
二週連続の降雪で全く車に乗れていなかったので,そのストレス発散とばかり,JOA(神社/寺社・おじさん・アビサル)活動に勤しんできました.
目的地は,暖かくなって梅も咲き始めた鎌倉.
思わず撮影に夢中になったため,今回はちょっと写真多めです.
最初の目的地は,報国禅寺.鎌倉時代末期に,足利尊氏の祖父である足利家時によって開山されたとされる臨済宗の寺院です.
このお寺は「竹の寺」としても有名ですが,山門からそこに至る途中の景観にも癒されます.
たとえば…
しっとり苔生したところに,イイ感じに木の影が落ちています.
観音様に,ご案内~
こちらの如来様は,細面でなかなかのイケメンです.
雪はほとんど融けていますが,人が通らない庭には,まだ残っているところもあります.
本堂でお参りの後,
裏手の「竹の庭」に進みます.
ここでは,一生筍には困りそうにありません.(笑
見上げると,まるで龍が飛翔するかのよう.
庭園の裏手には,鎌倉名物(?)のやぐらも見られます.
ちなみに昔は,矢倉と言うからには弓矢の収納庫だと思いこんでいたことはナイショだ.
(正解は
こちら)
ロウバイも咲き誇っていましたが,
青空を背景に,梅もほぼ満開状態でした.
そんな中で印象的だった,清楚な梅.
報国寺を堪能した後,次の目的地への移動の途中でも,興味深いものを見かけました.
歴史を感じさせるたたずまいの中,ハイカラなものも巧みに解け込んでいます.
ちなみに地名は「浄明寺」で,お寺は「浄妙寺」.
ここでは,自然がすべてに優先するかのよう.
…で,到着したのは,浄妙禅寺.
ここは開山当初は密教系の寺院であったものが鎌倉初期に禅宗寺院となり,室町時代になって鎌倉五山の第五位とされています.
本堂に至る参道沿いには,やはり梅が咲き誇っていました.
銅板葺の屋根が印象的です.
若干盛りを過ぎた感もありますが,椿も梅に負けじと頑張っていました.
本堂裏には,枯山水の庭園を眺めながら抹茶をいただける喜泉庵があります.
まさに,侘び寂びの世界.
庭の残雪さえも,趣きを感じさせます.
(個人の感想です.)
紅白の梅で,なんとなくおめでたい気分になります.
同じ梅でも,見方によって印象が変わりませんか?
いつも思うのですが,自分が感じたことを写真に表現するのって,難しいっ!
陽気に誘われ,看板猫もされるがまま.
一通り初春を満喫できたので,今回のJOA活動はここまで.
参道前のカフェで一服です.
ここでは自家製パンや鎌倉野菜をおいしくいただけました.
旨味たっぷりのハンバーガー
チリビーンズたっぷりのホットパン
最近特に混雑が苦手になってきましたが,比較的のんびりした鎌倉の休日を満喫でき,心身共に,たっぷりとリフレッシュしました.
---------- 以下,写真の話 ----------
写真にはできて肉眼では困難なことの一つに,焦点が合っていない部分(ボケ)のコントロールがあります.肉眼でも焦点の合わない部分はボケますが,その範囲(奥行き)を自在に変化させることは,カメラにはかないません.
私の場合も,ボケている部分は... そりゃ老眼か,頭か... orz
閑話休題
このようにカメラの場合,特定の距離にあるものだけにピントを合わせることによって特定の対象物を際立たせることができますが,このとき,ピントが合っていない部分の描写が,全体に大きな影響を与えることがあります.
このピントが合っていない部分の描写を「レンズのボケ味」と言ったりしますが,今回のブログでは,このボケ味にこだわった写真をいくつか選んでみました.
私が個人的に,このボケ味が最高だと思っているレンズが,ミノルタのSTF 135mm(現 SONY 135mm/F2.8 STF)です.
ボケ部の芯がしっかりしたところから周辺にかけて柔らかに,とろけるようにボケが広がってゆく...
今回の写真では,梅のアップ写真が,おおむねこのレンズでの撮影です.
少し大きな写真も楽しんでいただけるように,各写真をピックすると768×512サイズの写真が開きますので,よろしければご覧ください.
Posted at 2014/02/26 17:14:54 | |
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