長年続いた1人っ子政策が終わり、今やすべての人が合法的に2人目を生むことができるようになった中国。これに伴い、紙おむつ市場にも変化が生じているようだ。中国メディアの中国嬰童網は18日、中国における紙おむつ市場について考察し、輸入品が近年人気となっている理由について伝えている。
報道によれば、中国では国外メーカーの紙おむつの販売がここ数年好調だという。例えば、大手おむつメーカーが上海で高級紙おむつをPRするイベントを開催したところ、ネットでの生中継を4万人もの中国人が視聴し、ネット上のPRページには60万を超える「いいね」が付いたという。このイベントにはアイドルも出演したものの、イベントが成功したのは、あくまでも海外メーカーの紙おむつがそれだけ人気であることが理由だと伝えた。
実際、上記イベントを開催したメーカーは、2016年1月から6月までの中国への輸出量が前年同期比70%増となり、ネット販売だけをみても16年の売り上げは「前年の4倍以上」、総販売数は数十万個にのぼっているという。中国で人気の紙おむつブランドは、P&Gのパンパース、大王製紙のグーン、花王のメリーズ、ユニ・チャームのムーニーといった商品であり、日本メーカーの人気の高さがうかがえる。
ある電子商取引業者によると、同社が扱う紙おむつ製品の70%が輸入品だという。海外直送品はコストの4割以上を占めるほど物流コストが高く、それだけ割高になる。それでも中国の消費者が海外製を求めるのはなぜなのだろうか。
記事はその理由について、多くの消費者が中国製品の品質問題を深く憂慮していることを挙げ、さらに外国製品は質が良いとのイメージが中国で付いたこと、紙おむつメーカーも普段使いや高級紙おむつなど、消費者のニーズに合わせた製品をリリースしていることを挙げた。
ほんの数年前までの中国では紙おむつをしている子どもはあまり見かけず、いつでもどこでも用を足せる「股割れズボン」を穿いた子どもが大多数だったことを考えると、中国も随分と変化したものである。しかし、この種の変化は大変良いものであり、日本の紙おむつメーカーにとっても追い風となるに違いない。ぜひとも路上で子どもに用を足させる悪習が中国全土で消えることを願いたい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) :サーチナ 2016-12-20 22:12
Posted at 2016/12/31 16:06:05 | |
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