田代山スーパー林道(福島県南会津郡-栃木県日光市)2017.9.27
投稿日 : 2018年04月20日
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今回紹介する栃木・福島県道350号栗山舘岩線は20kmを超える長大なダート区間を有する県道だ。
そもそもは森林開発公団法に基づき昭和31年に設立された森林開発公団によって建設された、全国に26有るいわゆる「スーパー林道」の一つだった。
昭和48年に田代山スーパー林道として開通。そして平成13年に栃木福島県道350号として指定され現在に至る経緯を持つ。
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私の感覚で行けば「県道」かつ「未舗装路」という物は珍しいものだと思っている。それも距離は長ければ長いほど稀有な存在と言って良い。元がスーパー林道というのであれば納得のいく話だ。
今回は福島県の国道352号から南下する形でスタートする。
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湯ノ花温泉等の施設を含む集落を超えて、キャンプ場のあたりから道が細くなる。
もうしばらく進むと、未舗装部分と舗装が繰り返し現れるようになり、いつの間にか舗装が姿を消す。
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霧が出てきて視界が若干悪いものの、路肩にはガードロープが設置されているので安心感がある。
大きな段差や穴ぼこも無く、1.5~2車線程度の幅を持ったダートが続き緩やかに登っていく。林道の交通量もとても多い。エルグランドやBMWといった低床乗用車も普通に行き来する。さすがに観光バスが下ってきたのには閉口したが…
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ダートを10km程走って、田代山山頂に続く登山口付近に到着。
一体に多くの車が止められていた。おそらくこれを目的に多くの車が押し寄せて来ていたのだろう。登山口から山頂まで2km程なのでちょうど良い日帰り登山が可能なのだろう。夕刻の帰宅ラッシュに巻き込まれた形になってしまった。
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対向車両を全く考慮せずにコーナーに突っ込んでくる車に何度も冷や汗をかいたものだが、登山口を超えてからは対向車両と会う事もなく峠まで到達した。
霧でまったく視界が効かないが、福島県と栃木県の県境ゲートである。
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走ることが滅多にできない田代山林道の区間はこの県境ゲートから先になる。
というのも冬季以外は通行が可能である福島県側と異なり、栃木県側は秋季のみが通行可能期間となっている。
今年に関して言えば平成29年10月23日~平成30年7月20日まで、この県境ゲートから舘岩ゲートまでの約10kmは通行止となる。
つまり7月中旬から10月の中旬頃までが走行可能期間なのだ。
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僅か3か月しか走ることのできない栃木県側は福島県側程フラットではない。しかし多少の凹凸はあるものの、固く引き締まった路面は相当に走りやすい。下るにつれて一部舗装区間が出現する。
写真は舘岩ゲート付近のものだ。
兵庫県からやって来て、一年の四分の一しか全線開通しない田代山スーパー林道を一気に駆け抜けることができて大変満足感に満たされた1日となった。
遠方かつ期間が僅かしか無い為、再訪は難しいがまた行きたいものだ。
※フォトアルバムに残りの写真を追加していますのでよければそちらもご覧ください!
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