例えば普通にハンドル切ってる状態でアンダーもオーバーも出さずに加速できる範囲のコーナーリングでトップタイムが出るなら簡単ですがそうは問屋が卸しません。それなのであえてコーナーで
加速する時に、ハンドルを(極力)
切らない状態で
加速できるようにするために普通なら交通事故の原因になる不安定なタイヤの限界をギリギリ超えてしまってる状態でブレーキを何かしら利用することで意図的に
リヤに角度をつけるようなことまでしないと本当のトップレベルのタイムというのは出せ無いことを今更ながら改めてつくづく認識する機会がありました。判っているつもりでも本当に上手いというレベルでやるのは難しいことです。本当に懲りない人と申しますか、そういったレベルまでやらないとプロレベルには追いつけないのですからやはり普通に考えたら常軌は逸脱している世界ですね。それを達成し到達することにやりがいを見出すのか他に移行するかが分かれ目だと思います。
プロの世界に入る入らないではなく単に腕を磨く部分の自己満足ではありますが。カートの場合は通常のヘアピンではこうしたことをする以外の方法があるでしょうし、結局この辺が一番の違いじゃないでしょうか?カートでそういった状況はコースレイアウトでそうせざるを得ないかオーバーテイクでラインを変えるなどの場合ぐらいで、オーソドックスなヘアピンでは無論、意図的にこういった走りは目指さないだろうし出来ても結局カート本来のコーナーリングより遅くなるのが普通でしょう。カートの場合構造的に人車一体に動きますがフォーミュラでは当然人間より車体の方が全然重いのでかかるGにより前後左右に車がサスペンションを介して動きます。そのタイミングはやはりカートに比べれば僅か、かもしれませんがラグがあるし反動も大きいですね。それがもっと顕著なのがハコでしょう。重さからして当然ですけどね。パキ切りと言う言葉もありますがあれも特殊です。普通一気に大きく切れ角を与えるとアンダーが強くなるだけです。
写真は今年の鈴鹿GPでBMWのロバート・クビサのヘアピン進入時の車載映像です。
彼は他のドライバーと違いヘアピンでもスプーンでもそのコーナーの最大切れ角まで一気にもって行きます。昨日は私もそれを試しましたがやはりフロントが滑ってしまうのでアンダーの強い車には向きません。小さく速くというなら別ですが、結局ブレーキと連動しています。
私が乗っていたFJは当時のタイヤと車の特性からオーバーステア気味にしていたので富士の1コーナーやヘアピン、旧Bコーナーなどフルブレーキング後ステアリングを動かした瞬間リヤスライドするようになっていたのでブレーキを離した直後にアクセルを強く踏んでリヤにトラクションを強く掛けていました。それは限られた状況で有効でしたが筑波やもてぎではそういった走り方は適切ではありませんでした。
具体的な方法をネットで解を得ようなどとは皆様決して思わないでください。
たぶん判っていて出来る人がいても、誰が見ても判るような解説文、資料等を掲示することは当然無いと思います。
また無料でそれを公開されても本人も関係者も損です(笑)
Posted at 2006/12/25 22:12:38 | |
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