F1界から流出したロガーデータ（F1基礎講座）

　９月初旬に行われたベルギーGPと言えば、可夢偉選手が予選で２位を取りながら、後方からの破壊的なクラッシュのとばっちりを受け、結果を出せなかった忌々しいレースなわけですが、その裏ではF1界のちょっとお子チャマなハミルトンが、思ったよりタイムを伸ばせずにイライラが募り、その業界ではとても機密性の高いロガーデータの画像を、自身のツイッターに公開。大きな波紋を呼んでおりました。

　そのログデータは直ぐにツイッターから消されたわけですが、今日はその貴重なログデータを某所で見つけたので、ちょっと見てみましょう。
　まずは添付の画像をクリックして拡大して下さい。

　いろんなデータが詰まっていますが、最上段のパルス的な波形はなんのことか不明。
　２段目は車速で青がバトン、赤がハミルトン。
　３段目は横Gかステアリング蛇角と思いますが、高速コーナー程MAXの値が小さいので、ステアリング蛇角の可能性が高いかと思います。
　次がタイムスリップで、バトンとハミルトンのどこにタイム差があるかが判ります。ハミルトン自身が書き込んでいるようですが、この時ストレートで０．数秒バトンの方が速く、ハミルトンはコーナー区間で速いようです。理由は付けていたウィングのダウンフォースがハミルトンの方が強かったからとの噂。その次はギヤの段数で、７段付いています。
再下段はよく判らないのですが、噂によると車高とか。このあたりのデータを取り込んでいるのは、流石F1という感じでしょうか・・・。
　
　てことで、このデータをじっくり見ると、あの急な坂のオールージュは少ししか減速していないだとか、POUHONと言われる１８０度回り込む高速コーナーでも速度はV字になるように走っているだとか、とってもマニアックな想像が出来るわけで、とても楽しめます。（マニア限定ですが・・・）

　ということで、ここのところマクラーレン首脳部との間で、ちょっとギクシャクしている感の高いハミルトンですが、この事件のあとは更に複雑となり、メルセデスのシューマッハ引退後に移籍するのでは？との噂が絶えません。が、いくら高額な報酬が貰えたとしても、チャンピオンを狙いやすいチームに残った方が良いのではという気はしてますけど・・・

　てことでシンガポールGPも始まりました。可夢偉選手は、ギャップの激しい路面にちょっとクルマの調整に手間取っているようですが、来年もF1で走れるように、みなで応援しましょう！