
日本製の、「超薄型コンドーム」が中国人旅行客による、爆買いの対象に加わった。だが、なぜ中国人はわざわざ、コンドームまで日本で購入するのだろうか。中国メディアの中国網はこのほど、中国には超薄型コンドームを、製造する技術がないことを示すと指摘し、さらに「なぜ技術がないのか」という点を考察した。
記事はまず、中国では近年、外国製コンドームの需要が、大幅に増加していると伝え、こうした需要を背景に、日本製の「超薄型コンドーム」が訪日中国人による、爆買いの対象となったと紹介。日本では爆買いによって売り切れ、または品薄になる事態も生じているようだ。中国製コンドームの品質が低いという分析もあるが、宇宙船を製造できる高い科学技術力を持つ中国に、なぜ品質の良いコンドームを製造するための技術がないのだろう。
記事は旧約聖書の、バベルの塔の物語を引用している。人びとは幸せを求めて、天に届く塔を建設していたが、それは地上の生活には幸福がないと、勘違いしていたからだと解説。天に行こうとせず、地上に存在する幸福に留意すべきだったと指摘し、この物語を中国自身に当てはめたうえで、「中国は科学技術力を、宇宙船や大陸間弾道弾などの製造に用いるが、一般の人びとが毎日必要とする分野には、科学技術力を注ぎ込むことはしない」と論じた。しかし、油、塩、醤油、酢、米、茶などはありふれた存在であっても、人びとの毎日の生活の、幸福と密接に関係していると指摘した。
つまり中国は、幸せを得るために科学技術を持っているが、その「用いどころ」を大きく誤っているとし、一般の人びとの毎日の生活の幸福に深く関わる分野に、科学技術力を発揮すべきだと記事は提言、例えば品質の優れた、超薄型コンドームを製造できるなら、人びとの生活に非常に大きな喜びをもたらせると指摘した。
記事は、マイクロソフトの創業者が、「次世代コンドーム」開発の資金援助プロジェクトを遂行していることに言及している。性病感染防止や使用感の向上が目的だ。世界のコンピューター分野をけん引してきた人物が、「人びとの生活のありふれた一面」を豊かにするために、100万ドル(約1億2000万円)もの資金援助をするというのは、中国にとって驚くような行為だったに違いない。
記事は日本の、「超薄型コンドーム」を称賛、日本は人びとが日常生活から得られる幸福を非常に重視していると指摘している。中国にとって必要なのは科学技術力を、中国国内の一般の人びとが本当に必要としている分野に用いることだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2016-02-06 22:46
Posted at 2018/09/29 11:33:06 | |
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