イヤ～んバカ～んな俺　ｽﾊﾟｯﾀﾘﾝｸﾞ仕様ガリ傷補修　自己懺悔②

ガリ傷補修①からの続きです。
600番で全体研磨が完了した後、表面を観察し充填不足部の足し盛りをしました。
経験上一度のパテ盛りで完璧に整形できることはありません。
美しい仕上を求めるべく、“3歩歩いて2歩下がる”‐の水前寺清子節デス。

修正箇所を再度600番で成らした後、800、1200と番手を上げて研ぎ出しました。

平滑度の判定として-
パテ埋め周囲の元地に光沢が残っていればまだ研磨不足ですし、指腹でなぞった時に凹凸触感が感じられても研磨不足です。
研ぎ出し完了に近づく頃には周囲のｽﾊﾟｯﾀﾘﾝｸﾞ塗装はほとんど残らず、おのずと仕上げ塗装が必要になります。
(今回は塗らないですが-塗るならば800番で次の工程に進めば良いと思います)

ここまでで延2時間位-集中力が切れて飽きて来たらスパっと止めてしまいました。
経験上後日気が向いたら再開する-位の方が上手く仕上げられます。

蛇足ですが-
塗装で仕上げる場合、次はサーフェイサーを塗ることになります。
リム幅程度であればマスキング不要な平筆手塗りでも良いと思います。
○で囲ったのはホビー用のサフで面出し確認程度ならば転用可能と思います。
シルバー系や鏡面仕様は下地処理の出来栄えがそのまま仕上がりに反映されるのでサフ工程を手抜きしない方が良いです。

-と断言しておいてサフは塗りません。

今回サフの替わりにこんなの使ってみました。
約25年前に入手した模型用アルミ箔シート(MAT仕様)です。
(タミヤのMP4/5B作成時ボトムフロアの耐熱シールド部再現に使ったっけ‐)
本貼りに使うミラーフィニッシュシートに似た極薄製品であり、上手く貼れるかの検証とサフ替りに下地の面出し最終確認用として、剥がすの前提で貼ってみました。
(※結論的にミラーフィニッシュの大半が残った為、練習貼りもミラーフィニッシュで充分可能でした)

アルミ箔シートは千切れ易いのが難点(25年の劣化もあると思います)でブチブチ切れましたが、そこはあまり気にせず暫定貼りしてみました。
サフの代替として数か所の面出し(研磨)不足が把握でき、微修正研磨を追加しました。

艶なし以外結構イケていたものの、お役御免でベロベロ剥いでしまいました。

いよいよ仕上げのミラーフィニッシュを使います。
結論的に大変優れた製品だと感想します。
特殊柔軟シートに金属蒸着してあり、厚さわずか0.0025mmである反面、剪断強度があるため、工作中千切れたりしませんでした。
また局面追従(リムのホイールアーチ部)も問題ありませんでした。
(流石、飛行機模型のハセガワっ！！)

一手間工夫をする上で会社にあった曲線テンプレートで切り出してみました。
実際のホイールアーチで検分した結果、＃25曲線が概ね一致しました。
(因みにより優れたステンレス製曲線テンプレートもハセガワ製作所から販売されています)

幅は実際のリム幅4㎜を少しオーバーラップさせる程度で切り出しました。
尚、表層が金属層の為、薄くともそれなりの硬度があるのでカッターはデザインナイフを用い、刃は常に新品を使うことが望ましいと感想します。

次回-貼付け実践してみたKNOWHOWをまとめて〆ます。