エイプ50の力を解放せよ!② ~アレを取り出して、アレを付ける~
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
さて、エイプ50のチューニングポイント、第一弾はこれです。
☆「アレ」を取り出して、「アレ」を付ける
「ああ!エアクリボックスを取り出して、パワフィルを付けるのね!」
ア ホ か
そんな事する前に一番大切なことがあるじゃないですか!
他のバイクにあって、エイプ50についてないもの。
何だと思います?
そう、「タコメーター」です。
「アレ」の正解は
「直流12Vを取り出して、タコメーターを付ける」です。
2
実はコレ、俺が一番エイプ50を購入するかしないかで悩んだポイントでもあります(汗
パワーを上げ、最高回転数を上げ、最高速を上げ・・・・とやっていくと、絶対にエンジンの回転数を管理しないとブローさせます。
エイプはタコメーターが付いていないので、後付で取り付けないといけません。
しかし俺は電気関連の知識が中途半端にしかないので後付でタコメーターなんて付けられるか・・・・正直不安でした。
いっそのことタコメーター付きのCB50JXあたりを買ってしまおうかと本気で迷ったくらいです。
しかしどうにか情報を読み漁って取り付けすることが出来たので、その方法を記述したいと思います。
エイプ50で「壊さないように、安全に」チューニングしたいなら絶対にタコメーターは付けた方がいいです。
てなワケで早速作業をしたいかと思いますが・・・・
手順としては
①エイプのレギュレーターから直流(DC)12Vを取り出す
②タコメーターに12Vを供給し、回転信号を取得する
という手順になります。
まずは12Vを取得しますが、電気関連の知識の無い人からすればチンプンカンプンの事だと思います。
俺も正直苦労しましたが、一番簡単な方法で12Vを取り出す方法を記述しますので、他の解説しているサイトを見て
「なんだこれ・・・・わけわかんねぇ~!」
と嘆いている人はコレを見て工作してみてください。
ちょー分かりやすくするように努力しますから(汗
3
作業する前に用意しなければいけない物があります。
①適当なバッテリーレスキット
②電工ペンチ
③カプラー端子
④ギボシ端子いっぱい
⑤適当な電線、赤と黒
⑥電流・電圧テスター
工作するにあたって、上記工具や材料が必要です。
バッテリーレスキットは適当な物でもよいかと思います。俺はヤフ○クで安いキットを購入w
電工ペンチ・カプラー端子・ギボシ端子は写真のような物を購入しておきます。
特にカプラー端子に関しては適合するかがわからないので、確実に合う物を紹介します。
モンキーのカスタムにも使われるMINIMOTO製のカプラー端子セットです。
Google等の検索エンジンで「250シェルロック付きコネクター4極カプラーギボシ付」と検索すれば確実に出てくるはずです。
http://minimoto.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=5&products_id=4202
ギボシ端子はホームセンター等でエーモンの適当なセットを買えばよいかと。
たくさんあって困る物でもないので、失敗した時を考慮して32セットの入りの物を買えばいいんじゃないですかねw
電線の赤と黒は配線に使用します。
赤はプラス、黒はマイナス(グランド・GND)に使うようにしましょうね!
じゃないとあとでワケわかんなくなって泣くことになります。
全ての電装系作業に言える事ですが、テスターは間違いなくあった方がいいです。
正しく12Vが取り出せているか、電圧が低い・高いの判断が出来ず、迷宮入りします。
・・・・ちなみに、バイクの電装系は健康な状態であれば12Vでは無く13~14Vあたりを指しますので
「うわぁ、14Vって電圧が高すぎじゃね!?」と慌てなくても大丈夫です。
4
さて、作業開始です。
写真が無くて申し訳ありませんが、まずはシートを外します。
確か頭が14mmのボルト2本でとまってるはずなんで、それを外しておもむろにシートを引っぺがします。
すると、画像のような銀色の物体がエアクリーナーBOXの上に固定されているはずです。
これが所謂レギュレーターと言う物。
このレギュレーターは普通は4本全ての端子を使っている物ですが、エイプの場合はそのうちの2本しか使っていません。
これとバッテリーレスキットを組み合わせて直流12Vを取り出します。
5
いきなり完成図で申し訳ありませんが、このように配線します。
まず純正のカプラー③と④から端子を取り外し、③と②を繋げます。
購入したカプラー端子セットの中に入っている端子を利用し、純正の黒配線、黄色配線、そして②へと繋がる配線を電工ペンチを駆使して作成します。
純正カプラーの中の端子はちょっとした爪で引っかかってるだけなんで、小さなマイナスドライバーや結束バンドの先などを使って取り外すとよいでしょう。
そして、同じように④の配線もバッテリーレスキットのマイナスに繋ぎます。後々直流12Vのマイナスに繋ぐことも配慮して、三又になるようにギボシ端子などを出しておきましょう。
最後にバッテリーレスキットのプラスを二股に作成し、片方をレギュレーターの①、片方を12Vのプラス取り出しとしてギボシ端子で出しておきます。
これで直流(DC)12Vのプラスマイナスが取れました!
6
この配線に関わらず全ての電装系に言える事ですが・・・・
写真のような「エレクトロタップ」だけは使うことをオススメしません。というか使うな!
これはホームセンターなどで手軽に手に入り、使うこともこれまた手軽で簡単に出来るのですが、いかんせん走行の振動で接触が悪くなって電流がぶつ切りになったり不安定になったりします。
それに、短期間ならまぁ使えないことも無いんですが、年単位の取り付けで使用しているとその部分が腐ってしまったり配線がモロくなって切断してしまったり、全くいいことがありません。
とにかくエレクトロタップだけは使って欲しくない!
7
そうしたら早速この12Vとタコメーターを繋ぎ、回転信号検知線をイグニッションコイルに繋ぎます。
回転信号検知線はプラグコードに巻きつけるという方法もありますが、俺は今後のメンテナンス性、安定性を考慮してイグニッションコイルに繋ぐことをオススメしておきます。
ちなみにタコメーターのマイナス線をシャーシの適当な場所に繋いでマイナスを取る、所謂「ボディーアース」という方法もありますが、俺の場合、タコメーターがメチャクチャ不安定な挙動になってしまったので直接バッテリーレスキットのマイナスから取っています。
※※※※追記※※※※
これの理屈が判明しました。
エイプは車体電装をすべて交流電流で動かしていますが、今まで行った作業をしただけですと「直流電流がレギュレーターから出ているだけ」で、車体側の電流はまだ交流のままとなります。
その状態で直流のプラスから電源を取ってマイナスをボディーアースとして落としてしまうと、レギュレーターから出ている直流と車体側の交流を混ぜてしまう事になります。これで電装系統が誤動作してしまうんですね。
ボディーアースにマイナスを落とせるのは車体電装をすべて直流電流で駆動させる「全波整流化」をした場合となりますので、このページにあるように直流を取り出した場合はバッテリーレスキットのプラスとマイナスに直接接続するように配線しなければダメです。
※※※※※※※※※※
これでタコメーターは正常な動きをするはずです。
アイドリング状態で1500~2000rpmほどの回転数を保っていれば万事オッケー。
8
そこまで大きなバッテリーレスキットでなければシートの下のスペースに収まるはずです。俺はシート下にバッテリーレスキット・レギュレーターを収めています。
あとはタコメーターを自分の好みの場所に固定し、回転数の管理が出来るようになればオーケー。
タコメーターは単なるファッションではなくて「エンジンの壊れる回転数まで回さない」ようにするとても大事なメーターです。
フルノーマルのエイプにはなぜ付いていないのか?
色々なリミッターをかけてそこまで回らないように力を封印しているからです。
実はちょっとした事をするだけでその封印は開放され、エンジンが悲鳴を上げるくらいまでブン回っちゃうんです。
では、その力を解放するにはまずどうすればいいのか?
次回はいよいよ「吸気系」に手を入れます。
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