
先週の日曜は,奥静岡の道の駅巡りに出かけてきました。
道の駅フリークの我々夫婦には,静岡市北部,大井川流域が未踏の地であり,「目指せ奥静岡!」が念願だったので,ちょうどお互いの予定が空いたこの日に野望を遂げることにしました。
幕張に未練はありましたが,みなさんには次の機会にお会いしましょう。
ただし天候はあまり芳しくなく,道の駅を回っている間は,ほとんどずっ~と雨降りでした。
フレフレに備えて洗車された誰かさんのお陰かな?
行程は↓の通りで,東名道の静岡ICを起点として,県道210号線,国道362号線を使って奥大井方面を目指し,そこから国道473号線で新東名道の島田金谷ICに戻るルートです。
東名高速を静岡ICで下り,道の駅「宇津ノ谷峠」から道の駅巡りを開始。
ここは国道1号線脇で通行量が多い割には駐車場が広くなく,タイミングが悪いと駐車できないかもしれません。いったん駐車場を出てしまうと,再び戻って来るのも困難な構造なので,利用の際は注意が必要です。
旧道の宇津ノ谷峠のトンネルを抜け(トップ写真です),新東名道の下をくぐって県道をしばらく進むと,次の道の駅「玉露の里」です。
その名の通り,お茶にちなんだ名産品が売店に並んでいましたが,考えてみたらここは静岡,どの道の駅でも,お茶関連の品物は充実していますね。
ちょっと早めの昼食でも,と思ったのですが,あいにく団体のお客さんで食堂は貸し切り,次以降の道の駅に持ち越しとなりました。
そこからさらにしばらく県道を北上すると分岐に差し掛かります。
直進すれば西又峠経由で国道362号線(藁科街道)方面に抜けられるのですが,上の地図の通り,「三角形の二辺の和は他の一辺よりも長い」定理に基づき,左折(北上)するルートを選びます。
しばらくは快適な2車線の道ですが,中藁科小学校(分校)を過ぎてしばらくすると,道はさらに細くなり,急カーブも多くなります。JAFメイトの全国ロードマップにもかろうじて掲載されているという感じの道路で(Mapionでは,
1/21000以上の縮尺で道が消えます。),離合が苦手な方は避けた方が無難かもしれません。
峠(富沢峠)には,小さな祠があり,お地蔵様が祀ってあります。近くの民家からはかなり離れているはずなのに,新しいお花が供えてあったので,地元の方からも親しまれていることがうかがえます。
そこからは林道が分岐していて,石碑によると「大久保山・横峰林道」とありましたが,入り口にはチェーンが張ってあって,進入はできませんでした。(チェーンが無かったら行くんかい!)
その先は同じような細い道路の下りになりますが,カーブは少なくなり,ほどなく藁科街道に至ります。
藁科街道に合流後,大井川鉄道のSLの始発/終着駅でもある千頭(せんず)駅を目指してさらに北上するのですが,この街道は実にメリハリのある道で,立派な幹線道路っぽいところもあれば,先ほどの富沢峠を彷彿とさせる山間部分もあります。
ただ途中にいくつか点在する集落は実に趣のある姿で,雨さえ降っていなければ,のんびり散策したくなるほどでした。南信州の
下栗の里は「日本のチロル」と呼ばれているそうですが,この藁科街道沿いの集落も,こう呼んでも全く遜色無い風情があります。
結構な雨降りの中,道の駅「奥大井音戯(おとぎ)の郷」に到着。
ここは,「
音と自然の体験ミュージアム 音戯の郷」を中心とした一帯が道の駅エリアとして指定されています。このため,食事も周辺の食堂を利用しなさい,ってことなのでしょう。駐車場の近くには,それらしき施設は見当たりません。この時点でかなりの空腹感を覚えていましたが,食堂を探して歩き回るのも面倒なほどの降雨だったので,次の道の駅に期待することにしました。
そこから国道473号線を少し南下すると,次の道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」があります。
この道の駅の庭は見事なもので,当日の午前中にはここで結婚式も行われていたとか。
結婚式ができる道の駅というのもすごいものだと思いましたが,今は食事です。車を降りて早速施設を探したのですが,"なんと"と言うか"やっぱり"と言うか,資料館,茶室の他には売店があるだけでした。
とりあえず抹茶味のきんつばで空腹感をごまかしつつ,最後の道の駅「川根温泉」に期待せざるを得ません。
さあ,今度こそ食事にありつけるのかっ?
この先は,いったん国道を逸れて県道77号線で大井川沿いに進みます。
なぜこの道を採ったのか? 実はこの先,県道を選ぶと,大井川鉄道とほぼ並行して走ることができるのです。もしかすると,SLと並走できるかもしれません。
偶然出会えたらラッキー,などと思っていたところ,前方に立ち昇る煙を発見!
わずかでしたが,SLと並走することができました!
機関士の方とも手を振りあったりして... 久しぶりの鉄分補給も良いものですね。
線路が遠ざかったところで,撮影できそうな場所を探して加速!
「川根温泉笹間渡」駅付近の踏切で,なんとか間に合いました。良かったぁ。
で最後の道の駅「川根温泉」は,その少し先にあります。
外から見ると何やら食事ができそうな施設も見えたのですが...
行ってみると,そこは温泉施設の休憩場所でした。入館・入浴すればそこで食事も取れそうですが,そんな時間も無く,食事のためだけに入館料を払うのも... という感じです。
仕方なく売店を覗いただけで,道の駅を後にしました。もう3時過ぎだ...
後は国道に戻り,新東名道の島田金谷ICを目指すだけですが,この道も実に快適なドライブルートで,調子に乗っていると痛い目に遭いそうな雰囲気満点です。
今回は赤や青の色紙をいただくことも無く,無事に新東名に乗ることができました。
高速に乗ったら,何はともあれ"昼食"を!
最初のPAの,藤枝のフードコーナーに駆け込みました。
ふぅ,ごちそうさまでした。
道の駅の食事事情は今一つでしたが,それさえこだわらなければ,ハイスピードロードから超ワインディングロードまで,実に多彩なドライブを,ほぼ渋滞無しで楽しめるエリアです。
みなさんも,出かけてみませんか!!