2007年10月09日
事故死ノリックにファンの悲しみ募る
10月9日10時6分配信 日刊スポーツ
阿部さんが倒れた路上は祭壇のようになり、訪れたファンが号泣する
2輪ロードレース世界選手権(WGP)で通算3勝を挙げたカリスマライダー、「ノリック」こと阿部典史(のりふみ)さん(享年32)が事故死した神奈川県川崎市の現場に8日、多くの献花が飾られた。強い雨の中、早朝からファンが詰めかけ、阿部さんが倒れていた路上が祭壇のようになった。阿部さんのホームページ(HP)掲示板には秒単位で「ありがとう」「忘れない」などの書き込みが殺到した。
大粒の雨が路上の花束をぬらした。花束が阿部さんが倒れていたことを示す白いチョークの上に次々に置かれた。傘をささずにうなだれた女性が「ノリックー!」と叫んで崩れ落ちた。その横で手を合わせた30代の男性は「7月の鈴鹿の8耐で元気な姿を見たばかり。何でだ!」と肩を震わせた。50人以上のファンが立ちつくしていた。
事故現場には生々しい跡があちこちに残っていた。7日午後6時20分ごろ、片側2車線の市道の走行車線を走っていたトラックが突然Uターン。そこに追い越し車線で500CCのスクーターで走っていた阿部さんが突っ込んだ。衝突を避けようとした阿部さんは大きく右側にハンドルを切り、スクーター左側面を擦るだけで切り抜けたが、トラック前部のバンパーに引っ掛かった。阿部さんは約20メートル、スクーターは約40メートル飛ばされた。
逆車線の歩道近くに倒れた阿部さんは、駆けつけた救急隊と警察官に名前を告げ「職業は?」と問われると「ライダーです」。世界的に有名なライダーと知らない救急隊員から「アマチュアですか?」と尋ねられ、「いや、プロライダーです」と答えて市内の病院に運ばれ、それが最後の言葉となった。
事故で折れたろっ骨が動脈を損傷したことで容体は急変。午後8時52分に帰らぬ人となった。乗っていたスクーターは9月に購入したばかり。公道ではバイクに乗らず、愛車のフェラーリしか使っていなかったが、この日は距離的に近い横浜市に所用があったため、手軽なスクーターを使ったようだ。
川崎署には事故現場の住所を尋ねる電話が多数寄せられた。「一般の人からこんなに問い合わせがくることはない」と同署では驚く。阿部さんのHPの掲示板には秒単位で「ありがとう」「早いよ」「あぁキツいなぁ」などとメッセージが書き込まれた。阿部さんは、同HPの9月6日のブログで、その2日前に練習走行中に事故死した沼田憲保さん(享年41)について「危険は未然に防ぐしかない。そのことを強く感じた」と書いていた。【寺沢卓】
最終更新:10月9日10時56分
先日ライダーの阿部君が事故死した事件でかなりショックで受けました
彼ほどのライダーがなぜトラックをよけきれなかったのか?
その事ばかり考えていました。
事故現場の映像を見る限り片側2車線の中央分離帯が無い道で見通しも良い現場でした。
トラックドライバーが道を見違えた事に気付いて、
Uターンをしたトラックの右横部分に突っ込んだ事故
いくら慌てていたとしても右横にバイクがいたら普通はUターンなんてしませんよね
と言う事は
・確認出来ない位置に居たのか?
・前のトラックがスローダウンしたので車線変更をして右横に出たのか?
・猛スピードで走ってて急に右横に出て来た?
としか考え付き難い
そうなると事故当時乗っていた新車のT-MAX(500CC)ビッグスクーターが大改造されて加速性能が上がっていたのかというとそんな事は無い
納車したバイク屋の記事では使い勝手向上のカスタムしかしていない模様
ノーマル状態での加速性能なんて普通のスポーツバイクよりは遅いから急に右横に出て来たというのは考え難いです
先日来、阿部君の公式サイト内にある自身のコラムでも2ヶ月で仲間が2人も死んでより安全性の向上を謳っていた
彼自身では通常バイクには乗らなかったのだがスポンサーサイドから提供されたビッグスクーター、T-MAXにスポンサーのカスタムギアを装備してバイクと用品の販売促進の目的もあったようで気に入って乗っていた様子
ここまでの状況だけで判断すると
・トラックの死角に完全に入っていたのか?
・トラックがウインカーも出さずUターンを始めたのか?
・彼自身は公道では安全運転だったよう
・新車下ろし故ブレーキ、タイヤの当りがイマイチだった?
・普段はレーサーに乗っているだけにパニックブレーキのコントロールが難しかったのでは?
・車重の重いビッグスクーターではパニック時のコントロールが乗り慣れないからイメージとかけ離れていたのでは?
そんな悪条件が重なったゆえに事故時の対処が上手くいかなかったのではないかと思います
いまだにWGPに初参戦した時のライディングが今も忘れられません
Posted at 2007/10/09 21:45:50 |
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