


太平洋に浮かぶパラオ共和国は親日国としても広く知られており、歴史的要因もあって現地では日本語を理解できる人が少なからず存在する。また、パラオは中国ではなく、台湾と外交関係を持つ国であるため、中国人にとっては複雑な感情を抱かざるを得ない国のようだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、パラオの国旗は日本国旗にそっくりであるうえ、日本語が公用語として使用されていると伝えつつ、「日本によるパラオ人への洗脳はまだ解けていないようだ」と主張する記事を掲載した。
近年、パラオを訪れる中国人旅行客の数は増加傾向にあり、パラオにも莫大な規模のチャイナマネーが流入していると言われる。中国経済のパラオへの影響力は高まり続けているが、それでもパラオでは日本に対して親近感を持つ人の方が圧倒的に多いと言えるだろう。
記事は、パラオの海は非常に美しく、多くの中国人も観光で訪れていることを紹介する一方、パラオの人びとは戦時中に占領したはずの日本を今なお「親戚や兄弟」のように見なしていると主張。現地では日本語を理解できる人も多く、考え方に「日本の精神」が染みついている人も多いと伝え、「日本による洗脳は根が深い」と主張した。
中国では歴史問題を理由に、日本に対して反感を持つ人が少なからず存在する。パラオも日本との間で、中国と似たような歴史を持ちながらも、日本に対する感情が正反対であることから、中国人としては複雑な気持ちになってしまうようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) 太平洋上に浮かぶ島々からなる、パラオ共和国だが、外務省によれば日本は第一次世界大戦の戦勝国として、「ドイツ」から、パラオを含む独領ミクロネシア(南洋群島)を割譲され、1920年には国際連盟から、日本の「委任統治」が認められたという過去がある。現在、パラオは台湾と国交を結んでいるが、中国とは国交を樹立していない。
記事は、「パラオは非常に海が美しい国だが、過去に日本に占領されていたゆえに、日本の影響が非常に大きく見られる」と伝え、日本語を話すことができる人が今なお数多くいて、しかもパラオ人は日本人を憎んでいないと紹介。しかも、パラオの国旗は、「日本国旗」にちなんで、デザインされているうえ、過去には「日系人が大統領」を務めたとし、これは過去の歴史から今なお、日本人を恨み続ける、中国人には理解できないことであると主張した。 (編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
サーチナ 2018-07-10 10:12
Posted at 2018/07/11 07:25:02 | |
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