セルフ オイル交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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オイル交換なんて、整備手帳的には、なんでもない事です。
ポルシェ乗り(というか、911乗り)の方は、こだわりがある方が多いと思われますが、チョイ面倒くさい手順を踏まなければならない911では、ディーラーや専門店さんに、お願いする事もあるのではないでしょうか?
我が相棒991.2さんも、前回のオイル交換(購入時)から、約5,000km走破しましたので、ここらで、ディーラーに出す予定でしたが、整備代金を聞いて、泡を吹いて倒れてしまいました。
最貧911乗りの私には、とてもとても出せそうな金額ではありません。
チョーめんどくさいですが、ココは、セルフオイル交換で凌ぎたいと思います。
私のような貧乏人でなくとも、ご自身で、「オイル交換やりたいっ」という方にも参考になればと思います。
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911を911たらしめたる、リアエンジン・リア駆動のドライブトレーンにより、オイル交換も基本、2柱、若しくは4柱リフトで車両を上げての作業が必要です。…ノンノン、貧乏人にはそんな贅沢品要りません。工夫と根性と忍耐で乗り切ります!
回送車からトラクターを降ろすための、鋼鉄製のバタ板に後輪を載せて地上高を稼ぎ、ズリズリと潜り込んで作業します。
大丈夫、鼻の頭からマフラーまで、3cmも余裕が有ります。ひぃ〜〜
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そうです、そうです。
今回のオイル交換にあたり、準備したものを紹介しておきます。
まずはマーレのオイルフィルター中子。2個セットをAmazonで。
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991.2からは、オイルパンが樹脂製になりました。それに伴い、ドレンプラグも樹脂製に。
交換工具付きの6個セット品を、これまたAmazonさんで。
991前期はアルミのオイルパンだったのに、なんで樹脂なの?路面にヒットすれば割れちゃう…なんて思ったものですが、やはりポルシェのやる事なので、それ相応の理由があるのでしょう。私の解釈は、991後期からターボになった事により、リヤオーバーハングに、「もー嫌っ」てほどの、ターボ関係補機類の質量が増えました。それを幾らかでも相殺するための措置でないか?と思いますが、どうでしょう?
え、VWからのチャチャで、コスト・ダウ…。聞こえません。
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オイルは、流石に推奨品にしました。峠をガンガン走るので、少し硬めのモノを。
モービル1 5W-50を2回分交換するため20ℓペール缶で。コレはRakutenが安かった。38,000円。
家にあるオイルジョッキが汚くなってきたので、これは良い機会と、ロングノズルタイプの物をAmazonで。
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オイルフィルターキャップ用のソケットを、これまたAmazonにて。
36mmのソケットの持ち合わせが無かったので揃えたのですが、一回、サイズ違いが送られてきました。販売業者が中華だったのでこんなモノでしょう。イチイチ、腹を立ててはいけません。
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先にドレンプラグを外し、オイルを抜きながらエンジンカバー類を外したほうが効率は良いのですが、上のソケットがホンマに合うのか?気になったので、先ずはこちらから作業を進めます。
リヤフードを開け、電動ファンと、インダクションのカバーを外します。
なんて事はない、ノック4本で取り付けられていますので、えいっ、と引き抜くだけです。
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そうしたら、電動ファンのカプラーを外します。
ココでえらいことを発見。なんと、カプラーを止めているノッチが折れていて、それを誤魔化す為にブチルゴムで接着していたのです。これは、どこかのタイミングで、PCのメカニックが折っていた疑いがあるのです。
この個体は数人のオーナーを経て、私のもとへやって来ましたが、新車からディーラー車。ん?当たり前か。
何が言いたいかと言うと、PC以外では整備されていないということ。万一(?)、私のようにご自身で整備されていた方がおられても、中古納車整備時に、PCでオイル交換をしています。その時、必ずこのカプラーは外しますので、折れに気付くはず。折れたまま、お客に知らん顔して渡すのはどうなのかと。
最悪、電動ファンにハーネスが巻き込まれて、車輌火災の可能性も考えられます。
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気を取り直して、作業を,サクサク進めます。
外した電動ファンと、
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インダクション・ポッドです。こちらも電動ファンも、一切、工具が不要のスナップオンでした。
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ここまで外すと、オイルフィルターキャップが見えてきます。先のソケットを当ててみると…、バッチリです!
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では、オイルを抜くことにします。なんと言っても事実上のウエットサンプになったとはいえ、(ポルシェはあくまでセミ・ウエットとかセミ・ドライサンプと言う表現をするんですよね)エンジン冷却のかなりの範囲をオイルによって賄う(特にピストン裏とかクランク廻り)ほぼ油冷水冷ハイブリット冷却(笑)のため、抜ける量もハンパありません。それを受けとめる、大容量のパン皿なんて持ってません。
DAISOに走り、良さそうなケースを買ってきました。蓋がついてるので、引っ張り出す時にこぼれなくて良さそう。
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ゴム手袋して、
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夜釣り用のヘッドライト着けて、
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ゴザの上に身を滑らせ、911君のエンジン下に潜り込みます!
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ついでにチェック。ウォーターポンプからの水漏れもありません。
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ホントに顔の真ん前にエキマニや、タービンが有ります。熱ちぃよー😅
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更に奥へ進むと目的のオイルパン、オイルドレンプラグに到達します。
そう言えば、何処かで写真右のオイルレベル・センサーを外してオイル交換してるのを見ましたが、全部抜けるのかな?
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本来はコチラ、ちゃんとドレンプラグ外して抜きましょう😆
専用工具をはめて、クリッと捻れば、ほぼ一周で外れます。
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ターボなので、さすがに汚いですねー🤮
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エンジン上部に戻って、オイルフィルターキャップを外し、古いエレメントを抜きます。
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当たり前ですが新品はキレイですね〜。
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樹脂のドレンプラグは再使用は不可なので、新品を取り付けます。
注意する事は、金属オイルパンと金属ドレンプラグと決定的に違い、プラグは、「締めると言うよりセットする」くらいの感覚で!専用工具で押しながら回して、クリック感があればソコまでです!
パン側に三角のマークが二つありますので、プラグの溝をソレに合わせます。それ以上締めるとプラグはもちろん、馬鹿たっかいオイルパンまで痛めてしまいます。
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それでは、新油を入れていきます。最初、7.5ℓ入れて様子を見ます。
エンジン掛けて暫くすると表示が出ますが、全然足りません。抜けた量を体積計算したら、9.46ℓも抜けていました。バタ板に後輪を乗せて前屈みになっていたので、通常より多く抜けたのかもしれません。
こりゃ,使えますね🤗
結局、トータルでやはり9.5ℓ入りました。
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以上でセルフオイル交換は終わりです。なんて事はない作業でしたが、お金は凄く浮きました。
こう言ってはナンですが、PCはボリ過ぎではないでしょうかー!
オマケの独り言
今回、エンジン廻りや下廻りの様々な部品を見てきたけど、パーツに刻印されているマーク、やはりVWと四つ輪マークの部品祭りだったなぁ。
ポルシェが潰れちゃったら元も子もないから、VWグループ全体の意向とか、利潤統合とか仕方が無いモノもあるだろうけど、ホント言うと、ぼくらポルシェファンは、カイエン・マカンやパナメーラ、タイカンなど,バッジを付け替えたらアウディにもワーゲンにもなっちゃうクルマなんか用が無いんよねー!
部品使うのは我慢するから、ぜったい内燃機関の911は、地球🌏滅亡のその日まで、作り続けてくれよっ!
ケイマン、ボクスター、お役目ご苦労様でした🙇
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