
中国メディア・今日頭条は18日、日本が、中国の農村における、「トイレ革命」を巨大なマーケットと見て支援しようとしていると伝えた。
記事は、「日本に行ったことがある人は、みな日本のトイレは神秘的だと言う。そして、日本のトイレ文化に、理解がある人を含めて、その清潔さや人に優しい細やかなデザインに、驚きため息をつかない人はいない。日本のトイレ文化は歴史が長く、「トイレの神様」、「トイレ協会」、「トイレ祭り」、さらには、「日本トイレ大賞」なる、イベントまであるのだ」と紹介した。
一方で、中国のトイレも観光地から、農村まで徐々に改造が進み、清潔になりつつあると説明。中国の国家観光局が先日、「トイレ革命3年行動計画」を発表し、中西部地域や農村地域を重点に、トイレ建設を進めることを打ち出したと伝えている。そして、「中国のトイレ経済は技術革新とともに、市場における役割も重視されるようになった。昨年末までに累計で、10億4000万元(約177億円)が全国各地のトイレ建設資金として捻出された。そして、今後3年以内にさらに、6万4000カ所の観光トイレを作る計画なのだ」とした。
記事はそのうえで、「中国の農村における、トイレ建設の技術支援に向け、日本の経済産業省、環境省などが議論を始めようとしており、すでに「TOTO」などの、日本のトイレメーカーに対して諮問や調査を実施している。また、中国の農村のニーズや実情を知るために、日本企業は近々現場の視察を行う予定だ」と日本メディアが報じたことを紹介している。
中国のネットユーザーは、「食べるのも、出すのも同じくらい大切なこと」、「いいものは、やっぱり他人から学ぶべきだね」、「これはいいと思う。農村の衛生水準向上は、美しい農村づくりの大事な一部分だから」など、歓迎するコメントを残す一方で、「果たして地元の農民が、(多少なりとも費用がかかる)トイレの改造を望むかどうか」、「問題は、使う人間のモラルだよ」といった意見も見られた。
確かに、せっかくきれいなトイレを作ったとしても、使い方が悪ければ、あっという間にトイレは汚くなってしまう。新しいトイレを作った後どう使うか、どう維持するかに、中国のトイレ革命で問われるべき真価があるのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-04-19 11:12
Posted at 2018/04/24 20:03:39 | |
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