
岐阜県飛騨市にある素粒子ニュートリノの観測施設「スーパーカミオカンデ」の改修工事が進められている。梶田隆章氏は同施設でニュートリノに質量があることを発見し、2015年にノーベル物理学賞を受賞した。
中国メディアの快資訊はこのほど、スーパーカミオカンデやその前身である、カミオカンデについて紹介する記事を掲載し、同施設でニュートリノに、質量があることが発見された経緯と、それを発見するための、日本人研究者の執念は称賛に値すると論じる記事を掲載した。
記事はまず、トウ小平氏がかつて、「科学技術は第一の生産力」であると語ったことを紹介しつつ、「この言葉は現代においてより有効性を増している」と指摘し、科学技術の発展が経済発展につながると指摘し、科学技術は全ての国にとって非常に重要な存在であると強調。そして、カミオカンデでニュートリノを検出し、スーパーカミオカンデでニュートリノに質量があることを、発見するまでの日本人研究者の執念はまさに、「敬服すべきものだった」と指摘した。
ニュートリノは非常に小さい素粒子であり、他の物質と相互作用しにくく透過性が高いという特徴を持つ。記事は、「地球すら簡単に透過してしまうニュートリノが、ごく稀に他の物質と相互作用する瞬間を検出するため、日本の研究者は24時間体制で監視を続け、些細な出来事も記録した」と紹介。
ニュートリノに質量が存在することを信じ、寝食を忘れて研究に没頭し、決して投げ出さずに研究を続けた日本人研究者たちの、精神力は敬服に値すると主張、「科学に国境はなく、日本人研究者たちの真面目な態度と、たゆまぬ努力は心を動かされるものである」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-09-18 08:12 ■ スーパーカミオカンデ(英語: Super-Kamiokande)とは、岐阜県飛騨市神岡町(旧吉城郡)旧神岡鉱山内に設置された、「東京大学宇宙線研究所」が運用する、世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置である。Super-K と略されることもある。 小柴昌俊東京大学名誉教授のノーベル賞受賞研究の元となったカミオカンデと同じ原理で、大きく高性能化されている。50,000トンの超純水を蓄えた直径40m、深さ41.4mのタンクと、その内部に設置した、浜松ホトニクス社製の11,200本の光電子増倍管からなり、カミオカンデよりも性能が大幅に上がっている。この光電子増倍管でチェレンコフ放射を観測することにより、様々な研究を行う。
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2018/09/19 14:02:52