先の東日本大震災より1年が経ちました。
早かったような気もするし、延々と終わらない地獄だったような気もします。
ウチの店は津波被害を受けた宮城県名取市のゆりあげ地区にあります。
当時、私は店におりまして、地震でちらかった店の備品を片付けておりました。
そのとき店に来店いただいてたお客さんも一緒に片付けを手伝ってくれてたのですが
そのお客さんが津波に気づいてくれて、間一髪津波が到達する前に脱出できたのでした。
車のバックミラーで家々が津波に飲まれていくのを見ながら、命からがらの脱出劇。
店が気になり、夜に近くまで戻ってきたのですが、まだ水が引かず店までたどり着けませんでした。
次の日、危険だから立ち入るな!という自衛隊の方々の制止を振り切って店まで。
そこには見慣れたのんびりとした片田舎の面影はなく、ホントの、ホントの地獄のような光景がひろがってました。
店も、自分の夢の結晶だった店も、この通り
茫然としました。
ただただ。
それからの記憶はあまりありません。
毎日、泥だらけになって泥かきして
泥だらけになって車を引き上げ
泥だらけになってガレキを運んで。
頑張っても頑張っても、目に映る光景は何も変わらず、自分のやってることは無駄なんじゃないかとも何度も思いました。
でも、ウチの彼女も一緒に泥だらけになって手伝ってくれて
仲間やお客さんもみんな自分自身も大変なのに手伝いに来てくれて
最後は地震当日一緒だったお客さんがユンボまで持ってきてくれて
半年後、また営業再開することができました。
感謝、感謝、感謝です。
この気持ちを私は一生忘れません。
そして赤の他人かもしれませんが、亡くなった約2万人の方々のことも忘れません。
強く、あきらめず、贅沢を言わず、でもしっかり上を見て、明日を見て、生きていきます!
ありがとうございます!!
Posted at 2012/03/11 15:32:54 | |
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