バトンが開幕戦V。可夢偉が最後の混乱で6位獲得
今年もF1がついに始まり 戦いの火蓋は毎年恒例のオーストラリア・メルボルンで火蓋を切った。
戦いの結果は上記の記事をクリックしてくれればわかるように元ホンダドライバーで、銀の帝国マクラーレンのジェイソン・バトンが開幕戦優勝した。
今年のF1の特徴はかつてのワールドチャンピオンだったキミ・ライコネンがラリーから帰ってきた事だろう。これで21世紀になってワールドチャンピオンとった選手のほぼ全員が勢ぞろいするというなんとも
あきれる状態になった。
それだけ今のF1にスター性をもった選手がいないという事である。
マシーン的にはFIAは、安全性を理由に2012年マシンのコックピット前から150mmのノーズの最大高を基準面から550mmに制限。だが、モノコック前端の最大高は625mmのままであり、フロントのバルヘッドの厚みは最低275mmに定められている。
この新しいレギュレーションが加わり、さらにかっこ悪さが増した。
FIAが安全性を理由にしたのだか、近年のF1カーはハイノーズといって車の空気をしたに潜り込ませようとしている。だかドライバーの視界でノーズの先が見えにくくなり、近年接触によるトラブルが後をたたない。
そこでノーズ先を275ミリさげて視界をひろげようとしているのである。だかこのデザインだとドラッグ(空気抵抗)が増えてしまう。
それでもレッドブルのエンジニアであるエイドリアン・ニューウェイをはじめとしたF1チーム首脳部はこれについてたいした問題ではないといっている。
実際の所Fダクトや新ディフューザーが禁止になり、各チームダウンフォースの低下は避けられないようで、そちらの方が深刻のようだ。
速いマシーンは美しい。しかしこのマシーン達はあまりにも
美しくない。
今後の展開の予想
今年もレッドブル、マクラーレン、フェラーリの三つ巴の激しい戦いになるだろう。
レッドブルの若き戦士ベッテルは3連覇狙うだろうし、マクラーレンはバトンやハミルトンは食らい付き、フェラーリの荒武者アロンソも冷静に見極め勝利をねらってくるだろう。
メルセデスのシューマッハ、ロータスのキミも狙ってくるだろうが、三強に打ち勝つにはさらにマシーンを二段階進化させない限り難しい。
本年のダークフォースはどこだと思うが、私はザウバーだと思う。
可夢偉が6位で入賞したのはすごい事だ。しかもフロントウィングが損傷しながらも順位を上げ、最後はキミ・ライコネンをかわして6位に入ったのだから、間違いなく本物だ。 これはサッカーワールドカップで日本代表が決勝トーナメントに進む以上にすごい事だと思う 。サッカーだと選手を各企業や団体が支援してくれるが、トヨタに見捨てられた彼はたった一人腕一本でここまできたのだ。
今までF1に挑戦してきた日本人は何人もいたが、ここまで来た男はいない。いつも辛口のイタリア新聞紙も「常にオーバーテイクを狙ういい選手」と高評価。
今年も孤高の若武者の活躍を期待しよう。
Posted at 2012/03/22 20:03:34 | |
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