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Abyssal Blackのブログ一覧

2015年10月12日 イイね!

神社おじさん、星を目指して

神社おじさん、星を目指して先月末にはスーパームーンが話題になっていましたが、それから2週間近くが経って、超満月も三日月に変身しています.


先日の朝、東の空を見上げると、その三日月と金星の競演が見られました.




     

ギリシア神話では、月は狩猟の女神アルテミス(ローマ神話ではダイアナ)、金星は美の女神アフロディテ(同ビーナス)として知られていますが、日本の神話ではどうでしょう?

     

日本書紀では、月は月読命(ツクヨミ)、金星は天津甕星(アマツミカボシ)とされています.
ツクヨミは、アマテラスやスサノオの兄弟神としてある程度は名が知られていますが、アマツミカボシって今ひとつ知名度が低い気がします.

アマツミカボシは、天香香背男(アメノカガセオ)などの別名を持っていますが、日本書紀では反逆する神として表現されています.
この反逆神を服従させるために、鹿島神宮のタケミカヅチ,香取神宮のフツヌシは建葉槌命(タケハヅチ、別名倭文神)を遣わしたのだとか.

     

大空で輝くアマツミカボシを見かけて、久し振りに彼ににご挨拶したくなりました.
早速、茨城県大甕(おおみか)に鎮座する、大甕倭文神社にお出かけ〜♪

     

昨日は小雨が時々ぱらつく天気でカメラには気を遣いましたが、しっとりした雰囲気も良いものです.

     

駐車場から短い石段を上って鳥居をくぐると、まずは狛犬がお出迎え.

     

     

この拝殿の後ろに,タケハヅチによって巨岩(宿魂石)に封じ込められたアメノカガセオが祀られています.

     

表向きはタケハヅチが主祀神とされていますが、

     

出雲大社や諏訪大社等にある通り、普通は封じ込められた神様が暴れ出さないようにお祀りするものです.

実際はどうなのでしょうね.
(答えはCMの後?)

     


奥宮へ至る参道脇には天神様や

     

稲荷明神もいらっしゃいますが、

     

まるで幽閉した囚人が脱獄するのを見張る番人のようです.

     


参道と言いながら実際は、ちょっとしたロッククライミング.

     

鎖が必要なのもうなづけます.

     

その先には巨岩と、それを押さえつけるようにお社が鎮座しています.

     

車が行き交う国道のすぐ脇に、こんな自然と人工の造形が見られるなんて、不思議な気がしますが、これこそが日本の特色なのでしょう.

     

岩に根付く木もありますが、一体どこから養分を採っているのでしょうね.

     

自然に感謝しながら、ご挨拶.

     

国道を挟んだ反対側には祖霊社があって、氏子の祖霊が祀られていますが、

     

元々はひとつの場所にあった施設を大きな道路で分断したりして、何か作為を感じます.
参道も、素直に真っ直ぐに造れば良いものをあえてジグザグに.見た目だけの問題でしょうか.





私が数十年前に初めて訪問したときには最初にお参りした拝殿と奥宮しか無かったのですが、今では国道脇に立派な鳥居が立ち、

     

新しい拝殿もできています.

     


元から立派な拝殿があり老朽化したわけでもないのに何故新しい拝殿を造ったのか、不思議だったのでご朱印をいただいた神職に尋ねたところ、とても良い話をうかがいました.

先に書いた通り、日本書紀にはアメノカガセオは反逆神として表現されていますが、地元では彼を決して悪い神様とは見なしてこなかった、逆に地元を治める慕うべき神様であったというのです.



こんな不遇をかこうアメノカガセオのために、十年ほど前に、新しく拝殿を造ったのだそうです.

     

天神様や平将門、諏訪の神様の例を上げるまでもなく、こんな話は至る所にあります.

     

征服する側から見るか、征服された側から見るか、物事には必ず二面性があるということですね.

     


中央がどう言おうと地元には地元の考えがある!
こんな話をうかがうと、全国の不遇の神様も応援したくなります.

実に清々しい気持ちで、神社を後にしました.




これだから神社巡りは止められません!

Posted at 2015/10/12 06:19:48 | コメント(4) | トラックバック(0) | 寺社巡り | 旅行/地域
2015年06月28日 イイね!

緑の絨毯

緑の絨毯今日は,比較的さわやかな陽気になりそうな予感がしたので,南総に出かけてきました.
訪問先は,大山の千枚田.
首都圏にもっとも近い棚田だそうです.

水田に水を入れた直後とか,収穫の時期は混雑も予想されますが,稲穂が実る前ならば訪問する人も少ないだろうとの読みです.



アクアラインからR410経由で,すんなりと現地着.
読みはバッチリでした.



田植えや収穫の直前には,見応えがある光景が想像できますが,緑に覆われた棚田も,風情があります.

     

緑を渡って吹く風は,心地良いですね.



ただ当然ですが,田圃の中に入れるのは,そのオーナーさんのみ.
見学は場所が限られているので,写真もどこかで見たことがあるアングルばかりです.
(と,写真の腕が無いことを,千枚田だけに棚に上げておく...)

サイケな方が,田圃の世話をなさってました.




華麗なエグゾーストノートが背後から迫ってきたかと思うと,



公道では,初めてお目にかかりました.
何時頃,契約されたのでしょうね.



棚田見学のあとは,せっかくここまで来たのですから,もう少し奥へ進んでみましょう.



大山不動尊です.
奈良時代に良弁僧正が改ざん... いや,開山したと伝えられていますが,神奈川の大山にある大山寺も,良弁僧正の開山とされています.
よほど,「大山」に縁があるお坊さんのようです.

仁王様は,残念ながら改修中のようですが,

     

逆に,これは珍しいお姿かも.

仁王門からは石段を昇るのですが,その両脇に並んでいるのは...

     

明治の,廃仏毀釈の結果です.

     

世界的な歴史遺産を破壊するグループが報道を賑わしていますが,ほんの少し前までは,日本も同じようなことをしていたのですね.
ちょっと考えさせられます.

とにかく石段を登りきると,

     

正面の龍は,安房の彫刻師,「波の伊八」の作だそうです.

     

北斎の浮世絵に大きな影響を受けたと伝えられていますが,確かにそのダイナミックな造形には,圧倒されてしまいます.



狛犬も凛々しいお顔立ちです.

     

お堂の中には,大黒様と恵比寿様,



千手観音などが祀られていますが,

     

暗いところでは,ちょっと怖いかも...

しかし,手入れはきちんとされていて,



地元の皆さんからは,慕われている様子がうかがえます.


不動尊の次は,もう少し足を伸ばして,

     

その裏山に祀られている,高蔵神社を目指します.
鳥居の奥に見えている石段を,さらに昇るのですが,結構な試練でした.

頑張って昇った先に,

     

ようやく本殿が見えてきました.
この神社は,別名「石尊様」と呼ばれているそうですが,その名の通り,元々は磐座をご神体としていたのでしょう.



ちなみに主祭神は,ヤマトタケルとされています.
千葉県では,結構人気がある神様のようです.

この龍も,波の伊八作でしょうか?




頑張って登った甲斐もあって,上からは太平洋までも望める景色が楽しめます.

あ,あんなところに良さげな神社が...!(笑

     

涼しい風に,癒されました♪




アクアラインが渋滞しないうちに,帰途に付きます.

r88からR465で君津へ戻るのですが,普通に戻ったのではつまらないので,少しアクセントを付けてみました(笑

鹿野山の北麓を巡る,r163〜r164が,私のお気に入りのルートです.
ほとんど他の車を見ることも無く,マイペースで流せるのですが,途中,



こんなところもあるので,油断は禁物です.

アクアライン渋滞にも遭遇せず,そのまま順調に帰宅できました♪


本日の走行記録.



うちの子,頑張ればできる子なんです.
エアコンオフとは言え,JC08モード燃費:10.4km/Lに対し,15.8km/Lは立派.
Posted at 2015/06/28 17:37:13 | コメント(9) | トラックバック(0) | 寺社巡り | 旅行/地域
2015年05月31日 イイね!

ころころさんの答合わせ

ころころさんの答合わせころころ豆腐屋さんの,こちらの記事に登場する,木更津の諏訪神社の由緒書きの謎,そのうち忘れるかと思っていたのですが,神社オタクの悲しい性,一向に頭から消えることがありませんでした.

というわけで,本日,とうとう故郷(?)を遠く離れた諏訪の神様にご挨拶をすることにしました.




天気予報では下り坂との予報でしたが,昨日の好天がそのまま引き継がれたような,好天でした.
ちょっぴり蒸し暑かったですが...

     

神社は下内橋に鎮座していると書いてあったので,迷うこと無く到着できましたが,「JR久留里線馬来田駅から3kmほど離れたところにあります」とあったのに実際は駅の直ぐ近くにあったため少々不安だったのは,無かったことにしましょう.(笑

     

参道が微妙に曲がっているのは,遠く諏訪の地を拝むため,と想像するのは,考え過ぎかな?

     

拝殿を本殿は覆い屋で保護されているので,直接には拝見できませんが,



横に開いた窓から苦労して,本殿の一部分だけは何とか見ることができました.



こうして見えてしまうと,全体も見たくなってしまいますね.

     



これは,青面金剛像でしょうか.
     

この他にも,サイズは小型ながら多くの摂社・境内社があります.

八幡神と日枝山王


こちらは稲荷神だったかな.
     

とにかく,万遍無くご利益はありそうですね.(笑

裏口(?)もありましたが,これは入りにくい...




あ,そうそう,宿題の答合わせです.
神社の由緒書きにある「ちょっとした神様好きなら思わずツッコミを入れたくなる記載」とは?



あれ,八幡社と日枝神社の神様が...!?
もしかすると,千葉のこの地から新たな神話が発信されるのかもしれません.(爆

とにかくこれで,喉につかえた小骨が外れた気分です.


気持ちもさっぱりしたので,直ぐ近くのカフェで一休み.



日が差すと少々暑かったですが,吹き抜ける風は気持ち良いものがありました.



ブルーベリーも出始めたようです.



サワーの酸味が,蒸した体に効きました.


Posted at 2015/05/31 21:34:27 | コメント(4) | トラックバック(0) | 寺社巡り | 趣味
2015年05月24日 イイね!

もうひとりの女神様にご挨拶

もうひとりの女神様にご挨拶先日は弟橘媛にご挨拶しましたが,今回は,三浦半島のもうひとりのお姫様をご紹介しましょう.

訪れたのは,三浦半島先端の西側,油壺マリーナの向かい側に祀られている諸磯神明社です.

ここには天照大神,大山昨神,日本武尊の三柱が祀られていますが,海沿いの場所と言い東向きの本殿(拝むのは西向き)と言い,本来は海の神様を祀っていたのでしょう.










鳥居から続く参道も真っ直ぐ西に向いているように見えて,微妙に曲がっています.

      

真っ直ぐに造ろうと思えば簡単にできるはずなのに,謎ですね.

まぁ,謎はじっくり考えるとして,まずはご挨拶.

      


で,お姫様は何処?
という話ですが,本殿の向かって左側に祀られているのが,小桜姫です.

      

小桜姫は,戦国時代の相州三浦新井城主,三浦道寸の嫡男荒次郎義光に嫁ぎました.
ところがその後,三浦一族は北条早雲に滅ぼされ,小桜姫も失意のうちに亡くなったと伝えられています.

亡くなった小桜姫は後年,さる女性に憑意して死後の世界を語ったとされていますが(現代語訳はこちら),その中には夫を思う美しい話も語られていて,結構感動的なストーリィです.
また,この付近を巨大台風が襲った際にも,小桜姫に祈願したため,三浦半島では被害がほとんど無かったとも伝えられています.


ちなみにここには,本殿,小桜姫の他にも,左右に小さな祠が祀られています.

向かって右側の祠は日枝山王社.



反対側には,小桜姫の隣に稲荷神が祀られていますが,本殿も合わせたその対比が面白く感じられました.



サイズはいかがなさいますか?
スモール,ミディアム,それともラージ?


この日は他に参拝の方も見られず,ひっそりとしていましたが,境内はきれいに掃き清められていて,氏子の方からも慕われている様子がうかがえました.
こういう神社は,お参りしていても気持ち良いですね.

狛犬の表情も,凛々しいものがありました.



            


深い緑の中を,海から吹き抜けて行く風が,実に心地良く感じられました.

      

ゴミゴミした都会に疲れたら,皆さんも気分転換にいかがですか?

      
Posted at 2015/05/24 20:19:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 寺社巡り | 旅行/地域
2015年05月09日 イイね!

頼朝挙兵の地を訪ねて

頼朝挙兵の地を訪ねて
先の連休最終日には,伊豆に出かけました.

鎌倉幕府初代将軍,源頼朝ゆかりの地です.
平安時代末期,平治の乱に敗れた若き頼朝は、ここ伊豆の地に流刑の身となりますが,平清盛らの政治に不満を持つ地元の豪族に担がれる形で挙兵したとされています.





     

ここでちょっと話が逸れますが,頼朝を助命した平清盛について少し...

頼朝は,平治の乱の敗者である源義朝の嫡男であったため,処刑されるのが当然と見られていました.
しかし,勝者清盛はなぜか,彼を島流しに留め,一命を助けてしまいます.
清盛の優しさとか,義母池禅尼による嘆願とか,諸説ありますが,数年前にNHKで放映された大河ドラマ「平清盛」で,新しい説が紹介されていました.

平清盛と源義朝,ともに貴族に仕える武士として互いに相手を意識し,新しい武士の世を創ろうとしていましたが,平治の乱では敵味方に別れてしまい,ともに新しい世の中を創ろうとした願いは,はかなく消えてしまいました.
清盛には,思慮あるはずの義朝のこのような行動が歯がゆく,残念で仕方なかったのでしょう.
この無念さが,息子,頼朝に,父,義朝を重ねて見せることになりました..

「生きて,新しい世の行く末を,しかと見届けよ」 by 清盛

このドラマ,視聴率は今ひとつだったようですが,この部分だけでも見る価値があったように思います.


閑話休題,頼朝紀行です.

そんな清盛の気持ちを知ってか知らずか,挙兵を思い立った頼朝は,地元の豪族,北条時政らとともに,代官,山木兼隆の屋敷を襲撃します.
この時,頼朝が代官屋敷が燃えるのを眺めていたのが,守山八幡宮とされています.

     

挙兵の碑によれば,代官屋敷を襲撃したのは数十騎の武士と言われていますが,意外と少なかったのですね.
こんなに人数が少ないのに,後方でのんびり見物してて良いんかい,頼朝くん?!
(これについて話し出すと切りが無いので,自粛)

当初,この神社は大山祇神を祭神として,この一帯の総鎮守とされていたのですが,後から八幡神を合祀して八幡宮となっていたため,源氏の氏神ということで,本拠としては最適だったのでしょう.

     

ただ,普通八幡宮と言えば,誉田別命を始めとして,比売神,神功皇后を合わせた三神を祀るのが一般的であるのに,ここには八幡三神からは誉田別命のみが祀られています.
上に書いた”のんびり見物してた頼朝くん”とともに,普通ではない何かを感じるのは,考え過ぎかな?

鳥居の後ろの石段を数段上ると,拝殿(弊殿)があります.



こんな低い場所から,戦況が確認できるんかいな?
と思ったところで,背後に現れたのが,

     

百段を軽く超える石段です.
はい,屋敷の火事も確認できそうですね.

     

頑張って登りましたよ.
地元の体育系クラブの部員からは,さぞや恨まれていることでしょう.

     

100メートルも上りませんが,深い緑もあって,心地よい風が吹き抜けました.



背後は岩山の様相ですが,当初はこの山そのものがご神体だったことが想像できます.
元々は石徳高神社と呼ばれていたのも,そういう謂れでしょう.

     

このような自然神の場合,本殿の千木・鰹木といった男女神を区別するアイテム(?)も無いのかもしれません.




この神社の麓には,北条時政が奥州征伐の戦勝を祈願したとされる,願成就院があります.



かつては奥州平泉の毛越寺を模したといわれる庭園が広がっていたそうですが,幾多の戦火に遭って,ほとんど壊滅してしまったのだとか.
戦さえ無ければ,東北に行かなくても,そんな大寺院・庭園が見られたのかも,と思うと,
早雲,秀吉,ちょっと恨むぞ.



この池にはモリアオガエルも生息していて,

     

当日も姿は確認できませんでしたが,その美声を聞くことができました.

このお寺には,運慶作の三体の国宝仏(阿弥陀仏,毘沙門天,不動明王)がいらっしゃいます.
東大寺の仁王像のような,年取ってからの運慶の作品は,「運慶工房作」のような感じで,運慶プロデュースという感覚が強いのですが,ここの仏様は,まだ有名になる前の,30代の若き運慶が,まぎれも無く自らの手で彫ったのだそうです.
鎌倉様式の先駆けとなる,力強さの中にもたおやかさを感じさせる仏像を鑑賞するのも,良いものですよ.

国宝に指定されて管理が厳しくなったため,残念ながら写真撮影は禁止されています.
ぜひご自身の目で,確認してみてください.

     



目と心の保養の後は,舌の保養.



イカが美味しい季節になってきました!

     
Posted at 2015/05/09 21:05:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | 寺社巡り | 旅行/地域

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「七月後半のモロモロ http://cvw.jp/b/1522223/48580758/
何シテル?   08/03 21:44
田辺聖子さんの「新 源氏物語」三巡目に突入! そろそろ各帖の名前と内容が一致し始めるかな(笑 並行して同じく田辺聖子さんの「光源氏ものがたり」に挑戦中. ...
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