
中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、約23万人のフォロワーを持つ、中国の経済学者・魯政委さんが5日、先日日本を視察したさい、「日本の経済回復は近い」と感じたとするツイートを掲載した。
ツイートは、「2週間前に大阪から京都、東京と訪れたが、ちっともひっそりと寂しいムードではなかった」としたうえで、京都の静けさは別として、(テーマパークの)ユニバーサルスタジオやディズニーリゾートは、「まるで万博のよう」な賑わいで、かつ客の多くが日本人だったと説明。
また、東京のレストランでは、みんな空席待ちをする必要があり、店員がとても忙しそうにしていたこと、年配者が多いドイツの店員に比べて日本の店員には若い人が多く、ドイツより高齢化を感じなかったこと、そして販売も好調で外国人客が多かったことなどを紹介した。
このツイートに対して、ほかのユーザーからは、「円安がサービス輸出を刺激している」、「日本人の素養、高効率な行政制度からして、長期低迷している日本経済の前途が暗いとは思えない」、「日経指数から見ても、日本の経済回復の兆候が見える」、「通貨の値下がりがもたらす経済回復は効果が見えやすい」、「私も、日本のこの2年間の経済政策は、より合理的だと感じている」といったコメントが寄せられた。
一方、「中国政府系メディアはアベノミクスが、悲惨な結末を遂げるって言ってなかったか?」、「日本経済の回復は、必ずや中国経済にプレッシャーを与える」という意見のほか、「人口構造については説明不足。客はみんな中国大陸の、客じゃないのか」という疑問の声も出た。この疑問に対して、魯さんは「ちょうど中国人の国外旅行オフシーズンに行ったから、中国のツアー一行を見かけることは少なかった」と説明した。
実際に日本経済が回復しているかの議論は、持ち出す指標によってさまざまな意見がある。また、市民の日常生活で、実感できない部分もあり、判断するのは難しい。ただ、魯さんのツイートから伺えるのは、中国国内で「日本の景気が長期低迷」、「日本経済の衰退」と盛んに伝えられるなかで、日本を訪れたことのない多くの中国人が日本国内は全体的に、「お葬式」ムードになっていると思い込んでいる可能性があることだ。その思い込みがあるからこそ、日本を訪れてみると「思いのほか活気があった」という印象を覚えるのではないだろうか。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:(C) nui7711 /123RF.COM) サーチナ 2015-04-07 12:09
Posted at 2018/07/07 22:05:12 | |
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