今年 2 月に劇場公開された 「 RUSH 」 、 3 月に限られた地域でしたが公開された 「 伝説のレーサーたち ~ 命をかけた戦い 」 2 本の F1 に関する映画が続き 8 月にはほぼ同時期に BD ・ DVD として発売され劇場では見られなかった ( 特に「 伝説のレーサーたち 」 は ) 皆さんも購入されて既にご覧の方も有ると思います 。
当時の公開館
愛知でも平日は PM 4 : 15 からの 1 回上映のみで期間は2 週間でした 。
自分も 「 RUSH 」 はまだなのですが 「 伝説のレーサーたち 」 は劇場で1度しか観ていない為 ( 「 RUSH 」 は PCでの試写を4 回程観ていたので ) BD を購入してみました 。 劇場での鑑賞後感想的なものはご紹介させていただいたのですが 、 今回は BD版を見て
「 あれ っ ? 」 と思ったところ等を ・・・ もしまだ レンタル等を含め 「 伝説のレーサーたち 」 を見ていない場合はその後に読んでいただいた方が良いかもしれませんが ・・・
あげてみたいと思います 。
個人的な 疑問 ~ 劇場公開時と編集が異なる ?
BD を見始めて思ったのは 「 幾つかのエピソード の順序が劇場公開時と違うのでは ・・・ 」
と感じたことです 。
最初に 「 あれっ ? 」 と感じたのは
冒頭 マーティン ・ ブランドル がクラッシュ で 宙を舞うシーン ででした 。
劇場でこのシーン を観た時にはその前のスタートシグナル点灯の演出も有り ドキドキ感が強調されているのですが クラッシュ の瞬間の音が 劇場での音響のせいか ( 劇場での鑑賞当日は前後 左右 ほぼ真ん中 、 自宅では ドルビーヘッドフォン でボリューム 上げ目 でしたが ・・・ ) 体が
ビクッ ! とくる感じでしたが 、 BD版ではそれ程でも無く 。
まあこれは 音量の調整が図られたのかもしれませんし 単に自分の感じ方だけなのかもしれませんけれども 。
しかしその後 見続けていると 15 ~ 20 分目あたりのところで マクラーレン時代の A ・ セナ によるモナコ予選アタックシーン が入るのですが 劇場時はこのシーン は中間のエピソード ラウダ VS ハント が終わった後の映画終盤で 1時間 20 ~ 30 分頃あたりだった気がしています 。
同様に ドライバーの奥さんや恋人といった女性陣が互助的に作った " 犬小屋クラブ " に関するエピソード ももっと終盤 、 逆にBD版後半に出てくる ティレル のセベール については劇場時はもっと前 ちょうど BD版で セナの予選アタック が有る 20 分目 前後だったような印象でした 。
自分も劇場では1 度しか観ていないので多少記憶違いが有るかもしれませんが 前回劇場での鑑賞後のブログに 「 映画終盤に登場する セナ の予選アタック に ・・・ 」 と書いていますので 、 このセナ のシーン が使われている箇所が劇場公開時と異なる点だけは間違いないかと思います 。
劇場公開時に有った シーン が無くなっている ?
こちらについては上記のセナ のシーン程自信が無いのですが 「 あれっ ? こんなシーン 無かったっけ ? 」 と BD を見終わった後に感じたものが有りました 。
劇場でのセナの予選アタックシーン の前後頃だったと思いますが 現在のラウダ ( 映画撮影時のおそらく 2011 年前後 ) がセナ を語るインタビューコメント として
マクラーレン時代のラウダ がモナコの予選 アタック中に まだルーキーのセナ がアタック中ではない状況下で交錯し ラウダ の邪魔をしてしまった形になった 。 その後 ピット に戻った ラウダ は セナ に対し 「 危険だ 」 と注意にいきますが 、 それに対しセナ は悪びれる様子も無く 「 これが自分のやり方なので ・・・ 」 と答えたそうです 。
その後の予選で アタック中のセナに対し 今度は逆にラウダ が前になる形になったのですが後方のセナ に対しラウダ は急ブレーキ を踏んでやったとのこと 。
今度はセナが激怒してラウダのピットに乗りこんできたそうですが ラウダ はセナ に対し
「 俺からのメッセージ は受け取ったか ? 」
と言ったそうで 、 これには ぐうの音も出ないセナ は憤懣やるかたないながら引き揚げるしかなかった ・・・
という もの です 。
絶対有ったか と言われると そこまでの自信は無いのですが 上記のようにラウダが答えているシーンを見た憶えはここ1年間くらいの間で有った気がしていて その時のラウダの服装 ・ 答えている時の状況が 映画中盤で ラウダ VS ハント で有る 1976 年当時のことを答えている時と同様な印象 、 又 自分がこうした ラウダ と セナ に関する過去のエピソード を見た機会を考えると ここ1年くらいの間では 劇場で 「 伝説のレーサーたち 」 を 観た時しか無い ・・・
ただ BD の収録時間は 1 時間50 分程で 劇場公開時とほぼ変わらない筈なので もし カット されているとしたら 短い時間ながら劇場時では無かったシーン も有るか他の各シーン の長さを変えて調整を図っているのか ?
仮に自分の指摘が幾つかでも合っているとして 何故劇場公開時と編集が変わったのか分かりませんがその後ネット等で 「 伝説のレーサーたち 」 を検索してみてもこの編集に関する記述は見つからず実際に編集が違うのか 自分の単なる思い違いなのか ・・・
BD 版を見て以来 気になっております 。
ただ 「 今回の伝説のレーサーたち 」 では 単に過去のレース を取り上げるのでは無く 絶えず命の危険が隣り合った時代のレーサー達 だけでも無く 、 婦人や恋人 と言った女性達やM ・ モズレー や シド ・ ワトキンス 博士 と言った レーサー達だけでは無く その周囲の関係者から見たそれぞれのコメント 等も有り 各個人が当時の F1 レース に対しどう考えていたのか どう取り組もうとしていたのか が感じられる部分が有り BD ・ DVD 版のみご覧になった場合でもこの当時の F1 レースに興味を感じていただける方で有れば 十分見応えが有る内容ではないかと思いますので 未見の皆さんは是非 ご覧になってみて下さい ( レンタルも有るかもしれませんね )
映画を観て 自分が一番個人的に印象に残ったのが まだ 撮影時は存命で有った F1 ドクター シド ・
ワトキンス 博士 が生前のセナ を語るシーン で 目尻に涙を浮かべられているところでした 。
ワトキンス 博士の尽力 ( サーキット内での緊急医療体制の整備等含め ) のおかげで多くの助かった レーサー の命が有った反面 、 現在 セナ 以降の死亡事故は起こっていませんが 博士が担当されてからも 助からなかった命が幾つか有りました 。
もし死後の世界が有るとしたら クラーク ・ リント ・ ピーターソン ・ ビルヌーブ といった先達を相手にしながら ルーキー に戻った セナ を含め、 真の No1 F1 ドライバー の座をかけて オールスター F1 GP が シド ・ ワトキンス 博士に見守られながら 行われているのかもしれませんね 。
BD を購入して唯一不満だったのが ・・・
セル BDのみに 今宮さんの解説もついたブックレット が付くのですが 、 この中の巻末 に有る登場人物の ところに シド ・ ワトキンス 博士のお名前が有りません !
裏表紙の英語表記のところには最後の段中央に しっかりお名前が有るのですが
最初はドライバー で無いからか ・・・ ? とも思いましたが 、 日本語のところにも A ・ ヘスケス卿の名前はちゃんと有りますので 。
単にミスプリ というか表記ミス なのかもしれませんが
多くの F1 ドライバーの命を救われた シド ・ ワトキンス 博士に 失礼 ! では ? ?
9 月 3 日追記
上記の シド ・ ワトキンス博士のお名前がブックレット に無い という点につきましては 自分の確認不足による誤りでしたので 取消させていただきます 。
不満が無くなりましたので
☆ ・・・ 5 つ ですね !
自分がよく利用する ツタヤ 岡崎戸崎店 を覗いてみたところ BD 1 枚 、 DVD 3 枚が 有りました 。
しかし RUSH の有る新作のところでは無く スポーツ 全般のコーナーに有り 最初は
「 あれっ ? 無いなぁ ・・・ 」 と 置いて有りそうなところを幾つか探すことに 。
( 特に新作の期間内は RUSH の隣に置いた方が良いような気がしますが ・・・
お店によっても置場所が違うのかもしれませんね )
特に特典映像 等の有無に差は有りませんので ( セル版も 海外 ・ 国内予告編 程度ですので ) 是非未見の皆さん「 RUSH 」 と合わせてご覧になってみて下さい 。