし、タイヤのビード部がホイールの溝に入りにくければ、写真のように木工用クランプを使って、ホイールに押し付けるようにすれば、ハマってくれます。
この時に、ビード部やホイール溝にシリコンオイルを追加噴射すればスムーズです。
写真だと手前のタイヤ黄色印に空気入れ部があり、ビードヘルパーがあるのが3時と9時の位置、クランプで押さえているのが4時と7時の位置になります。

ヘルパーが2個とも付けれたら、クランプを付け替えてヘルパーのすぐ隣でビード部をホイール(溝部)に押し付けるようにします。
位置はヘルパーのすぐ隣がいいですが、ホイールデザインによっては装着位置を工夫してください。

クランプの付け替えが終われば、あとは10時~2時方向のビードを押し込むだけです。
ただ、ホイールリム上でタイヤビード部がパンパンに張っている状態なので、ビードを切らないよう、慎重に作業します。
シリコンオイルを塗りまくり、少しづつビード落としを使ってホイールの下にビードを落とします。
この時、ビード落としの先端がビードそのものよりタイヤサイドに近いところを押した方が、抵抗も少なく押し込むことができます。

最後にタイヤバルブ付近を押し込めば、こんな感じで組み込み成功です。
レバーを使った時と違い、ホイール表面にもほとんど傷はつきませんでした。
今夏は中古ホイールに新品タイヤの組み合わせでしたが、中古タイヤだとビード部の硬化も予想されるので、この作業法ではダメージを与える可能性があります。
また、いずれの作業の成功を保証するものではないので、記事を読んで作業をされる場合も、自己責任でお願いします。
ビードが切れたとかタイヤが破れた、ホイールに傷がついたといわれても、アスカルでは何の対応も行えませんので。
今回の作業効果ですが、近所のガソリンスタンドでは持ち込みタイヤの組み込みを2,160円/
本でやってくれます。(17インチの場合)
それが自分で組み込みまでやって、バランス調整だけ依頼すると540円/本になります。
4本を自分で組み込むと6,480円の節約ですね。
最初の一本をレバーで傷まみれにしたり、タイヤを組み込んだホイールを転がしてしまって表面にガッツリ擦り傷を入れたりと涙作業もありましたが、概ね満足できる結果でした。
作業時間は15分/本くらいですので、4本組み込んで1時間程度になります。
45扁平あたりになるとレバーでの作業は厳しいといわれますが、こんな方法もあるという事でご紹介でした。