経済危機の荒波のなか、
“変化”の'12年シーズン。
~今宮純が語るF1地上波中継撤退~
今季からフジテレビではF1の地上波はやらず、BSとCSだけで放送するとの事である。
なぜかと言えばF1の人気の低迷とTV局の経営が悪化が影響しているのだろう。
F1の人気の低迷は世界的に起こっている。
実際毎年世界中でレースを展開されているが、高すぎるチケット料が一般人を遠ざけて、メインスタンドはなんとか埋まっているが他の席はがらあきである。
また韓国やバーレーンGPの開催も危ぶまれ、韓国は開催料をいまだ払ってなく、バーレーンは国内事情がいまだ不安定なのでむずかしいとされている。
そしてヨーロッパの自動車大国フランスでは最近F1はまったく開催されていない。
フランスのサーキットは古く、国民にもあまり人気はない。さらにこの国の税金が高く、むしろフランスで行われなかった事について多くのレース関係者は喜んでいる。
フジテレビの経営悪化
日本の5つのキー局はどこも赤字である。フジはこの中で経営状態はトップなのだか、それでも08年から収支は横ばいを続けている。
日本のテレビ局が不況なのはリーマンショックの影響と広告収入の減少による。さらにフジはフジホールティング問題もあり、経営回復の大きな障害になっている。
そんな事なのでF1番組のスポンサーはトヨタやホンダがスポンサーだったが、両会社がF1から撤退してから有力なスポンサー維持が困難になっている。
また日本国内のF1の人気の低迷もある。以前日本GPの来訪者数は約30万人いたが、今は約10万人までに下がっている。去年は約19万人だったが今年はそこまで来るか疑問にもつ関係者は多い。
なのに高すぎる開催料に鈴鹿もF1撤退したがっているうわさが後をたたず、契約では今年いっぱいまでになっており来年どうなるかわからない状況である。
実際、日本GPが行われる10月にはいろんなイベント、得に競馬やゴルフ大会とよくぶつかってしまう。日曜の午後の番組で人気という点でいえばF1よりこの二つの方がはるかに高いからだ。
これらを考えればF1はもはやTV地上波でやる事にTV局としてのメリットがない。
F1界のボス、バーニー・エクレストンはTVの影響力を理解しており、各国のTV無料放送に力を注いできた。だからフジが地上波撤退に対して不満をもっているだろう。
最近これもうわさだかバーニーがNHKと契約したがっているという話をなんかの記事で見た事があるが、それも理由のひとつなのだろう。
どちらにしてもF1の人気低迷にさらなる拍車がかかる事に間違いないだろう。
Posted at 2012/02/11 20:30:28 | |
トラックバック(0) |
モータースポーツ | 日記