最後のチタン

半年かかった、R1の高品位化の一つ、純正ボルトのチタン＆アルミ化が完了しました。

最後は、サブフレームボルトで、スチール製でボルト頭はトルクス風ですが、実際はトルクスレンチでは合わず、エキストラクターを突き立ててのボルト抜き作業を要しました。

このボルトはM10サイズで高強度緩み止めが塗られていましたが、スナップオンエキストラーで楽々破壊できました。

チタンボルトは箇所によって、64チタン・DATチタン・純チタンを使い分けしましたが、費用はタイヤ2セットを超える程かかってしまいました。

チタンにこだわったのは、軽量化・錆びない、くすまないの他に、私の夢の金属であるからです。
月に行ったアポロに使われていた“チタン”初めて手にしたCanon F-1に使われていた“チタン”初ボーナスで手に入れたROREXより高かったウォータウルフレーシングのオール“チタン”の腕時計。
米ソ冷戦当時はアメリカの“チタン”の軍事使用を阻止する為、ソ連が世界のチタンを買い占めた事など、ガキの頃からスパナを抱いて寝ていたメカ好きの私には今だに“チタン”は夢の金属なのです。

半世紀前は“チタン”は加工が難しく出来上がった製品は非常に高価でしたが、現在では町工場での冷間鍛造製法も可能になり比較的安価に手に入るようにはなりましたが、M6程度のボルトで￥1,000-程と安価ですが、M10クラスとなるとかなり高価な物となります。

現在では空気洗浄効果や脱臭効果が“チタン”にあるとされており、人体にプラスの効果があるとも言われていますね。

取り外したボルト類は片手では持てないほどの重さです、R1の軽量化には成功です。
今後の走りに期待です、夢のチタンで仕上げたのですから。

今回取替えたサブフレームボルトです。


多用した高価な64チタン


単価が高かったアスクルナット


大好きなチタンカラーのDATチタンです。 64チタンよりお手頃価格でした。


エンジンカバー、カウルはアルミ製のセット品を使いました。


取替えたボルト類、相当の重さです。