奇跡なんかじゃ無いんです。（オリンピックサッカー男子）

　ロンドン５輪のサッカーが、いつものごとく開会式前からスタートして、なでしこはカナダに勝ち、そしてサッカー男子代表は、今回優勝最有力候補のスペインに対し、互角以上の戦いをして、１－０で勝利。マスメディアではグラスゴーの奇跡やら、大金星やらと言われております。
　
　が、あれは奇跡でもありませんし、大金星でもありません。単に日本代表の実力と、スペインの調子の悪さが重なって、ああいう結果になっただけです。

　もともと今のオリンピック代表は、清武、東、大津、宇佐美、永井といった攻撃陣のタレントは豊富で、うまくかみ合いさえすれば、かなりの攻撃力を出せるチームでした。しかし予選まではセンターバックを主とするDFがやや脆く、それゆえに守備面での不安を抱えるチームだったのです。
　しかし５輪の本選にはオーバーエイジ枠でDFの２人吉田麻耶、徳永を招集し、その２人の働きによって守備陣が安定、もともとのDF陣もコーチングされるようになって安定感を獲得。
　なので戦い方を間違えなければ、別に優勝候補に対しても互角の戦いを挑める土壌はあったのです。

　今回の勝利は、スペインのボール支配をうまくいなしながら、カウンターで獲得したCKから、吉田の身長を生かした陽動作戦が功を奏して大津が先制。あせったスペインに対して永井がうまく切り込んで相手ファウルを獲得、レッドカードを呼び込んだ結果スペインが自滅しただけです。
　そして日本の課題は後半再三の決定機がありながら、追加点を全く奪えなかったこと。
ここのところを修正できるか否かが、メダル獲得の可能性を左右すると思われます。

　ということで、今週末はF1ハンガリーGPがあったり、５輪が本格的に行われたりと、TVを見るだけで疲れてしまいそうな気がしますが、とても楽しみですよね。
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