前回からの続きです。今回で終わります。
バッテリーを上げてしまい往生している外国人に遭遇し、いろいろ試行したものの打開できず。
で、結局は近くのカー用品店に連れて行って、当人にブースターケーブルを買ってもらうことになった次第です。
ケーブルを手に入れて戻ったのはもう20時すぎでした。雪は激しくなるわけではないものの、
しんしんと降り続けています。
この調子で降られると、スタッドレスを履いてないFFのワタシが
別の意味で危険かも。なのでサッサとエンジンをかけてしまいたいところです。
さて、まずはアトレーのバッテリーを… って
ドコ?
ワンボックスの車を所有したことがなく、バッテリーがドコにあるのか知りません。もちろんR氏にも聞きましたが、
彼もよく把握していない。聞けば、1ヶ月ほど前に中古を買ったばかりだと。そうですか…。
仕方ないので、家に引っ込んでいる義父を再投入。義父はクルマ好きで、昔からかなり短いサイクルでとっかえひっかえ様々な車を所有してきました。こういうときは頼りになりそう、な気がします。
運転席、もしくは助手席の下じゃないか、というのでシートを上げてみるも、ありません。
じゃあ、カーゴルーム側の床下か? …ここもハズレ。
ボディ外板にはそれらしきリッドもなく、さて?
結局、後席とカーゴルームの境目あたりで発見しました。ケーブルをつなぐことを考えると、あまり良い場所ではないんですが、何はともあれバッテリーの場所もわかったので早速ケーブルをつなぎます。
見ると、アトレーのバッテリーの電極はイイ具合に
粉をふいてます。今日をしのいだとしても、コレは早々に新品と替えた方が良さそう。
リアゲートを開けたアトレーの後ろに、フロントフードを開けたエクシーガの鼻先をつける形で並べて、ワタシはエンジンをかけたままエクシーガの外に出ました。
ケーブルはR氏と義父がつないでます。
ケーブルをつなぐや、アトレーの
電装が一瞬で生き返り車内が急に明るくなりました。あぁ、コレでもう大丈夫…な感じがしましたね。R氏も
奇声を発して喜んでます。まだエンジンかかってませんけど。
さて、後から知ったことなのですが、今は救援する側のエンジンをかけたままにしておいたりしなくても良いとか? で、結線後すぐにセルを回すのでなく、しばらくそのまま救援される側のバッテリーが回復するのを待つ、と。
ワタシも義父もそのあたりはサッパリで、早速セルを回そうとします。
悲劇はココで起きました。
アトレーがセルを回そうとするのに合わせて、ワタシは『エクシーガの回転を少し上げとかなきゃ』と思い、運転席側のドアを開けて足だけ入れてちょっとアクセルを踏もうとしたところ…、
エクシーガが
前進したのです!
??? 何が起こったのか理解できず、その一瞬の後、
バキバキという音が…。
動いたといっても、30~40cmぐらいでしたか。勢いよく前に出たわけではなく、クリープでジワジワ前進したぐらいの感じ。
でも、開け放っていたエクシーガのフロントフードと、アトレーのリアハッチとが接触してしまい、エクシーガのフロントフード先端の
モールがボロツと落ちてきました。バキバキという音は、モールを固定している樹脂製のピンを折る音だったようです。
ワタシがドアを開けてからわずか1~2秒の出来事。
はたと我に返れば、アトレーは
無事に始動に成功しています。
さて何が起きたのか。
接触の前後、自分で何をしたかをハッキリ
覚えてませんので、断定はできないんですが…、ワタシ、アトレーの後ろにつけた時に、
Dレンジに入れたままパーキングブレーキをかけていたのではないかと。
で、どうにか停止状態を保っていたものの、ワタシが足を入れてアクセル踏んだため、パーキングブレーキで保持しきれずに前進した、ということだと思います。
あり得ないミス…ですが、どうもコレしか考えられない。
我に返ったときには、既にシフトはPに入っていましたが、接触直後に自分で慌てて戻したのかもしれず。気が動転していて、自分のしたことを覚えてません。情けない限り。
お互いの車を見てみると、
アトレーは無傷。当たり所が良かったようです。
エクシーガはフロントフード先端のモールが脱落。他はダメージなし。
この
微妙な場の空気はさすがにR氏にも伝わります。ものすごく申し訳なさそう。
でも、これは明らかにワタシの落ち度。アトレーが無事で何よりです。助けようとしたところで逆に傷でも付けてようものなら、余計に微妙なことになってしまうところでした。
エクシーガもフロントフードやバンパーに一切傷はなく、ホントにモールだけが取れてしまっている状態。
相当にラッキーだったと喜ぶべきところでしょう。
この微妙な空気を引っ張っても意味がないので、とりあえずR氏にはオーバーアクションで『問題なし』をアピール。とにかく彼を送り出しました。
無事に救助完了…ということにします。
サンダーバードを気取ってみたものの、危うく二次災害を引き起こすところでした。軽微な物損くらいは目をつぶりましょう。
自分の間抜けさ加減にヘコみますが、まぁ人助けしたワケだし。
明けて翌日、改めて脱落したモールを見てみます。
固定用の樹脂パーツが四散しており、既に自分でどうこうしようという
気力は失せました。
強力な両面テープ等で固定してしまえばそれで済むような気もしましたが、高速など走ってるときに外れようものなら大惨事。
ま、経緯が経緯ですから、カミさんも家計から修理代を捻出するつもりになってる模様。
なので素直に直すことにしました。昼過ぎにディーラーに持ち込んで見積もりを依頼したところ、出てきた数字は\11,000。
もうちょっと安いかと思ってましたが…。自分の不手際なので諦めます。
人助けしたんだし…って、しつこいですな。
以上、思わぬ出費の顛末でした。