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発電機です。
ワザとやってるんでしょうか？

晩飯を食べに出かけようと車に乗り込んだところ…、0度でした。
大げさに驚くほどの話ではないんですが…、今冬になって0度ってのを見たのは初めてのような気がします。

元来が寒がりなもので、最近は朝晩の冷え込みがツラく感じることが多くなってきましたが、こうして数字で見てしまうと寒さもひとしおデス。

もうすぐ冬至。いつの間にやら本格的な冬ですね。
スキーに行けるのは楽しくて良いんですが、会社の行き帰りは寒さがコタえます。

ワタシ、電車で通勤してます。
普段から結構遅い時間に帰ってくることが多いんですが、このところは職場でイロイロ問題続きで、終電にギリギリ…というパターンも多いです。
で、先日乗った終電の中での出来事です。

乗った電車はそこそこ混んでいて、席に座ってる人の中にはイイ具合に寝込んでる人も目立ちます。
私は立っていたんですが、目の前には30歳前後とおぼしき女性が座ってまして、その隣には50代と見えるサラリーマン風の男性が座ってました。

女性の方は爆睡でして、隣の男性にグッタリ寄りかかるように寝てます。遅い時間の車中ではありがちな光景ですが、寄りかかられている男性は嫌がる風でもなくフツーに座ってます。
私も特別意識して見ていたわけではないんですが、寄りかかられるままになっている男性を見て、何となく『この二人は連れなんだろう』と思ってました。

でも、電車が走り出して何駅か過ぎたあたりで、どうもヘンな気がしてきました。男性の方は相変わらず、寄りかかられていることを全く気にする風でもなく、それどころか自ら進んでもたれかかられるように身体の向きをモゾモゾと動かしてます。
挙句に、自分の眼前に寄りかかってきた女性の頭を避けもせず、髪の匂いを嗅ぐかのような仕草さえするんです。
ところが、女性の方は何かの拍子にフッと意識を取り戻すと、真っ直ぐに座り直そうとしてるんです。


そんな様子を見て、私は『この二人は連れではないな』と感じました。そうなると、男性の行動はやたら不審です。
そんな私の疑問を加速させるかのように、やおら男性は自分の内ポケットから携帯電話を取り出しいじり始めました。
人の手元の携帯を凝視するのも何なので、少し目を離してたんですが、そのうちに『ピロリ～ン』なんて電子音が…。

男性の手元に目を戻すと、携帯を閉じて懐にしまうところでした。このあたりで周囲の人も『アレッ？』って感じになったようです。
男性の反対側の隣には30歳前後の夫婦が座ってましたが、奥さんの方が敏感に反応して、しきりにダンナの方に小声で話しかけてます。

奥さんはダンナに一生懸命『注意した方が…』なんてことを言ってるらしいんですが、ダンナの方は『ちょっと様子を見とけ』ってな感じです。
奥さんの方は身を乗り出して、問題の男性の方をニラんだりもしてましたが、男性はまるで素知らぬ顔。あまりに悪びれない態度に、私も『実は隣の女性は連れなのかな』などと思ったりしました。

そんな空気の中、途中の駅で他の電車の通過待ちのため3～4分ほど停車しました。先ほどから問題の男性をニラんでいた奥さんは、ここでアクションに出ます。
自分の荷物を席に置き、ホームに出て行きました。察するに、駅員を呼びにでも行ったのだろう…と思っていると、しばらくしてホントに駅員を伴って戻ってきました。

それとなく見てると、電車の外から自分の座っていたあたりを指して、駅員に何事か説明しているようです。
ただ、駅員もこの状況では特に打つ手はないらしく、ホームから覗き込みはするものの車内には入ってきませんでした。そのうち、奥さんだけが自分の座っていた席に戻り、電車は出発しました。
奥さんの通報も実を結ばなかったようです。爆睡中の女性はそんな周囲の心配をよそに、かなり傾いた状態でグッスリ…。

…まだまだ話は続きます。
電車が走り出してしばらくすると、またも問題の男性が携帯を取り出しました。できれば揉め事は避けたい私としても、ちょっとこのビミョーな空気に耐えかねまして、今度はちゃんと確認しようと考えました。
男性の手元に注視していると、案の定というか何と言うか…、カメラモードなんですよね。マッタク…。

で、そのまま見ていると、どう考えても不自然な角度で、自分に寄りかかっている女性の顔を画面におさめようとしてます。
さすがにここまでくるとどうしようもありません。先ほどの奥さんはつかみかからんばかりの形相で男性の方をニラんでます。

ここに至って、私も確信しました。スカートの中を盗撮する、ってほどの悪質さとは思いませんが、他人の寝顔を撮影するなんてのはほめられた話じゃないですし、すごく不愉快です。
しようがないので、まさに男性が撮影ボタンを押そうとしたところで、男性の手元に手をかけて『やめときな』とだけ言いました。
不愉快ではありますが、かと言って警察に突き出すほどのつもりもなかったので、バカな真似をやめればそれでイイと思いまして。

ところが、その男性はキョトンとした顔で私を見上げて、不思議そうな顔をしてます。トボけてるのか、それとも何を注意されてるかがわからないのか、『何を？』って顔で私を見返すんです。
思わず大声を上げそうになっちゃいましたが、そこは大人としてガマンして、首を横に振りながらもう一度『やめな』とだけ言いました。

男性は私から目をそらし、携帯もしまいました。反省してるのかと思ったんですが、その後も下を向いたまま一生懸命首を傾げるんですね。
何を不思議がってるのかわかりませんが、いかにも『不本意だ』と言わんばかりの態度。コレを見て、またも私は『実はやっぱり連れ同士？』なんて思っちゃったんですが、そこから何駅か走ったところで、爆睡してた女性はガバッと起きて慌てて降りていきました。

…問題の男性は、もちろん一緒には降りません。
やっぱり不審者だったワケですね。よっぽど問い詰めてやろうかと思いましたが、正直なトコロ面倒くさくて、さすがにそこまではできませんでした。
出るトコロに出たら結構マズい行動だと思うんですけどねぇ…。
寝てた女性の方はそんなことも露知らず…。

まぁ、それを恩に着せてどうこう、なんてコトはまるで考えてなくて、ただただ問題のオジさんの行動に呆れるばかりです。
ちょっとショックでもありました。
電車の中であそこまで堂々と他人の寝顔を撮影する人間がいるということ、しかも見た目にはフツーのサラリーマンで、特段警戒を抱くような人種には見えない人間が悪びれずにそういう行動を取ること…。
そして、ハッキリ注意されたのに反省した様子を感じられないこと…。

なんか後味悪いです。