
私のランクルには、自作の救急箱(外傷専用)を積んでいます。外出先で怪我をしたときの応急処置用なのは言うまでもありませんが、実は深い理由は他にあります。
私の乗る四輪駆動車は、とかく今の世間様には「白い眼」で見られがちです。大きくて重くて燃費が・・・・・などの理由が主だったところだと思います。
しかし、ひとたび大きな自然災害等が発生したとき、何かと救助や復旧といった本当の初期の活動に活躍するのも事実です。凸凹道を走って楽しむのも、道路が瓦礫で封鎖状態になったところを走るのと同じと考えたら、実は練習(訓練)走行と同じだと考えています。
平成7年1月17日早朝に発生した阪神淡路大震災で、それを強く実感しました。
その前年の秋に結婚した私達夫婦は、妻に初めての里帰りとして1月16日から実家の京都へ一人で帰しました。翌朝は京都の実家やその親戚などとは全く連絡が取れなかったものの、17日夕方には連絡が取れ、翌日に一旦帰ってきてくれと頼みました。それは、兵庫県西宮市にいる親父の弟さん、つまり私の伯父さん家族が大変な状況になっているからと知ったからでした。
こちらの親戚中で話し合った結果、時間の制約が無く若い男ということで、私が伯父さんの家へ救援物資等を届ける役となりました。
1月19日早朝、30kgの荷物を背負いJRで大阪へ、阪急で西宮北口(その日ようやくこの駅まで通じたようです)まで行きました。迎えにきてくれた伯父さんと駅を出たところは、私が生涯忘れ得ぬ悲惨な状況になった街でした。強烈な26歳の松明けでした。
この時、家族を守るのは自分であり、自分が動ける状態なら進んでご近所や困っている人々のためにご奉仕をしなければならないと感じました。実際、現地の若い人達は進んで救助や復旧などのボランティアをしていました。
そんな状況で、私の救急箱がどれほどの役に立つか、たかが知れていますが、資材や器具が無かったら何もできないのも事実です。
出番がないほうが良いに決まってますが、昨年秋にみん友さんが怪我をされた時に初めて出番がありました。幸い今は無事で生活をされているようで安心しています^_^
これからも、出番が無いように祈っています(^_^)
Posted at 2012/10/29 20:05:38 | |
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