
このことわざ、たまに話題になりますね。
二通りの意味に解釈でき、その意味が
真逆になってしまうという。
解釈1:他人に情けをかけるということは、その人のためというのみならず。巡り巡って自分に返ってくるということでもあるから、
結局は自分のためになる。(…なので、人に情けをかけた方が良い。)
解釈2:他人に情けをかけると、その人を甘やかすことになり
本人にとって良くない。だから、人に情けをかけるべきでない。
国語的に
正しいのは『解釈1』の方だそうです。
文化庁の調査によれば、時代によっては『解釈2が正しい』と思っている人の方が多かったりすることもあるそうで。
かくいうワタシも、二十歳過ぎまで『解釈2』の意味で理解してました。イヤなヤツですな。
小さな頃から本をたくさん読む利発な子供であったと自負していますが、こういう誤解をしているようではたかが知れてます。
そもそも、『解釈1』については考えもしなかった。この意味を知ったときはまさに『目からウロコが…』ってヤツでした。
…さて、何でまた唐突にこんなことを書いてるかというと、もちろんワケがあります。
まず前フリとして過去のワタシのブログをご覧下さい。
『小さな親切、大きな???』
https://minkara.carview.co.jp/userid/151094/blog/19147669/
長いです。すいません。
読んでなくても支障ないかも、です。
行きがかり上、ちょっとした人助けをしたものの、自分の間抜けな
誤操作によりエクシーガの部品を破損させてしまったという顛末です。
今回はその後日談。
バッテリーを上げてしまい、ひょんなことからワタシが救援することになったR氏は、ワタシのカミさんの実家近くで商売をしています。歩いて行ける距離ですので、カミさんの実家に行ったついでに顔を見に行こうと思えばいつでも行けます。
…が、わざわざ行こうとも思わず。
彼のお店にノコノコ顔を出せば、そのつもりがなくても
『ケバブの一つもご馳走しろよ』ぐらいに思われちゃいそうで。
それぐらい大したことないんじゃ?…と思わないでもないですが、眼前でエクシーガのモールが脱落しちゃってるのを見てますんで、R氏としても
心中穏やかじゃなかろう、と。
カミさんの両親はたまにその商業施設に出かけることがあり、通りがかりに顔は見てるそうです。
『元気そうに働いてるよ』なんて言ってましたが。
さて、R氏を救援した雪の日の記憶も遠くなってきた初夏のある日、カミさんの実家に行った際に買い物の用事があり、件の商業施設に出かけることになりました。もう18時過ぎでしたかね。
彼の店の前を通ると、ちょうど店の前に出て閉店の片付けをしている最中でした。まさかそこで知らんぷりはないので、声をかけたわけです。閉店してるので余計な気を遣わせなくて良い、ということもありました。
片付けの最中ですから、ちょっと立ち話をした程度。
『あのときはホントにありがとうございました』
『いやいや、あの後、バッテリーは大丈夫?』
…なんて話をしてたら、彼が急に何かを思い出したような顔で
『そうそう! そう言えば…』と話し出したのです。
聞けば、つい先日、R氏の店にケバブを買いにきたお客さんが、
駐車中にバッテリーを上げてしまったのだと。そこで彼は、少し離れた場所にある自分の車を移動させてきて、あの雪の日に買ったブースターで見事
救援に成功した、という話でした。
加えて、一度上げてしまったバッテリーで無事帰れるかと心配するそのお客さんに、『すぐ近くにカー用品店があるよ!』と教えてあげて、
とても喜ばれた…と。
彼が大げさな身振り手振りを交えて嬉しそうに話すのを見て、何だかわからないけど『良かったなぁ…』という気持ちになりました。エクシーガのモールを交換した出費のことなどもうどこかに飛んでしまって
、『あの時、知らんぷりして通り過ぎなくて、ホントに良かった』と実感した次第です。
で、タイトルに戻ります。
小さなことではありますが、ワタシが彼を救援したことで、彼もまた他の誰かを救援できた。
これが巡り巡って、いずれワタシも誰かに助けてもらうことがあるのだろうと思います。ひょっとしたら、気付いてないだけで既に助けてもらってたりするのかもしれません。
そんなことを考えさせられた出来事…でした。
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Posted at
2010/10/26 13:48:37