
最近放送されている,トヨタKINTOのテレビCM.
佐藤浩市扮する義父と,松田翔太扮する娘婿が車の購入にあたっていろいろと会話を繰り広げていますが,お二方の怪演が独特の雰囲気を醸し出して,実に印象的なCMとなっています.
義父「(年寄りには車など)必要ない,いつまで乗れるか分からん!」
娘婿「そのお考え,お古いかと」
(C) TOYOTA
この義父と娘婿の会話を眺めているうちに,神社オタクの頭に,ある神話(神社)が思い浮かびました.
昔々あるところに住んでいた,お父さんと娘のサクヤちゃん父娘.
そんなところにある日,若き青年ショータ君がやってきました.
ショータ君はサクヤちゃんに一目惚れ,
サクヤちゃんもまんざらではなかったのですが,お父さんもショータ君の高貴な血筋に惚れ込んで,二人の結婚を認めます.
で,早速新婚生活を満喫する二人ですが,なんとその日(夜?)のうちにサクヤちゃんはご懐妊!
これを疑ったのがショータ君,
「もしかして,今まで他の男と付き合っていたのでは?」
さすがにこの言葉にカチンと来たサクヤちゃん,我が身の潔白を証明するため,なんと産屋に火を放ってその中で出産に挑み,無事に三つ子を産み落としたのでした.
(なぜそんなことを,と突っ込みたくなりますが,神様は不条理な存在なのです)
「御覧なさい,自分にやましいことがあったら,こうはならなかったでしょうね」
とドヤ顔もそこそこに,ショータ君に愛想を尽かしたサクヤちゃん,独り富士山に去ってゆくのでした.
「ショータ君,とんでもないことしてくれたなあ,夫婦なのに別居とは」
「いやお義父さん,そのお考え,お古いかと」
山梨県笛吹市に旧甲斐国一之宮,浅間神社が鎮座していますが,
ここは街中にある里宮と,その南東数キロの山の中にある山宮から成り立っています.
もともとは山宮に,オオヤマツミ神と娘のコノハナサクヤビメ神,そしてその娘婿のニニギ神(アマテラスの孫)と,三柱の神々が祀られていたのですが,ある時,娘神だけが山を降りて里宮として別に祀られたのだとか.
山宮に残された義父と娘婿の間では,そんな会話が交わされていたのかも…
Posted at 2019/09/28 07:34:38 | |
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寺社巡り | 日記