目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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参考URLからの転用となりますが、自動防眩ドアミラーの基本構成です。
仕組みは自動防眩ルームミラーと連動して、ドアミラーも自動防眩するような仕様です。基本的にVWの配線図通りに作業します。
自動防眩ミラーは、鏡のガラス面に液晶のような物質が満たされており、そこに最大で5V程度の電圧を掛けると、その物質が着色してミラーにスモークがかかります。ルームミラーにはドアミラー防眩制御用の電圧出力があります。この出力を防眩ドアミラーに入力すると、両者が連動するというわけです。
自動防眩の判断は、ルームミラーについている光センサーにより判定され、自動防眩が起動します。
ルームミラーから出ている防眩制御用の電圧は、配線図上は運転席側のドアミラーにしかありませんが、助手席側にも配線を分配させるだけで助手席ドアミラーにも自動防眩ができるようになります。
助手席ドアミラーの防眩は、どちらかというと同乗者向けですね。
自働防眩システムは、自働防眩では業界最大手のGENTEX製です。部品をばらすとあちこちにGENTEXのマークがありました。今回のドアミラーの仕組みを解説した動画がGENTEXから出ていましたので、貼り付けておきますね。
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それでは、下準備としてルームミラーからドアミラー防眩制御用の電気を取り出しましょう。
手で慎重に開くと、ルームミラー付根のカバーがとれて、自動防眩ルームミラーの配線コネクタを取り外すことができます。その後、ルームミラーをはずします。ミラーは金属のバネ上のフックで固定されています。走行中の振動でミラー位置がずれたりしないように、がっちりはまっていますので、慎重にはずします。
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配線もコネクタで繋がっているだけなので、各コネクタも外して、ルームミラーが4枚におろせました。
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ルームミラーと車体をつなぐコネクタに配線を追加します。
純正状態では、pin 4とpin 5に配線が無い状態です。ここに配線を追加します。コネクタ配線に必要な金属端子は、なぜかコネクタ側にはじめから入っています。
コネクタのピンアサインは、以下のようになります。
pin 1 - 12V(+) 電源入力
pin 2 - アース
pin 3 - バックギア入力
pin 4 - ドアミラー向け防眩電圧出力(+)
pin 5 - ドアミラー向け防眩電圧出力(-)
pin 6 - インテリアライト入力
pin 3により、バック時には防眩が強制オフになります。また、pin 6により、後方車両のヘッドライトで室内がまぶしいのか、単に屋内灯を点灯させただけなのか区別して自動防眩が働くようになっています。けっこう考えられていますね。
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組み立てがラクになるよう、配線はエーモンのミニコネクタで中継するようにしました。
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ミラーの部品です。この鏡は自動防眩の駆動用に電圧入力線があります。ここに新たに配線をハンダ付けして、防眩駆動用電圧の出力線を確保します。
最後に各コネクタを接続し、ルームミラーを組み立てます。以上の手順で、ルームミラーのコネクタからドアミラー自動防眩用の制御電圧が出力されるようになります。
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余談ですが、
自動防眩ドアミラーの設定がある車種は、はじめからこの配線がありますので、パサートあたりのルームミラーを転用した方が早いかも。
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