べレット ソランのブログ一覧

2022年2月9日（水）は63回目の誕生日。
我が家には特別、誕生日会の習慣はありませんでした。
母が、
「誕生日おめでとう。」の一言で終了です。

今思うと、戦後14年なんですね。
父は24歳、母は26歳。
とても経済的にはほぼ余裕はゼロ、夫婦二人で何とかなった時代ではなかったかと。

父は生前（晩年）、
「ソランが生まれてとてもうれしかった。」と幾度も話していました。
母は、
「とても寒いだった。
取り上げても泣かないので先生がおしりと叩くと私が泣き始め、今度は泣き止まない。
先生から未熟児だから保育器に入れるように言われたけど、私が育てると言い、断った。
ソランが小学校を卒業した時はとても嬉しかった。よく育ってくれた。」などと事あるごとに何度も話していました。

私が小学校に入るまでに、物心がついてから少なくても6回は引っ越しをしています。当時の写真はなく、こんな場所へ居たなと記憶程度です。その間に弟が生まれ、厳しい生活だったはずですが、私たち兄弟にお腹を空かせることは一度もありませんでした。父はお酒を飲んではいましたが、両親とも贅沢はせずに正直者でした。特に母は子供である私たち兄弟に人生全てをかけてくれました。

父、母とも入院して亡くなるまでに私ができることは両親の入院費の支払いだけでした。当然、高齢なので一般生命保険には入れず、大変でしたが。
それでも両親には感謝しかありません。



母を思い出してしまいます。
母の料理をもう一度口にしたい。

今年2022年の節分は3日だったんですね。
私には4日のイメージが強すぎです。
2日の仕事帰りにマックスバリューに寄ると節分関係の食品がたくさん並んでいました。
3日の19時には買い物のご婦人方がお寿司コーナーに。
恵方巻狙いだったのですね。


我が家では節分に寿司を食べる習慣はありませんでした。私が子供の頃はお祭りとかお正月程度。
節分は豆まきでしょう。

母は
新聞紙をちぎって水に浸します。それを部屋にばらまき、暫くしてホウキではきます。それから雑巾で畳、カーペットを拭きます。
綺麗ななったところでみんなで豆をまき、部屋にまかれた豆は拾って、そのまま食べました。さすがに庭の豆は拾っただけでしたが。
今考えると、とても衛生的とは言えませんが、当時は普通でした。おまけに誰一人、お腹を壊したりしていません。
令和ではとてもできませんね。
で、豆は何だったのか、思い出せません。ピーナッツか、炒った豆だったのか？
父はお酒を飲んでニコニコしていただけでは。
遠い50年前の思い出です。