BNR32､BCNR33､BNR34､そしてR35…。

ごきげんよう。

今日も相変わらず朝から寒い。


今日はタイトルの通り、自分が身体で感じた、GT-Rの印象をお話しさせてもらおうと思う。


1989年8月、16年の沈黙を破って、BNR32がデビュー。

時あたかも拙者はその一月前、Z32を購入。大いにハートが揺れた。


それから数ヶ月の後、クルマ好きの友人が、BNR32を手に入れた。

ジェットシルバーというボディーカラーだったか。まるで最新鋭戦闘機だ。

『慣らしは終わってるから、好きなだけ踏めよ♪』

少し慣熟走行をして、高速コーナーが連続するとある場所へ…。

Z32とまるで違う、レベルの高さ…。どんなコーナーでも、安心して踏んで行けるような錯覚。ただ、後年モデルに比べ、コーナー立ち上がり時、高速ストレートで不安定な感じはあった。

ピュアスポーツに対し、戦いに勝つためだけに生まれてきたマシーンは、かくたるものかと、ただただ驚嘆と溜め息の連続であった…。


それから何年かして、彼はBCNR33にスイッチ。

『マイナス21秒ロマン』のキャッチコピーも印象的な、ミッドナイトパープルのVspecだ。

こういう友人が居ると、非常にありがたい。

『乗ってみ？』

またまた誘惑？に負け、ドライバーズシートへ…。

大柄に、鈍重になったような見かけとは裏腹に、凄く安定している。ボディー剛性も高められ、路面の印象がはっきり伝わってくる。それでいて機敏だ。

どんなコーナーでも踏めるような先代の持ち味は更に磨きがかかり、素晴らしいマシーンだ。

ただやはり、中低速コーナーの連続では先代に比べ、やや重さを感じる動きだ。



そして何年かして、別の友人がBNR34を引っ提げて、ウチへ遊びに来た。


先代に比べ、引き締められたボクサーのような出で立ち。鋭い眼つきは、先代とはまるっきり違った印象で、威圧感、オーラを感じる。

『乗ってみるか～？』

少し走らせてすぐ感じた。更に剛性が高まっている。また、エンジン、トランスミッション等パワートレーンのマウント剛性、精度も良くなってる感じを受けた。

同じ馬力でも、まるで違うエンジンフィール。中速が太り、上は更にパワーがついてくる。

言うまでも無いが、32と33の良い所を合体させ、更に煮詰めたマシーン。RB26搭載車の集大成だ。

『欲しい…』真剣悩んだ…。



そしてR35…。

実はこのマシーンの事が、未だに掴めない。

34迄のモデルとは、一線も二線も画す、全てにおいて異次元のレベル。

踏んだら応える。走る。曲がる。止まる…。

あり得ない…。これが正直な印象。

そして本性も見えて来ない。試されているようにも感じる。

拙者が小悪魔と感じるのは、その辺りなのかも知れない。


コイツの本性を知るには、やはりサーキットしか無さそうだ…。


しかし、コイツとはずっと、仲良くやっていきたい…。