
経済発展を続ける中国では、多くの人がマイカーを所有するようになった。中国は世界最大の人口を誇る国であるゆえ、多くの消費者が車を所有することによって、世界最大の自動車市場が形成されるにいたった。
中国の自動車市場は今なお成長を続け、さらなる成長の余地もあるだけに、世界中の企業が中国に進出し、激しい競争を繰り広げている。そのため、日本ではあまり見かけないメーカーの車も、中国では頻繁に目にすることができる。
中国メディアの捜狐は17日、中国市場において日系車は、大きなシェアを獲得していることを紹介しつつ、特に「広東省」では大きな支持を獲得していることを強調し、「なぜ広東人は、日系車を好むのか」と題する記事を掲載した。
広東省在住だという記事の中国人筆者には、非常に裕福な友人がいるというが、その友人の一家が所有しているのは、「すべて日系車」だと紹介。母親はトヨタ・カローラ、父親は同じくトヨタのプラドやカムリに乗っていて、友人の弟はスズキに乗っているのだという。記事は、広東省では富裕層や中間層など、所得に関わらず多くの人が、日系車に乗っていると紹介した。
広東省で日系車の人気が高いことは、中国全土で広く知られており、「同じ言葉を話す香港人からの影響を受けた」、「改革開放初期に香港から、日系車が多く密輸された」といった分析がなされていると紹介する一方で、広東人の見解としては「日系車の品質の高さがケチで有名な広東人に支持されたのではないか」と主張。広東人は中国全土でも、「ケチ」として有名だと指摘する一方、日系車は実用的であるうえに、故障が少ないためランニングコストが安く済み、メンツよりもコストを重視する、広東人の気質に合致したのではないかと論じた。
続けて、「20年も同じ車に乗っていれば、人から『ケチ』だと思われるだろうが、日系車ならば20年乗り続けることだって不可能ではなく、それだけ品質の高い車ならば、拒絶する理由はない」という考え方こそ、広東人の考え方だと強調した。
記事は広東省の事例を挙げているが、中国では広東省に限らず日系車の人気は非常に高い。どの都市を訪れても、街を歩けば日系車を非常に多く見かけることが出来る。日系車は非常に質が良いと評判になっているため、多くの中国人が日系車を選択していることが見て取れる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-07-22 09:12
Posted at 2018/07/29 08:26:57 | |
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