
いかにお客さんに不快感を抱かせることなく運転できるか.
そんな,バスの運転手さんの気持ちを実感することになりました.
先日の,
R2の燃料計点検の間,ディーラから代車を出してもらえました.
「スバル シフォン」
実態は「ダイハツ タント」であることは,
周知の事実
軽自動車ハイトワゴンを運転したのは初めてなものですから,インプレっぽいことを書いてみます.
お借りしたのはもっともベーシックなグレード(L)ですが,代車のグレードにに文句を言える筋合いはございません.
上級グレードとの間で最も大きな違いは,
・パワースライドドアが無い
→ 非力なお子さんやお年寄りには,ちょっと辛いかも.
・アダプティブクルーズコントロール(ACC)が,オプションでも付かない
→ 高速道路の使用頻度が高くなければ問題無し?
・ハンドル位置が調整できない
→ もっともこれは,上級グレードでもチルトのみでテレスコ機能は無し.
適切な運転姿勢は最も重要な要素,
軽自動車だからって手を抜くのは,サッパリ理解できません.
ベーシックグレードを検討中の方は,ご留意を.
そんなクルマに乗って感じたのは,
「居間で寛いでるうちに,目的地に移動できてる!」
快適な居住スペースがクルマ一台分,拡張したって感じですね.
・足元も頭上も,広々とした空間
・普通に(← )走る分には十分な静粛性
・広大なスペースでも強力に作動するエアコン
家族で多数決を採ったら,当選確実です.
なるほど,街中がこのカテゴリのクルマで溢れかえるわけだ.
ビバ,ハイトワゴン!
なんですが,運転手目線で見ると....
冒頭に書いた通りです.
大きく正立したフロントウィンドウ,高い視線,
バスの運転って,こんな感じなのかな.
♪バスにのって ゆられてるゴー!ゴー!
バスの運転手としては,せっかく寛いでる家族に,不快感を与えるわけにはゆきません.
いつも以上に「急」の付く操作は禁物です.
・足回り
ディーラを出て最初の段差を越えた時には,非常に柔らかい感触で,思わず「クラウンか?!」などと思いかけたのですが,
少し走れば,その差は歴然.... 当たり前ですね.
メリハリのないフワフワ感で,助手席からは
「こんな感じで道志みち行ったら,絶対酔うから!」
と,宣言されてしまいました.
・ステアリング
多少の雑な操作も受け容れる,懐の深いハンドルですが,言い換えれば,
操作した結果がいつタイヤに伝わるのか,不安を感じながら操作する感覚が抜けきれません.
結果,常に行く先の道路形状を読みながら,じわっと,でも大胆なステアリング操作を強いられました.
まあ,普段BRZを運転してるヤツの戯言なので,こんな指摘する方がおかしいというのは,至極正論だと思います.
ですが,そうは言ってもここはどうにかならんのか,という箇所もあります.
・メーターパネル
先に書いた通り,このグレードではACCが付きません.
この場合,メーター内で本来ACCの各種情報を表示すべき部分に何も表示されなくなります.
上級グレードでは,
ここにACC情報が表示されるはず
スピード情報などの,もっと重要な表示を中央部に追いやってまでも確保したこのゴールデンスペースが真っ黒な状態とは!?
なぜ,これで良いと判断したのかなぁ.
あ,元々このグレードを売る気が無いのか!(笑
・バックミラー
いつものように視線を上げても,そこにあるのはスマートアシスト用のカメラ.
室内ミラーは,もっと上
首ごと上を見上げる感じ
普通の運転姿勢で,視界の端でなんとなく後続車が見えるのが理想だと思うのですが.
・アシストグリップ
広大な頭上空間は快適このうえありませんが,アシストグリップの場所がいただけません.
伸身運動か!
場所が高すぎて,普通に座った状態では,必要となったときに素早く握るのは困難です.
特に今回は,上に書いたように下手なドライバーの運転ですから,
車体が大きく傾くたびに,パッセンジャーの左手がむなしく空を切ることが多かったようです.
色々好き勝手に書きましたが,30分も運転してると,何となく車のクセも分かってきました.
道志みちを端から端まで走りましたが,無事に泥酔者を出さずに済んだのでした.
快適運転のご褒美は,
HoRoHoRoさんの銀鱈香味焼き.
メニューでは「銀鯥」となっているのはナイショだ!
ところで,
webCGの記事によると,「ちょっとしたワインディングロードを走ってみたのだが、タイトなコーナーをほとんどロールもなくきれいな軌跡を描いてクリアする」そうな.
運転技術がS氏の域に達していないのは,自分だけ?!
Posted at 2024/10/22 22:26:38 | |
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