![J・エドガー J・エドガー](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/025/654/161/25654161/p1m.jpg?ct=871ab7bea22f)
先日、クリント・イーストウ ッド監督最新作品「J・エドガー」を見に行ってきました。
題名の通りFBI(アメリカ連邦捜査局)の創始者であり、何十年と長官職を務めたジョン・エドガー・フーヴァー長官の半生を描いた映画です。
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ストーリーは8人の大統領に使えたフーヴァー長官はあるライターに自伝を書くよう依頼する。
司法省の捜査局に就職した彼は共産主義テログループの摘発に成功すると、捜査局長官代行に就任した。
彼は能力ない職員とみるや次々に解雇し、科学者や優秀な警官を集め捜査局を強力な組織にしていった。
リンドバーク誘拐事件等世間から大きなプレッシャーを受ける彼を支えたのは母親と彼の片腕的といえるドルソン副長官だった。
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感想いえば映画の全体の出来はいい。テンポやストーリー構成がよく、観客を引き込む要素がある。
だかたったひとつ残念なのは主人公レオナルド・ディカプリオの演技だろうか…。
今回彼は特殊メイクで77歳のフーヴァーも演じているが、声はかわらないのですごく違和感を感じた。せめて太くダミ声で演じてほしかったし、喜怒哀楽の表現があまりにオーバーすぎる。普通の映画ならそれでもよかったが、伝記物では実際の登場人物を演じているのだから複雑な心の葛藤の演技がほしいところだ。
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実際のフーヴァーといえば、彼が1941年12月8日(アメリカ時間では7日)日本軍が真珠湾奇襲攻撃があった時、当時フランクリン・ルーズベルト大統領が彼をホワイトハウスに呼び出し、日本軍の諜報員を見つけ出せなかった事で彼を叱責した。
その後フーヴァーが大統領に提案したのは
日系人を強制収容所に移送する事であった。
また彼は同性愛者だったようで、映画の内容でもドルソン副長官との関係も描写されている。
同性愛者という理由だけで職員を解雇した事があるフーヴァーの行動は矛盾しているが、そのせいだろうか、自分の弱みを握られないように物的証拠となるものを自ら徹底的に消去している。
この2点だけでもフーヴァーは俺様にとって共産主義と同じ
憎むべき敵である。
ではなぜこの映画を見に行ったのかというと、ほかならぬクリントイーストウッド監督作品だからだ。
映画「ミリオンダラーベイビー」から硫黄島戦2大作品等などあの監督の作品にはずれはほとんどない。特にいい所は観客を物語に引き込む構成とテンポの良さ、そしてある事実の物語にする時に必ず光と影両方の視点を入れているからだ。
そういう意味ではこの作品は監督賞等あげてもいいと思う(残念ながら監督賞はフランス映画「アーティスト」になってしまったが)。主演男優賞やメイクアップ賞は
無理だか。
Posted at 2012/03/04 10:30:58 | |
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