勝手にシリーズ化,「旧宿場の面影を味わおう」シリーズです.
観光地化されて施設が整った旧宿場もイイですが,ほとんど観光地化されてなく,現代でも生活の場として生き続けている,昔の面影を残す街並み散策もまた,味がありますよね.
首からカメラを下げてキョロキョロ辺りを見回す怪しいおっさんと化してしまってますが,昨日もそんな街並みを楽しんできました.
出かけた先は,静岡市と藤枝市の境にある宇津ノ谷です.
平成になって国道のバイパスができて,ほとんどの方はこの集落を通過することになったため,旧東海道の面影を残す,美しい落ち着いた雰囲気の家並みが残っています.
国道1号線の宇津ノ谷峠の道の駅から散策開始.
新1号線に比べると旧1号線は,ごくたまに,地元の方が通行される程度.
この道を10分ほど登って行くと,
集落に到着します.
温暖な地域なので,紅葉はもう少し先になるようですね.
現在ではほとんどのお宅が一般の住居となっていますが,宿場として栄えた頃は旅籠として軒を並べていたのだとか.
各戸には旧屋号が掲げられていて,往時の賑わいが感じられます.
押し付けられる感覚ではない,この奥ゆかしさが素敵です.
でも,寂しさを感じる部分は隠しきれません.
こんなところに侘び寂びを感じて,ずっとこのまま残ってほしい,なんて考えるのは観光客のエゴでしょうか.
積極的に観光地としてアピールしている雰囲気もないので,しばらくは僕のわがままが通りそうです.
考えてみると,このように軒がひしめいてる光景が,僕の好みのようです.
つい,その瓦葺きの美しさに目を取られてしまいます,
日本人のDNAの,なせる技でしょうか.
あ,こんなところに小さい秋発見.
この集落の見所は,趣のある街並みの他にもあります.
そこは,この石段の先.
更に秋を感じながら上り坂を歩いて行くと,
トンネル発見!
旧東海道の通行の難所だった宇津ノ谷峠を貫通するトンネルです.
実はこの峠を貫くトンネルは4本あって,明治,大正,昭和,平成の各時代に一本ずつ設計されたのだとか.
で,このトンネルが最初の,明治のトンネル.
ちなみに,大正時代のトンネルは
こちら.
昭和,平成のは新国道の上り,下りのそれぞれのトンネルだそうです.
この明治のトンネルは車での通行が禁止されているので,のんびりと散策できます.
あまり長居するところでもないのでしょうが,ここを吹き抜ける風には心が洗われる気がしました.
宇津ノ谷は,それほど広くはない集落ですが,それでもこれだけ歩き回っているとちょっと疲れてきたので,
道端にあったこの実でリフレッシュ.
さっぱりとした酸味が懐かしい味でした.
こっちの実は,人間には無理かな.
なんて自然の恵みを味わっているところに,魅力的なお店が!
「ちょっと 寄ってみて 見てみて 食べてみて」
なんて素敵なフレーズ(笑
はい,無駄な抵抗はいたしません.
緑茶カステラと抹茶寒天や,
甘〜いおさつのチーズ焼き.
またまた見つけた,素敵なカフェでした.
これで今回の宿場巡りもひと段落.
歴史を肌で感じるって,イイですね.
Posted at 2017/11/26 06:36:39 | |
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