
築地市場の豊洲移転問題で、移転先の地下に汚染物質の影響を防ぐための盛り土が予定通り行われていなかったことが明らかになった。問題の本質を含めて大きな波紋と議論を呼び、11月とされていた移転の時期が全く見えない状況だ。「日本人はまじめで精緻」とのイメージを持つ中国の人びとにはどう映っているのだろうか。
仕事に対する日本人の真剣さ、管理の厳しさを賞賛する文章は、今もなお中国メディアや中国のネット上で続々と登場している。中国メディア・新浪は14日、日本の工場管理から中国企業が学ぶべきポイントについて解説する記事を掲載した。
記事は、トヨタの工場では各作業場ごとに安全ランプが設置されており、問題発生時には当該箇所のランプが点灯して作業がストップすると紹介。問題を明らかにして改善を続けることが目的であるとした。一方、中国の企業では問題を明らかにするよりも「現場管理者が隠したがる傾向にある」ゆえ、極めて重大な問題しか発覚しないと説明した。
そのうえで、中国企業が学ぶべき点として「問題を発見、分析して解決するプロセスの持続」、「問題を発見した時点で生産ラインを止め、不合格品の大量発生を防ぐ」、「各作業の細かい手順や流れを各作業員に十分に理解させるべく、詳細な作業指示書を作る」、「生産ラインにおいて『仕事から学び、学んだものを仕事に生かす』という学びの場を設けること」の4項目を挙げている。
また、国レベルで学ぶべきこととして「厳しい品質基準体系の構築」、「中小企業への資金助成を強化して、中小企業の品質向上を図ること」、「企業や市民に、法を守る自覚を持たせること」の3点を併せて示した。
中国メディア、中国のネット上による日本企業や日本社会、日本人の賞賛を見ていると、「そこまで完璧ではないのだが」と苦笑いしてしまうことがある。そして、ウソや偽装が発覚する「事件」が起きるたびに、恥ずかしさを覚える。中国人の表現方法が日本人からするとかなりオーバー、ということも影響しているのだが、「日本人だって大したことないではないか」と思われるのはやはり悔しいのだ。やはりわれわれは、その「評判」を守る努力を払わなければない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
:サーチナ 2016-09-19 07:41
Posted at 2017/03/19 20:44:39 | |
トラックバック(0) | 趣味