

中国では、日本への「医療ツアー」が人気となっているが、これは中国の病院では、満足のいく医療が受けられないためでもあるようだ。中国メディアの快資訊は6月29日、「なぜ日本では中国と違って、医療トラブルがないのか」と題する記事を掲載した。
記事はまず、日本の医療は患者目線であると紹介。日本の医療を経験した中国人は、日本では「親が自分の子に接する」ような、良い扱いをしてくれると感動してしまうそうだ。そして、中国の病院との大きな違いは、医者と患者の関係が非常に良好であることだとしている。
記事はその理由について、医療をめぐる環境が違うと指摘した。まず、医者の少ない日本では医者は敬愛の対象で、「パンダの次に社会的立場が高い」と冗談交じりに紹介。病院も体力と頭脳を使う医者を大切にしていて、過労にならないように仕事量を調整してくれるので、ゆとりがあるとした。
また、日本の病院のシステムは患者にとっても、病院にとっても合理的だという。日本では「コンビニのように」個人病院が多く医者のレベルも高いため、中国のように大型総合病院に、患者が集中する事態を避けられると分析。また緊急事態以外は予約制であることも多く、効率が良いと紹介した。
記事は他にも、医薬分業であること、待合室や病室が清潔で明るく心地よいこと、支払いが後払いのため、先に支払いを済ませないと次の検査や、治療に進めない中国とは違うと指摘。患者によって医者の対応が変わることがないのはもちろん、一旦入院してしまえば、すべて病院が面倒を見てくれるのも、中国では考えられないと紹介した。中国では、入院すると食事も身の回りの世話も家族が行う必要があり、付き添えない場合は人を雇うのが普通だ。
記事は、患者にとって理想的な日本の医療環境を羨むとともに、ため息交じりに、「我々はとにかく金・金・金だ」と中国の現実を指摘した。先に費用を払わなければ、診てもらうことすらできない中国の医療が、金ありきと言われるのは仕方のないことだろう。実際のところ、日本には医療トラブルが全くないわけではないが、中国と比べると患者に寄りそった、素晴らしい制度だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-07-02 16:12
Posted at 2018/07/03 07:05:32 | |
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