マツダ RX-8

ユーザー評価: 4.13

マツダ

RX-8

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唯一無二のロータリーエンジン車 - RX-8

過去所有

唯一無二のロータリーエンジン車

  • mizuho

  • マツダ / RX-8
    不明 (2004年)
    • レビュー日:2017年3月30日
    • 乗車人数:4人
    • 使用目的:通勤通学

おすすめ度: 5

満足している点
伝統の13Bの名を引継ぎ、フロントミッドシップに搭載された13B-MSP(RENESIS) 2ローターのエンジン・ユニットは自然吸気(NA)なので、ドカンと腹に来る加速はありませんが、上まで一気に吹き抜ける(警告音が鳴ります)レスポンスの感動を覚えます。

2000年前半のマツダ・アスレチック・デザインの特徴である「走りをイメージされる」アグレッシブなフェンダーと、当時は珍しかった18インチホイールの迫力。
シャープな目つきのフロントマスクと、観音開き(フリースタイルドア)の恩恵でしょう、サイドビューもスタイリッシュ。標準車でも採用されているクリアテールは新しい時代のスポーツカーを予感させます。

個人的にRX-8のノーマル顔の(クセのある)グリル造形が引っかかっていたのですがマツダスピードバージョンのフェイスは吸気口の面積拡大だけでなく、左右に配置されたオイルクーラーダクトへの送風も兼ねた迫力のある造形。グリル内に牽引フック用の穴が造形され、ノーズに「マツダマーク」がついているのが“純正”マツダスピードバージョンの証です。

伝統よし、デザインよしのファンカーではなく、マツダのフラグシップ・スポーツカーとして調教されているので、走りに関しても問題ありません。また、MSV(マツダスピードバージョン)なので給排気系もリファインされているのですが、市販されているクルマにしては結構いい排気音を聴かせてくれて、気分を盛り上げてくれます。

まさに新世代スポーツカー(当時)の所有欲、オーナーシップを満たしてくれる存在です。
不満な点
MSV(マツダスピードバージョン)のメーカーチューン車として販売されていましたが、MSオプションとして設定されていたマグネシウムホイールは不採用でした。コストの関係から仕方がないとは思いますが、画龍点睛に欠きます。

エンジンが回り始めると問題がないのですが低回転でのトルクは薄く、急勾配の坂道発進はかなり神経を使います。勿論マニュアルアシスト機能なんて甘ったれたものはありません。吹かすとマツダスピード・マフラーが咆哮を上げますので渋滞・坂道だと余計いらん気を使います。

また、車高の低さは課題で超かっこいいエアロパーツは前進駐車だと100%輪留めでバンパーをズリっと擦ります。また、勾配のある坂道(立体駐車場)でスピードを出して進入すると、バンパーを割ります(割りました・・・)。
総評
旧来のマツダ乗りで「マツダの魂」といったらスカイアクティブでもなく、ロードスターでもなく、パワーユニットに搭載される唯一無二のロータリーエンジン。そのオーナになることがひとつのステータスでした。

私がオーナーだった当時は、維持コストを捻出しなければならないことと、妻がAT免許を取ったことでファミリーカーを購入しなければならず、泣く泣く手放しました。

私が乗っていたのはRX-8のMSV(マツダスピードバージョン)だったので、ポジティブとネガティブなポイントはイコールでした。燃費は給排気系も含めたファインチューニングの恩恵だし、車高の低さは足回りも含めたカスタマイズ仕様だからです。従って、ノーマルのRX-8はもう少し乗りやすかったと想定しております。

逆に考えると、これらをポジティブに捉えることができれば全く問題はありません。少しでもRX-8が気になっているのならば、一度NAロータリーエンジンの恐ろしくレブまで吹き上がるあの感覚を体験することをお勧めします。

それが気に入ったならば、覚悟が必要なのは、維持するためのコスト、主に燃費部分のみと断言します。唯一無二の「ロータリーエンジン」オーナーであるという、その一点のみが乗り続ける理由とイコールではないかと個人的には思います。

今更ながら、現在私が乗るとしたら、間違いなくライトニングイエローのStd(スタンダード仕様)を選びます。もう一度RX-8を探していた時期もあるのですが、既に絶滅危惧の領域に入っているRX-8、オーナーになるチャンスは最後かもしれませんです!
走行性能
無評価

他のマツダスポーツカーと同じく前後重量配分を50:50とし、重量物を中心に収めヨー慣性モーメントを極力削ったパッケージングにより、ボディサイズの割にハンドリングの印象は想定以上に「軽い」く、ヒラヒラではなく軽快にコーナーを駆け抜けます。

事実上の兄弟車であるNCロードスターの挙動が、RX-8の体躯で行われるといっても過言ではありません。

また、ホイールベースに余裕があるので凄まじい直進安定性です。安心して高速走行ができます・・・が、どこまで回るのか、アクセルを踏みたくなってしまうのは問題です。
乗り心地
無評価

マツダスピードの足回りはそれなりに固めですが、チープなガタガタ音が内装から鳴ることはほぼありません。

むしろ、アイドリング状態のロータリーエンジンは恐ろしく静かで、本当に火が入っているか不安になるほどです。でも、アクセルを踏むとヒュイン!と一気に回ります。
積載性
無評価

どうしても比較してしまうのは、同じマツダ・スポーツカーであるロードスターやRX-7です。ただRX-8だけが持つ最大限のメリットは「実用4シーター」車であることです。

日常使いでどうしても人数を運ぶ必要があるシーンは多々あります。スポーツカー(非GTカー)でありながらも、それを十分にこなす事が可能なのは、RX-8を相棒として使う最大の理由になるのではないでしょうか。

また、大人でも余裕で座れる後部座席は、子供視点ではバケットシートになっていますし、室内から勝手にドアを開けることもできないので、安全面で地味に便利だったりします。

トランクスルーがあるのでカーテンレールなどの長物も大丈夫だし、18インチのタイヤも4本運ぶことができます。想定以上に積載性は驚くはずです。
燃費
無評価

新世代ロータリーエンジンとはいえ、やはり目に見えて燃料計が減っていくのは財布に厳しいです。街乗り中心の実燃費はリッター7.8ほど。最高9.8で、ちょっと調子に乗るとあっという間にハイオクガソリンが消えていきます。

RX-8が現役当時、世界情勢の悪化による原油高騰が始まった時期で、スタンドに行くたびに1万円近くが消えていくのは、家族持ちにはキツいです。(おそらくMSV以外の仕様はもうちょっとマシだと思われます)
故障経験
当時は燃費その他の改善でECUアップデートが多く、何度もディーラーに足を運びました。

また、マイナートラブルとしては、プラグかぶりを車検時に起こしました。マニュアル記載もされているのですが、ゲームの裏技のようにコマンド入力でエンジン洗浄を行ったりします。

また、サンバイザーの剛性が低く、経年劣化で根元が割れました。マツダに持ち込んだら仕様だといわれて悲しかったです。

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